親による幼児虐待のニュースが頻発している。一体、母性や父性といったモノはどうなってしまったんだろうか?と思わずにはいられないが、そんな中、「AERA」(9月20日号)に、「子育て忘れた母ラクダ 馬頭琴が呼び戻す母性」という記事が載っていた。
産み落としたばかりの子ラクダに関心を示さず、乳を全く与えない母ラクダ。授乳されない事で衰弱していく子ラクダを憂慮して、モンゴルの遊牧民が、彼の国で昔から伝わる”ホース”という儀式を行なう。どの様な儀式かと言えば、モンゴル伝統の弦楽器である馬頭琴で独特のメロディーを奏でる中、そのメロディーに合わせて”ホースゴ”という言葉を、母ラクダに対して繰り返し聞かせる。儀式自体はそれだけなのだが、母ラクダは次第に授乳し始め、ボロボロと涙を流し出す。
ドキュメンタリー映画「らくだの涙」の中の1シーンであるが、これはヤラセでも何でもなく、モンゴルでは昔から日常的に行なわれている事なのだとか。*1流した涙に関しては、「母性愛が回復した事による感情の高ぶり」というのではなく、「乳を吸われる事でホルモンの状態が変化し、涙腺を刺激するのではないか。」という事なのだが、涙はあくまでも授乳後の結果であって、授乳へのきっかけが音楽に有るのは確かな様だ。
音楽には不思議な効果が有ると言われている。植物や動物にクラシック音楽を聞かせると、生育や品質、収穫量が向上するという話も有るし、胎教音楽というのも、音楽の”癒し”効果を期待したものだろう。まだまだ人知の及ばない、不思議な世界が在るものだ。
*1 「母ラクダのコブに馬頭琴をくくり付けると、共鳴箱が風に共鳴し音が出る。その音と人の歌声が混ざり合って、あたかも子ラクダが鳴いている様に聞こえ、それを母ラクダが聞く事で、心を開き、子ラクダを受け入れる。」というのが、ホースの元々のやり方だという事である。
産み落としたばかりの子ラクダに関心を示さず、乳を全く与えない母ラクダ。授乳されない事で衰弱していく子ラクダを憂慮して、モンゴルの遊牧民が、彼の国で昔から伝わる”ホース”という儀式を行なう。どの様な儀式かと言えば、モンゴル伝統の弦楽器である馬頭琴で独特のメロディーを奏でる中、そのメロディーに合わせて”ホースゴ”という言葉を、母ラクダに対して繰り返し聞かせる。儀式自体はそれだけなのだが、母ラクダは次第に授乳し始め、ボロボロと涙を流し出す。
ドキュメンタリー映画「らくだの涙」の中の1シーンであるが、これはヤラセでも何でもなく、モンゴルでは昔から日常的に行なわれている事なのだとか。*1流した涙に関しては、「母性愛が回復した事による感情の高ぶり」というのではなく、「乳を吸われる事でホルモンの状態が変化し、涙腺を刺激するのではないか。」という事なのだが、涙はあくまでも授乳後の結果であって、授乳へのきっかけが音楽に有るのは確かな様だ。
音楽には不思議な効果が有ると言われている。植物や動物にクラシック音楽を聞かせると、生育や品質、収穫量が向上するという話も有るし、胎教音楽というのも、音楽の”癒し”効果を期待したものだろう。まだまだ人知の及ばない、不思議な世界が在るものだ。
*1 「母ラクダのコブに馬頭琴をくくり付けると、共鳴箱が風に共鳴し音が出る。その音と人の歌声が混ざり合って、あたかも子ラクダが鳴いている様に聞こえ、それを母ラクダが聞く事で、心を開き、子ラクダを受け入れる。」というのが、ホースの元々のやり方だという事である。
人間はラクダの母性を蘇らせる方法を知っていても人間の母性を蘇らせる方法を知らない・・・ ようです。
何か歯車の狂っている、今の日本人にどんなことをすれば生育や成長がまともになるんでしょう??
最近の音楽はクラシックや民俗音楽とは全然異なっていますが、もしや、聞いている音楽とかがいけないのかもしれないですね。
鳥のさえずりや、綺麗な音楽を聴いていたらもっと穏やかに過ごせるかもしれません。
確かに音楽の効果、という話は色々聞きますよね。
身近なものならBGMもそうですからね。
ドラマ等で使われるのもそうですし、家で1人
ゆっくりしたい時には「いやし系」の曲など…。
音楽というのは、人はもちろん、生物の様々な感情を
呼び起こすものなのかも知れませんね。
もし、音楽で人間の母性・父性を呼び起こす事ができれば、
そんな術を知っているなら…。「幼児虐待」という
悲惨なニュースを目にしなくても済むのですが。
ちなみに、僕も音楽が大好きなので、
いろんなCDを買って、いろんな音楽を聴いていますが、
残念ながら僕にもあまりいい影響は無いようです(笑)。
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
関西圏でのみ流れているタケモトピアノのCMというのが有ります。財津一郎さんが、コミカルな曲に合わせて歌い踊るものですが、この曲を聴くと、泣いていた赤ん坊も泣き止むという事で、関東でも評判になりました。これなんか、音楽の効用ですよね(笑)。
これからも宜しく御願い致します。
素敵な記事をありがとうございます。
モンゴルでは昔から日常的に行なわれている事ならば、日本にいるモンゴル人「朝青龍」「旭天鵬」「白鵬」・・・各相撲部屋に総勢37名。
彼ら全員で”ホース”を・・・。あっ、らくだであって人間の母性を蘇らせる方法ではないんですね。バカですみません。
病んでる日本に特効薬知らないでしょうか?モンゴル人。
giants-55さんは何でそんなに物知りなのですかw
確かに牛にクラシックを聞かせるとお乳のでがいくなったり、トマトにもクラシックを聞かせると甘味がでるっていう話を聞いた事あります。ま、自分は子供産んだことないから解らないけどたぶん自分の子供なら可愛がるとは思いますけどね~♪
この映画自体もこれでナレーションとか入ったら
某テレビ番組とかわらんな~とか思いつつ、
音の空白に響く(つーか空白だらけですが。)風の音に聴き入ってました。
ちなみに映画パンフによると、スペル的には「HOOS」と繰り返しているらしいです。
羊には「TOIG」だそうです。不思議ですね。
「らくだの涙」実際まだ見ていないのですが、「そうっだったのかぁ」と大変興味深く読ませていただきました。
モンゴルならではの大らかな風習のように思えますね。人と大地が今でも融合していて逆らわずに生きてる人と動物の物語がスクリーンの外でも続いているんでしょうね。
やっぱり是非とも見とかなきゃ!
そして動物の力も。
動物には心があるかどうか…なんていう人もいますが、私はあると思っています。
(もっと言ってしまうと、物にもあるような気がしています。)
母らくだのココロは、私たち人間の心とも通じるところがあるのかもしれません。
子どもを受け入れられない母親のココロ。
本能的に守ろうとしている何か…。
考えさせられる作品でした。