昨日、「今年のドラフト会議」が行われた。新型コロナウイルス流行の影響で、様々な点で例年とは異なる形式で行われる事になったが、「指名の順番は、前日(10月25日)の試合終了時点でのパ・リーグとセ・リーグとの順位の下位から。」というのも、大きな変更点だろう。(例年は、“最終順位”が略確定している状態での開催。)
1巡目に関して、前評判では「佐藤輝明選手(近畿大学)と早川隆久投手(早稲田大学)に、指名が集まるだろう。」と言われていたが、結局、各々4チームが指名する事に。
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[佐藤輝明選手]
バファローズ→タイガース→ホークス→ジャイアンツ
[早川隆久投手]
スワローズ→ゴールデンイーグルス→ライオンズ→マリーンズ
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「佐藤選手を指名した4チームは、此処数年の籤運が非常に悪いチーム。早川投手を指名した4チームは、此処数年の籤運が非常に良いチーム。」という感じが在った。結果的には、共に2番目に籤を引いたタイガースとゴールデンイーグルスが交渉権を獲得する事に。(ゴールデンイーグルスの代表として籤を引いた石井一久GM、開封の指示が出る前に封筒の中をチラッと覗いた様に見えたが、気の所為だろうか。)
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「ドラフト会議でジャイアンツの1巡目指名が重複したケース」
(「[1]は1巡目、[外1]は外れ1巡目。」、「『〇』は引き当てたケース、『X』は外したケース。」を意味する。1978年のドラフト会議は、所謂「江川事件」でジャイアンツは欠席。又、2007年のドラフト会議は、「高校生選択会議」と「大学生・社会人選択会議」の2つのドラフト会議が分離して行われた為、1巡目の結果が2つ存在している。)
≪1960年代‐5年≫ 引当率は50%
・1966年:[1]X、[外1]〇
≪1970年代-9年≫ 引当率は0%
・1979年:[1]X
≪1980年代‐10年≫ 引当率は約33.3%
・1980年:[1]〇
・1982年:[1]X、[外1]〇
・1984年:[1]X
・1986年:[1]X
・1988年:[1]X
≪1990年代‐10年≫ 引当率は50%
・1991年:[1]X
・1992年:[1]〇
・1995年:[1]X、[外1]〇
≪2000年代‐10年≫ 引当率は約28.5%
・2001年:[1]X
・2005年:[1]〇
・2006年:[1]X
・2007年:[1]X、[1]X、[外1]X
・2008年:[1]〇
≪2010年代‐10年≫ 引当率は約9.0%
・2011年:[1]X、[外1]〇
・2013年:[1]X
・2016年:[1]X、[外1]X
・2017年:[1]X、[外1]X
・2018年:[1]X、[外1]X
・2019年:[1]X、[外1]X
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第1回から昨年迄のドラフト会議で、ジャイアンツが1巡目の指名で重複したケースは「31回」で、其の内で見事に引き当てたのは僅か「8回」。引当率は「約25.8%」と4分の1程度と、籤運が非常に悪い。だから、今年も期待していなかったのだが、予想通り籤を外し(10連敗)、引当率は「25.0%」に下がってしまった。こんなにも外し続けるのは悔しいけれど、今回で言えば「原辰徳監督が籤を引く段階で、もう当たり籤は無かったのだから仕方無い。」と思うしか無い。(来季以降のタイガースは、非常に期待出来そうだ。)
外れ1位でジャイアンツが単独指名したのは、亜細亜大学の平内龍太投手。 タイプ的にはリリーフ型という感じのする成績だが、何とかプロの世界で羽搏いて貰いたい。