「どっさり雪が降った。」というのは、関東圏では久し振りな気がする。雪深い地域の人達からは「あんなの、全然大した量じゃ無い。」と笑われるだろうが、都心では彼の程度でも「大雪」の部類に感じてしまうし、実際問題、昨日の雪で交通網は結構な混乱を来してしまったし。
「雪」といって真っ先に思い浮かぶ詩に、中原中也の「汚れつちまつた悲しみに・・・」が在る。明るさの全く無い内容だけれど、「汚れちまった悲しき」と「小雪」という“正反対な色を感じさせる言葉”が、妙に印象に残る詩。是非ともリンク先で、鑑賞して欲しい。
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「集団性的暴行で死亡のインド女性、結婚目前に悲劇」(2012年12月30日、AFP
今月16日にインドの首都ニューデリーで発生した集団性的暴行・殺人事件の被害者の女性(23歳)の葬儀が30日、親族だけで行われた。
女性は29日未明、インドから搬送されて治療を受けていたシンガポールの病院で亡くなった。遺体は30日早朝、インドに帰国し、世間の注目を避けるかの様に、数時間の内に火葬された。
女性の身元は公表されていないが、今回の事件で矢張り暴行を受け、負傷した婚約者の男性と来年2月に結婚する予定だったと言う。
女性は繰り返し強姦された上に、鉄の棒で性的暴行を受け、腸管を損傷していた。警察によると、逮捕された6人の男達には死刑判決が下る可能性が在る。
女性の死を受けてインド政府は、集団強姦事件が日常的に横行し、性的嫌がらせが見過ごされる国内の状況を厳しく見直し、女性の安全確保に尽力すると約束した。
極めて凄惨な事件を切っ掛けに、インド国内では各地で女性の安全確保と性犯罪の厳罰化を訴えるデモが連日続いている。デモは警察と衝突する等、一部で激しさを増しており、マンモハン・シン首相は国民に対し、冷静さを呼び掛けている。
一方、今回の殺人事件が、女性への暴力に対するインド社会の態度を変える転機になるとの見方が広がっている。29日夜に行われた追悼集会には、数千人が参加。ニューデリー中心部で開かれた集会に参加した弁護士の女性は、「『インドでの集団強姦事件は、此れが初めてでは無いし、此れが最後ともならないだろう。』と皆が思っている。だが、『性犯罪を此れ以上、許容する訳にはいかない。』という事は明らかだ。」と話した。
ニューデリーは「レイプの都」等と呼ばれる事も在り、30日付のインド紙ヒンドゥスタン・タイムズによると、今回の事件が在った16日以降も、20人以上の女性が市内でレイプ被害に遭ったと言う。集団強姦は余りに頻発している事から、新聞で報じられる事は殆ど無い。又、家族に恥を掻かせる事を恐れたり、警察が取り合ってくれないと考える被害者が、警察に届け出ない事も多い。
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「インドで又集団強姦、バス乗車後に襲われる 男6人を逮捕」(1月14日、CNN)
インド北部パンジャーブ州で11日夜、バスに乗った既婚女性(29歳)が運転手等の集団に強姦され、13日迄に容疑者6人が逮捕された事が判った。同国では先月ニューデリーで起きた集団強姦事件が大きな波紋を投じている。
インド警察は犯行グループと見られる7人の内、残る1人の行方を追っている。
調べによると、女性は此の夜、1人でバスに乗車した。目的地に近付く頃、車内に他の乗客は居なくなっていたが、バスはスピードを上げて停留所を通過。運転手と助手が女性を別の場所へ連れて行き、其処で加わった男5人と共に夜通し暴行を繰り返したとされる。
被害者の女性が同国の英語放送局CNN―IBNに語った所によると、鋭い刃物で脅され、一晩中閉じ込められて暴行を受けたと言う。
ニューデリーでは先月16日、女子学生がバス車内で男達に強姦されて重傷を負い、約2週間後に死亡した。男5人が殺人罪等で起訴されている。此の事件を切っ掛けに、国内各地で激しい抗議デモが起きている。
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「インド、被害女性を木に吊るす 残忍レイプ殺人相次ぐ」(1月14日、共同通信)
レイプ事件が社会問題化しているインドの東部ビハール州で13日、集団レイプされた女性(32歳)が殺害され、木に吊るされた状態で見付かった。西部マハーラーシュトラ州では、性犯罪で刑務所を出て間もない男(32歳)が女児(9歳)をレイプして殺害する事件が在った。インド各紙が14日報じた。インドでは、政府が性犯罪摘発の強化を約束しているが、各地で残忍なレイプ殺害事件が相次いでいる。
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所謂“セカンド・レイプ”に遭うのを恐れ、警察に届けを出さないレイプ被害者が、我が国にも少なくないと見聞する。加害者が絶対的な悪で在り、被害者が責めを負うべき事では全く無いのに、心無い言動によって被害者が更に傷付けられるというのは、本当に許し難い事。
表面的な数字よりも、実際にはもっとレイプ被害者が存在していると思われる我が国だけれど、インドの状況は其の比じゃ無い様だ。6年前の記事「電車内での強姦事件」でも取り上げた様に、衆人環視の中でレイプ事件が発生してしまったという異常な事態が、我が国でも残念乍ら在った。此れも許し難い鬼畜行為だが、「偶然バスに乗り合わせた見知らぬ人間同士が、車内にて集団レイプに及ぶ。」なんていうのは、流石に現代の日本では起こり得ないと思う。
インドではレイプ事件が横行しているそうで、此れはインドの病巣とも言えるだろう。何故、インドではそんなにもレイプ事件が横行しているのか?「カースト」という身分制度が存在している此の国では、「男尊女卑」という概念も、其の延長線上に確り存在し、其れが故に「女性」を「物」の様に扱えるのではないか?
尤もらしい理由を掲げて他者をバッシングするも、其の実は「自身の憂さを晴らしたいが為“だけ”に、弱者への甚振りを嬉々として行っている。」というケースが、哀しい哉、日本でも目立って来ている。此の流れが加速化すれば、インドの様に残忍な事件が増える事も考えられなくは無い。