「不思議な国のアリス様、どうぞ願いを叶えてね。泣いて帰るか笑って帰るか、目方でドーン！」

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「『レツゴー三匹』じゅんさん　脳出血で死去　６８歳」（５月８日、スポニチ）

 

漫才トリオ「レツゴー三匹」のレツゴーじゅんとしても活躍した俳優の逢坂じゅん（おうさか　じゅん、本名：渡辺美二＝わたなべ・よしじ）さんが８日午後５時２９分、脳出血の為、大阪市の病院で死去した。６８歳。堺市出身。

 

レツゴー三匹は正児、じゅんさん、長作の３人。「じゅんで～す。」に「長作で～す。」と続け、正児が「三波春夫で御座います。」と名乗り、じゅんさんと長作の両方からど突かれ、眼鏡が外れるというのが定番の掴みだった【動画：レツゴー三匹の物真似】。１９７０年代から人気を博し、上方漫才大賞等を受賞。１９８０年代には山城新伍が司会をしたヴァラエティー「笑アップ歌謡大作戦」にレギュラー出演。日曜昼の御茶の間を沸かせた。

 

じゅんさんは、１９４５年７月２日生まれ。大阪の上宮高校卒業後に花紀京に弟子入りした。レツゴーでの活動が殆ど無くなった後年は、逢坂じゅんの芸名で俳優としてＴＶや舞台でも活躍。ＴＢＳ系で高視聴率をマークしたドラマ「半沢直樹」【動画】にも出演していた。

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６年前の記事「『面影の女』以来の衝撃度」の見出し画像に使う等、当ブログでは過去に何度か、「レツゴー三匹」に付いて触れて来た。彼等が、大好きな芸人の１組だからだ。元記事で書かれている様に、「じゅんで～す。」で始まる御決まりの掴みは、何度見ても笑えた。

 

レツゴー三匹と言えば、一番印象に残っているのは、１９７５年から１９８２年に掛けて彼等が司会を務めていた人気ヴァラエティー番組「目方でドーン！」。此方に書かれたルールに則って参加者が商品を選び、最後に判定を受けるのだが、判定を受ける前にじゅん氏が口にする次の口上は、当時流行したもの。

 

「不思議な国のアリス様、どうぞ願いを叶えてね。泣いて帰るか笑って帰るか、目方でドーン！」。

 

レツゴー三匹が出演するＴＶ番組は良く見ていたし、トリオでの活動が殆ど無くなった後年は、大阪に行った際、長作氏の漫談【動画】を見に行ったりもした。「真の芸を有した芸人」が、次々に亡くなられて行くのは、本当に残念で寂しい。合掌。