***************************
「日本の『レンタル文化』から見える日本人と中国人の違い」(2月22日、毎日中国経済)
中国質量報によると、日本に滞在した中国人が日本の「レンタル文化」に触れ、多くの事を学んだと言う。以下に、其の内容を纏めた。
日本に遊びに行った際、高価なバッグを持った女性達を沢山見掛けた。「ブランド品の価格、日本では高いのではないか?何故彼女達は、高級ブランドのバッグを普通に使っているのか?」と観光ガイドに聞くと、「日本では女性達が服に合わせる為に、バッグをレンタルする。ブランド物のバッグの1日のレンタル料は、僅か数百円だ。」と教えてくれた。
休憩の時、ガイドと日本の「レンタル文化」に付いて話し合った。ガイドは「日本では妻と子供以外、何でもレンタル出来る。」と話した。
日本でレンタル出来る物は多い。旅行の時には、自動車を借りる事が可能だ。日本にはレンタカーの会社が沢山在り、サービス価格も適正だ。友達が来て布団が足りない場合には、布団もレンタル出来る。
住宅に付いて、日本人は「経済力を持ち、生活や仕事が安定してから、住宅購入の事を考える。」と言う。此の様な考え方は日本の国情に合うだけで無く、日本人の需要にも応じている。
此れに対し、中国国内では多くの若者が卒業すると同時に、住宅や車の購入を急ぐ。親達も貯蓄で、不足分を補おうとする。だが、高額の頭金や利子の支払い圧力により、若者達は楽に暮らせなくなった。
中国国内の若者の多くは物を買う事が好きで、所有権を手にする事に満足している様だ。家も車も、皆が買うから自分も買う。高くとも家を買い、道が渋滞していても、車を買う。
日本の「レンタル文化」の裏には、日本人の節倹精神、そして「買い物は、慎重にするべき。」という考え方が在るのではないだろうか。日本人は計画的で、闇雲に人を真似する事はしない。
***************************
「江戸っ子は、宵越しの銭は持たない。」という表現が在る。「『其の日に得た収入は、其の日の内に使い果たす。』とという、金銭に執着しない江戸っ子の気質を表した表現。」とされる。イソップ寓話の1つ「蟻と螽蟖」に登場する螽蟖の如く、「後先を全く考えず、『其の日を楽しく過ごせれば、先の事なんかどうでも良い。』といった江戸っ子の太平楽さ。」しか、此の表現からは感じ得なかったのだが、「江戸時代には盗人や強盗が町中を跋扈していたし、火事で家が燃えてしまう事も結構在り、『家に金銭を置いていて無くなってしまうよりも、使い切った方が良い。』という考えが強かったのではないか?」という説を目にして以降は、此の表現に対する思いが一寸変わったりもした。
バブル景気に沸いていた頃には、そういった江戸っ子気質の人も散見されたが、「節倹」や「堅実」というのは日本人の一般的な気質と言えるだろう。「日本の『レンタル文化』の裏には、日本人の節倹精神、そして『買い物は、慎重にするべき。』という考え方が在るのではないだろうか。」という元記事の分析も、結構当たっている様に感じる。
「日本のレンタル文化」という事で頭に浮かんだのは、以前に見たテレヴィ番組の事。「江戸時代の商品やサーヴィスの購入価格を当てる。」という内容だったが、其処で取り上げられていた物の1つが「褌」だった。
「江戸時代の下着」というイメージの褌だが、「当時の所有率は、40%以下だった。」という説も在る。当時の褌は高額だった(六尺褌1丁の購入価格は、今の貨幣価値で約5千円。)事が大きかった様だが、非所有者の為に「貸し褌屋」というのが存在していて、其れが「我が国初のレンタル業」と言われているらしい。汚れた褌を洗濯し、火熨斗をして貸し出すのだが、其のレンタル費用は今の貨幣価値で約千円との事。此れで何日間レンタル出来るのかは忘れてしまったが、「物凄く安い。」という値段では無いし、何よりも「他人の股間に密着していた下着を借りるというのは、幾ら洗濯してあるとはいえ、嫌だなあ。」と感じたもの。
うろ覚えですがLP一枚600円でシングル一枚100円だったような気が・・・
当時の価格がLPが一枚2,800円でシングルが600円だったからお小遣いが少ない学生にはありがたい存在だったでしょうね(俺は所有欲が強いから借りるより買う派でした)
その後にビデオレンタルブームが来たけどレンタル料が高額でした一泊二日(物にこの表現も凄いですね)でビデオの価格の1割が料金
価格15,000円のビデオなら1,500円でしたからね
今はLPやビデオも消えてレンタルの主流はCDとDVDですね(CDはダウンロードに取って代わられたかな)
そう言えばレンタル家族も有るそうですよ
結婚式などで相手側と比べて自分側の列席者が少ないと見栄えが悪から人間をレンタルするそうです
ちなみに私はレンタル倉庫(コンテナ)を借りています
子供の時分、近所には「貸本専門店」が在りました。今は「TSUTAYA」等のソフトのレンタル・ショップがコミックのレンタル“も”していますし、借りるという形では在りませんが、ネット・カフェでコミックを読めたりする訳ですが、昔風の貸本だけを行っている店というのは未だ在るのだろうか?
レンタル・ビデオ、自分は専らAVを借りていましたが、初期の頃はレンタル費用が矢張り高かったですね。具体的な金額は忘れてしまいましたが、“感覚的には”今だと800円(2泊3日)位の感じだったかと。
レンタル家族に関しては、数年前に雑誌の記事で知りました。外部からは窺い知れない個人の事情というのが在るのでしょうが、其処迄して体裁を整えるというのは、何か虚しさを感じてしまいます。
>ブランドバッグ
スーツケースのような旅行用や、冠婚葬祭用のものならいざしらず、日常の使用にレンタル利用する人なんか見たことないけれど…
私が世間知らずなだけなのか、そのガイドの世界ではそうなのか?
今回紹介した元記事、実は細かい部分で何ヶ所か訂正しています。全て「言い回し」に関する部分なのですが、日本語としておかしかったり、意味が判り難かったりしたからです。元々中国語で報道されていた記事を翻訳した様で、其の過程でそういった部分が出て来た様です。
ローン地獄に陥り乍らも、高級ブランド品を買い漁り、其の結果として「自己破産」の手続きを取る。そんな人が少なくないとも言われる一方、「ブランド品をレンタルする人も結構居る。」という話を聞いた事が在ります。日常的に持ち歩くという事では無く、パーティー等の特別な場に行く際、レンタルするという事でした。唯、其の費用は「数百円/日」なんてレヴェルでは無く、「数千円/日」という感じだったと思いますが。
「派遣労働者等は、企業が都合の良い時だけ利用する人材のレンタル。」、全く其の通りですね。「多くの人に、働く機会を与える。」という御為ごかしを口にして、其の実態は「企業、特に大企業にとって都合の良いシステムを構築したかっただけ。」という感じかと。
ローソンが「社員の年収を、平均して3%アップさせる。」と打ち出しましたよね。安倍内閣が「賃金アップ要請」した事に応える物で、安倍首相も矢鱈とローソンを褒め称えていた。同社の社長は安倍首相の取り巻きの1人ですから、先陣を切ってのバクアップという事なのでしょうが、正直疑問を感じています。
社員の年収を上げるのは良い事と思うのですけれど、問題は対象が「20代後半~40代の社員」に限定している点と「月給を上げるのでは無く、賞与で上げる。」という点。
同社の場合“も”正社員よりも非正規社員の方が断トツに多く、非正規社員に関する“救済”は全く無い。
又、月給に比べて賞与の場合は下げるのが容易だし、何よりも月給と異なり、退職金には反映されないという事も。
「怠惰な人間だろうが何だろうが、兎に角救えば良い。」という感じだった民主党政権もどうかと思うけれど、「強者に対して優遇を図り、本当に救わなければいけない弱者は見捨てる。」という自民党政権は、もっとどうかと思う。
江戸っ子とは詰まり江戸に住まう町人のことですが、そのほとんどはクニでは食えないから、仕事を求めて江戸に出てきた地方出身者。
安い給金で働いているのでほとんどがその日暮らし。つまり「宵越しの銭は持たない」のは見栄であって、実際のところは「宵越しの銭を持てない」のが実情だった。
本当かどうかは知りませんが、妙に納得させられる話でしたよ。
現在の北京や上海同様、江戸の町も地方からの出稼ぎ者が多かったという話は知っていたのですが、「宵越しの銭は持たない」では無く、「宵越しの銭を持てない」というのは、「成る程なあ。」と思わせる説ですね。「武士は食わねど高楊枝」と相通じる感じがします。