趣味の1つが温泉巡り。硫黄泉が特に好きなのだが、浸るのは至福の時で在る。
初めて訪れた温泉では、其の効能書を見る様にしている。「此の温泉は、何に効果が在るのかなあ?」という興味からだが、効能書には「適応症」と共に「禁忌症」に付いても記されている。「適応症」とは「其の温泉で療養を行ってって良い病気や症状。」で、「禁忌症」は逆に「其の温泉で療養を行っては駄目な病気や症状。」の事。
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「妊婦の温泉入浴32年振りOKに 環境省、禁忌症から削除」(4月3日、共同通信)
環境省は3日、温泉の入浴を避けるべき禁忌症から、32年振りに「妊娠中」の文言を削除する事を決めた。妊婦が温泉に入ると悪影響が在るという科学的根拠が無かった為で、今後は妊婦も安心して温泉を楽しむ事が出来そうだ。
1982年に定められた現行基準には、禁忌症に重い心臓病等と共に「妊娠中(特に初期と末期)」という項目が含まれている。唯、根拠は不明で、専門家に改めて調査を依頼した結果、温泉浴が流産や早産を招くといった医学論文や研究は無かったと言う。
3日の環境省の有識者委員会で、入浴時の注意事項を定めた温泉法の基準見直し案が了承された。
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「妊婦が温泉入浴するのは禁忌。」というのは、温泉の効能書には必ず記されており、温泉好きにとっては“常識”と言っても良かった。当然、何等かの科学的根拠が在ると思ていた(元記事にも在る様に、「妊娠中、特に初期と末期は駄目。」なんて但し書きが在るから、余計にだ。)ので、科学的根拠が全く無かったというのは実に意外。感覚的な部分で、そう決められたのだろうか?其れとも、言い伝えみたいな物だったのだろうか?