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「東京で『洗熊』急増 農作物被害、対策に苦慮」(4月6日、共同通信)
特定外来生物に指定されている『洗熊』が、東京都で捕獲されるケースが急増し、10年で約5倍の水準になっている。農作物への被害や生態系への影響も懸念される中、都や地元自治体は捕獲等の対策を進める。唯、被害が減る兆しは見えず、対応に苦慮している。
環境省によると、洗熊は北米原産で、ペットとして飼われていた個体が逃げたり、捨てられたりした結果、野生化した。雑食で環境適応能力や繁殖力が高く、東京都内では西部の丘陵地帯を中心に、各地に広がって行ったと見られる。
農林水産省等によると、2022年度の洗熊による農業被害額は、全国で約4億5千万円にも及ぶ。果樹や野菜、飼育中の鶏等が被害に遭うケースが相次いでいると言う。又、絶滅の恐れが在るトウキョウサンショウウオ等を捕食した事例も確認された。
地元自治体の対策も様々だ。青梅市等は、洗熊の駆除を希望する住民等に、捕獲器の設置事業を実施。府中市等は、農業被害が出たり、住宅に侵入されたりした場合に、相談する様呼び掛けている。
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「見た目は非常に愛らしいが、実は可成り狂暴。」という洗熊の実態は、最近でこそ広く知られる様になったが、「東京都で捕獲されるケースが、10年前に比べると約5倍にもなっている。」という事で、そろそろ駆除等を含めた“抜本的な対策”を、真剣に考えなければいけないと思う。「人間と野生の動物達が共存出来る事が望ましい。」のだけれど、被害を受けている人達にとっては、そんな悠長な事は言っていられないだろうし。
40数年前、我が家は今の地域に引っ越して来た。都心からそう離れておらず、今でこそ大住宅地となっているが、当時は空き地もそこそこ目立ち、目の前には川が流れていたりもする様な場所だった。なので、屡々「ケン、ケーン!」という雉の鳴き声を耳にしたし、夜中には道路を横断する狸の姿も目にした。
もう大分前から、雉の鳴き声を耳にする事は無くなったけれど、稀に狸の姿を見掛ける事は在る。又、以前にも書いたと思うが、夜中に庭に出た際、中型犬程のサイズの白鼻芯が悠然と庭を横切り、道路に出て行ったのを見掛けたのは、そんなに前の事では無い。幸い乍ら、我が家では野生動物の被害に遭っていないけれど、近隣では天井裏に白鼻芯が住み着き、結構な費用を払って業者に捕獲して貰ったと聞く。