インディ・ジョーンズ・シリーズの第4作「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を鑑賞。前作の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」が公開されたのは1989年の事だから、19年振りにジョーンズ博士が戻って来てくれた訳だ。
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1957年、第二次世界大戦で共にナチスと戦った相棒の“マック”(レイ・ウィンストン氏)に裏切られ、スパルコ(ケイト・ブランシェットさん)率いるソ連工作員の魔手から危うく逃れたインディ(ハリソン・フォード氏)。共産主義者のレッテルを貼られ、大学を強制休職させられた彼が街を出ようとしていた時、マット(シャイア・ラブーフ氏)という若者が声を掛けて来た。インディと旧知の仲だという母・マリオン(カレン・アレンさん)から、考古学者のオクスリー教授(ジョン・ハート氏)の救出をインディに依頼する様にとの手紙が届いたのだ。オクスリー教授はインディの大学時代の友人で、3年前に消息を絶っていた。マットにとっては義父に当たると言う。「伝説の古代秘法“クリスタル・スカル”を手に入れられる。」という言葉を信じ、インディはマットと共にペルーへと向かう。そこで漸くクリスタル・スカルを手に入れるも、待ち構えていたスパルコ達に捕らえられてしまい・・・。
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「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の設定年は1938年で、今回の作品は1957年。偶然なのか、こちらも丁度19年という時間が経過している訳だ。アメリカではマッカーシズムに象徴される、共産主義者への弾圧が盛んな時代で、故に「正義:アメリカ、悪:ソ連」という対立構図が見え隠れしている。
インディの友人だったマーカス・ブロディ(デンホルム・エリオット氏)、そしてインディの父のヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー氏)。このシリーズの常連で在る2人は、物故者という設定。デンホルム・エリオット氏は1992年に鬼籍に入っており、ショーン・コネリー氏は2年前に役者業からの引退を表明している。又、ネタバレになってしまうが、マットの母のマリオンはシリーズ第1作「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」で恋仲に在り、実はマットがインディの息子で在る事が後半明らかとなる。様々な人物達にも、19年という長い年月が大きく影響しているのだ。
前作迄に比べると、インディの動きに衰えが目立つのは否めない。しかしハリソン・フォード氏が今年で66歳になる事を考えれば、あの動きは驚異的。同い年の“将軍様”や小沢一郎氏、北野大氏、“小松の親分さん”等が、あの過激なアクションをこなせるとはとても思えないし。実に粋で、格好良い爺さんだ。
息をつく暇も無い、アクション・シーンの連続。インディ・ジョーンズ・シリーズと言えば欠かせない「ジャングル」、「不気味な昆虫の襲来」、「襲い来る巨大な歯車」等も、この作品でしっかり登場する。スティーヴン・スピルバーグ氏&ジョージ・ルーカス氏という、20世紀を代表する映画監督の2人。彼等がタッグを組んだ作品は、やはり面白い。
ハリソン・フォード氏の年齢を考えると、「今回の作品がシリーズ最終作になるのかなあ。」と思っていた。インディとマリオンが結婚するシーンが最後に在り、其処で風によって転がって来た父・インディの帽子を、息子のマットが被ろうとする。「父から息子へと主役が変わる事を暗示しているのだなあ。」と感じたのだが、被る前にインディがさっと帽子を奪い、自分の頭に載せてニヤッと笑うのは、「未だ未だ俺が主役だぞ。」というアピールの様で嬉しかった。
終盤近く迄はインディ・ジョーンズ・シリーズらしさが溢れていて非常に面白く、総合評価は星4.5個を付け様かと思っていた。しかし“最後のオチ”が、個人的には興醒め。雰囲気がインディ・ジョーンズ・シリーズから、「未知との遭遇」へと変わってしまった様な感じ。「宇宙戦争」で不評を買ったスピルバーグ監督が、この作品でリベンジを図ったのかと思ってしまった。総合評価は星4つとしたい。
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1957年、第二次世界大戦で共にナチスと戦った相棒の“マック”(レイ・ウィンストン氏)に裏切られ、スパルコ(ケイト・ブランシェットさん)率いるソ連工作員の魔手から危うく逃れたインディ(ハリソン・フォード氏)。共産主義者のレッテルを貼られ、大学を強制休職させられた彼が街を出ようとしていた時、マット(シャイア・ラブーフ氏)という若者が声を掛けて来た。インディと旧知の仲だという母・マリオン(カレン・アレンさん)から、考古学者のオクスリー教授(ジョン・ハート氏)の救出をインディに依頼する様にとの手紙が届いたのだ。オクスリー教授はインディの大学時代の友人で、3年前に消息を絶っていた。マットにとっては義父に当たると言う。「伝説の古代秘法“クリスタル・スカル”を手に入れられる。」という言葉を信じ、インディはマットと共にペルーへと向かう。そこで漸くクリスタル・スカルを手に入れるも、待ち構えていたスパルコ達に捕らえられてしまい・・・。
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「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の設定年は1938年で、今回の作品は1957年。偶然なのか、こちらも丁度19年という時間が経過している訳だ。アメリカではマッカーシズムに象徴される、共産主義者への弾圧が盛んな時代で、故に「正義:アメリカ、悪:ソ連」という対立構図が見え隠れしている。
インディの友人だったマーカス・ブロディ(デンホルム・エリオット氏)、そしてインディの父のヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー氏)。このシリーズの常連で在る2人は、物故者という設定。デンホルム・エリオット氏は1992年に鬼籍に入っており、ショーン・コネリー氏は2年前に役者業からの引退を表明している。又、ネタバレになってしまうが、マットの母のマリオンはシリーズ第1作「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」で恋仲に在り、実はマットがインディの息子で在る事が後半明らかとなる。様々な人物達にも、19年という長い年月が大きく影響しているのだ。
前作迄に比べると、インディの動きに衰えが目立つのは否めない。しかしハリソン・フォード氏が今年で66歳になる事を考えれば、あの動きは驚異的。同い年の“将軍様”や小沢一郎氏、北野大氏、“小松の親分さん”等が、あの過激なアクションをこなせるとはとても思えないし。実に粋で、格好良い爺さんだ。
息をつく暇も無い、アクション・シーンの連続。インディ・ジョーンズ・シリーズと言えば欠かせない「ジャングル」、「不気味な昆虫の襲来」、「襲い来る巨大な歯車」等も、この作品でしっかり登場する。スティーヴン・スピルバーグ氏&ジョージ・ルーカス氏という、20世紀を代表する映画監督の2人。彼等がタッグを組んだ作品は、やはり面白い。
ハリソン・フォード氏の年齢を考えると、「今回の作品がシリーズ最終作になるのかなあ。」と思っていた。インディとマリオンが結婚するシーンが最後に在り、其処で風によって転がって来た父・インディの帽子を、息子のマットが被ろうとする。「父から息子へと主役が変わる事を暗示しているのだなあ。」と感じたのだが、被る前にインディがさっと帽子を奪い、自分の頭に載せてニヤッと笑うのは、「未だ未だ俺が主役だぞ。」というアピールの様で嬉しかった。
終盤近く迄はインディ・ジョーンズ・シリーズらしさが溢れていて非常に面白く、総合評価は星4.5個を付け様かと思っていた。しかし“最後のオチ”が、個人的には興醒め。雰囲気がインディ・ジョーンズ・シリーズから、「未知との遭遇」へと変わってしまった様な感じ。「宇宙戦争」で不評を買ったスピルバーグ監督が、この作品でリベンジを図ったのかと思ってしまった。総合評価は星4つとしたい。
ご無沙汰致しております。
すっかり返信が遅くなりました。
“懐かしやインディ・ジョーンズ博士”
ハラハラ、ドキドキで楽しめました♪
公開前に流れた噂ではジョン・ハート氏が、
マリオンの父、レイブンウッド博士!
そう信じていたので、ちょっぴり残念でした(笑)
慕い続けた父、親友のマーカス2人の死
インディの孤独な数年間が透けてみえてしまい、
ラストの大団円が一層引き立ちました!
私にはスパルコの末路が良く理解出来ませんでしたが、
それ以上に感じた事が、シリーズを通して、
アーク以上の謎に包まれた遺物が登場しない点です!
無理を承知で、希望するならば、
次回作をまたまた製作して欲しいものです。
では、また!
根が御笑い大好き人間ですから、どうしても芸人として敬愛する人達を取り上げたくなってしまうんですよ。「M:i:Ⅲ」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/9b498c86fc3b9266944efe4e407c47df)のケーシー高峰氏、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/0ba673aa5b2ad5dbec8e087279bbb98b)の加藤茶氏&志村けん氏といった具合に。小松政夫氏も大好きな芸人の一人ですので、この度は使わせて貰いました。
加齢により、更なる魅力を増すケースって結構在るんですけどね。日本では笠智衆氏や高品格氏、森繁久彌氏等。海外でもそういった役者は少なくなく、個人的には老いたショーン・コネリー氏なぞは「渋いなあ。」と思っていますので、“早過ぎる引退”が残念でなりません。
映画がつまらなくてしらけたのかと思ったら、小松の親分とハリソン・フォードが同じ歳なんですね^^;。
向こうの人は年取るのが罪悪みたいですね。ランボー/ロッキーも「俺はまだまだ現役だ!」を大いにアピールしてましたし。
私は、最後のSFオチ、許容範囲でした。
監督が、宇宙人の存在を信じてる(に違いない)スピルバーグだし、冒頭のロズウエル事件から、ナスカ地上図が出た時点で、多分そう来るだろうと予測は出来ました。
そもそも1作目のオチもオカルト的だし、古代文明を築いたのも宇宙人だとの説もある訳ですし、オカルト・ネタとSFとは根っこで繋がってる部分がありますからね。
そう言えば、スティーブン・キング原作の「ドリームキャッチャー」も、途中まではホラー、ラストでエイリアンが出て来る…というオチでした。映画はヒドい出来でしたが(笑)。
他の監督だったら許せないですが、まあスピちゃんだったら許せるかな…というギリギリの所でしょうか。
最後のオチというかその伏線はまああのスカルの形とかから、あ~なっても良いかなと思いました。似たような説は実際にいくつもあるようで、スピルバーグ自身の作品へのセルフオマージュ(パロディーとまでは行かないが)的でほほえましいなと思いました。
ともあれジョージルカース的な世界観がギッシリ詰まっていて本当に久々に楽しめる映画でした