ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「ゴールデンカムイ」

2024年03月03日 | 映画関連

******************************************************
日露戦争で“不死身の杉元”と称された杉本佐一山﨑賢人氏)は、戦後北海道一攫千金を狙い、砂金採りをしていた。或る日、彼はアイヌ金塊と隠し場所の手掛かり掴み其の在り処刺青として身体に彫り込まれた囚人の存在を知る。そんな中、佐一は父の仇討ち、金塊を捜すアイヌの少女・アシリパ山田杏奈さん)と出会い・・・。
******************************************************

ゴールデンカムイ」という漫画が人気なのは知っていたが、内容に関しては“北海道を舞台にした作品”という事しか知らなかった。此の程原作映画化した「ゴールデンカムイ」が公開され、「日露戦争土方歳三舘ひろし氏)等、実在歴史事項や人物が取り扱われている。」という事を知り、歴史好きとして「観に行こうかな。」と思った次第

手塚治虫氏は、自分が敬愛する人物の1人。自分にとっては漫画家というだけで無く、思想家哲学者という存在で在り、彼の作品や言動から多くの事を学んで来たし、自身の血肉となっている部分が多い。

大好きな作品は枚挙に遑が無いけれど、15年前の記事「手塚治虫作品ベスト10」で記した様に、明治初期の北海道を舞台に、幕府家臣で剣の腕が立つ男・シュマリ其の“息子”で在るポン・ションの2代を描いた大河ドラマ。時代の転換期、広大な地を舞台にして、差別迫害等に
苦しむアイヌの人々の姿を描いている『シュマリ』。」も、大好きな作品の1つ。自分にとって此の作品が、アイヌに関して“実質的に”色々と知る事になった最初の存在だ。

「ゴールデンカムイ」でも、アイヌの存在が大きく取り上げられている。でも、「シュマリ」が“差別等で苦しむアイヌの人々”という視点から“主に”描かれているのに対し、「ゴールデンカムイ」は「逆境に在っても強かに、そして明るく前向きに生きるアイヌの人々。」という感じが強い。物事は全て多面的で在り、何方の姿も事実だろう。

アクション・シーンが凄いし、過度ヴァイオレンスさも見受けられるが、クスリと笑ってしまうシーンが随所に設けられていたりと、緩急のバランス”は悪く無い。自分の様に原作を全く読んでいない人間でも、十二分に付いていける内容で、飽きる事無く観続けられた

基本的に“グロ”が不得意な事も在り、不気味過ぎる特殊メイク等、目を逸らしてしまった部分も鶴見篤四郎玉木宏氏)の顔なんぞは、玉木氏の“”の奇麗な顔を知っているだけに、何とも不気味だった。

恐らくは続編が作られるだろうし、公開されれば観に行きたいと思う。総合評価は星3.5個


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 「ともぐい」 | トップ | 「リカバリー・カバヒコ」 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観ました (雫石鉄也)
2024-03-03 07:17:38
私もこの映画観ました。
出色のアクション映画でした。
https://blog.goo.ne.jp/ebisu0014/e/534f38bc8c2b51cf5bc41c148476674e
映画を観たあと原作が読みたくなって、全31巻アマゾンで衝動買いしてしまいました。
返信する
>雫石鉄也様 (giants-55)
2024-03-03 14:13:35
書き込み有難う御座いました。

雫石様も、此の作品を御覧になられたんですね。雫石様が記事で書かれておられる様に、二百三高地での戦闘シーンは迫力が在ったし、元ネタとの関係性を重ね合わせるとより面白かったりと、娯楽作品として良い出来だったと思います。

自分も原作を読んでみたくなり、図書館で捜してみた所、全巻が予約入り捲りで、単純計算で順番が回って来る迄に1年近く要する事が判明。矢張り人気作品なんですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。