先日、或る夕刊紙を読んでいた所、苦笑してしまう記事に出くわした。著述を生業にしている人物が書いた物だったが、日教組を批判した内容。「愛知県の市立中学で、１年の男子生徒１１人が『先生を流産させる会』を結成し、妊娠中の女性担任教師の給食にミョウバン等の異物を混ぜたり、座る椅子の背凭れの螺子を緩めたりする等、悪質な悪戯を繰り返していた事。」が今年初めに明らかとなったが、この件を取り上げて「日教組が悪い！」としていた。どういう論理展開かと言えば、「近年、学校に於ける性教育は性器の付いた人形を用いて、露骨な教え方をしている。→その事で生命の重要さが蔑ろにされてしまっている。→だから今回の様な事件が起きるのだ。」という感じ。
日教組という組織には問題を感じる事“も”在るし、「好きか？嫌いか？」と問われたら、「どちらかと言えば好きではない。」というのが自分の思い。でも、それこそ親の仇の如く何でもかんでも日教組を批判している人達に対しても、同様に好感を持てない。事案事案で判断するのでは無く、「ＸＸＸがしている事は全ておかしい！」という論調は極めて偏狭だと思う。
今回の論理展開も、実に無理が在る。「席替えの決め方や部活動で注意された事に不満を持った。」というのが当該生徒達の動機の様だが、ハッキリ言って彼等にとっては悪ふざけの延長という感じだったと思う。底知れぬ悪意が在ったとも思えないが、だからと言って許される行為では無い。そういう善悪の判断を教えるのは性教育を含めた学校教育では無く、家庭での教育ではないか？
こんな事迄責任を負わされてしまうのでは、日教組も堪らないだろうし、この論理展開が在りならば、それこそ「天変地異や海外での内乱すらも日教組の責任だ！」なんて言い出す人も出て来そう。
日教組という組織には問題を感じる事“も”在るし、「好きか？嫌いか？」と問われたら、「どちらかと言えば好きではない。」というのが自分の思い。でも、それこそ親の仇の如く何でもかんでも日教組を批判している人達に対しても、同様に好感を持てない。事案事案で判断するのでは無く、「ＸＸＸがしている事は全ておかしい！」という論調は極めて偏狭だと思う。
今回の論理展開も、実に無理が在る。「席替えの決め方や部活動で注意された事に不満を持った。」というのが当該生徒達の動機の様だが、ハッキリ言って彼等にとっては悪ふざけの延長という感じだったと思う。底知れぬ悪意が在ったとも思えないが、だからと言って許される行為では無い。そういう善悪の判断を教えるのは性教育を含めた学校教育では無く、家庭での教育ではないか？
こんな事迄責任を負わされてしまうのでは、日教組も堪らないだろうし、この論理展開が在りならば、それこそ「天変地異や海外での内乱すらも日教組の責任だ！」なんて言い出す人も出て来そう。
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「それは学校の責任ではありません。家庭でのしつけが悪いのです」と、きっぱりと、そのバカ親にいえばいいのです。
マスコミもよくありません。学校と親が対立すると、どっちかというと、親のいうことに耳をかたむけ、親側の肩を持つような報道になりがちですね。
虐待された子供がいます。こんなことになるまで、学校はなぜ気がつかなかった。などと学校に全責任があるような報道のされかたがします。
今の学校の先生は負担が大きすぎます。
楽だし使い勝手が良いのですよねえ。
『差別が無くならないのは天皇制のせい』
『東アジアが平和にならないのはシナｏｒ日本のせい』
『プロ野球が盛り上がらないのは強い(又は弱い）巨人のせい』
『学校に自由がないのは君が代と日の丸のせい』
等々なんでも使えます。
さっきも永六輔のラジオ聞いてたら『飲酒運転が減らないのは、テレビで酒のCMが多すぎるからだ』なんていう投書が読まれてました。
そういえば学校で証明の仕方って、何年生でやるのか忘れましたがやらないわけではないと思います。これも日教組が悪いのか文科省が悪いのか。
え？拙はやりますよ『ショッカーのせい』っての。プロの物書きがやってOKならやらないでいるのは損です。皆さんもジャンジャンやりましょう。
誇りをもてなくさせた」というバカなフレーズの連呼です。 「そういうの」が主張する考えに都合のよい理論のすり替えなのですが。 「そういうの」が主張して譲らない、おかしな考えがマンガのような簡単に読める媒体となって若者を汚染しているのではないかと危惧されもします。 若者がこの国に誇りをもてなくなっているという断言、決め付けそのものも間違いです。 それが原因で凶悪犯罪や不道徳な事が多発して、モラルの崩壊が起っている、それら諸悪の根源のごとく主張してますが、自虐史観とかいうものが原因であるとは到底考えられません。 そもそも自虐史観などという最近出てきた言葉ですが、そんなものを歴史や社会で教師から習った記憶の欠片すらありません。 戦争で日本が悪いことをしたとはっきり教わった記憶もありません。 戦争はいけないことだとは教わりましたが、悪いことなら勝ったアメリカも悪なのだろうくらいには考えました。 自分でどう考えるかは自由なことで、一方的な見解でしか物事を見ようとしないことこそ大きな間違いです。 それから、この国に誇りをもっている良識ある若者はたくさんいると思います。 そもそも、若者がこの国に誇りを持ちにくくしているのは、情けない大人たちがテレビの前で何度も何度も頭を下げて醜い姿をさらしてきたことが大きな原因でしょう。 政治家・役人・警察官・自衛官・教師・医師・弁護士・会計士・企業のトップ・マスコミなど、社会で信頼されるべき大人たちが不道徳極まりない行い、汚職、職務怠慢、インサイダー、脱税、殺人、贈収賄、窃盗、暴行、情報漏洩、盗撮、裏金、万引き、痴漢、下着泥棒、買春、飲酒運転、婦女暴行、ありとあらゆる悪事をやりつくした結果の積み重ねです。 総理大臣が職務を投げ出す姿を見れば大抵の人はある種の失望を感じると思います。 国のトップに対して失望を感じて少しずつ希望とか情熱が失われるというのは理解できます。 そういう時に自虐史観がどうだとか日教組がどうだとかあらぬものに責任があると言いだすのは大バカたれですね。 大人としてきちんとした説明をなすべき時に、あらぬ方向へ理論をすり替える愚考ですね。
前回の衆院選では「郵政民営化に反対する人物は皆敵！」という、実に判り易い対立軸を作り上げた事で、自民党は圧勝を収めたと言って良いでしょう。事程然様に、何等かの「敵」を作り上げると安直に“ガス抜き”は出来るだろうし、世論誘導もし易い。
話は変わりますが、こちらの情報（http://www.moegame.com/sfx/archives/002105.html）によると「仮面ライダーディケイド」（http://www.tv-asahi.co.jp/decade/）が物凄い展開に突入する様ですね。映画版は楽しみにしているも、ＴＶ版は初回しか見ていなかったのですが、何でも今週から“昭和ライダー”の世界に突入するとか。自分は世代的にみていなかったけれど「仮面ライダーＢＬＡＣＫ」及び「仮面ライダーＢＬＡＣＫ ＲＸ」の登場（倉田てつを氏も登場するとか。）に始まり、「仮面ライダーＸ」や「仮面ライダーアマゾン」も今後登場するとか。仮面ライダー１号＆２号や仮面ライダーＶ３も登場すると思われ、嘗て夢中になった者としては「今週から再見しようかなあ。」と思っております。
自分が普段思っている事を全て、マヌケ様が代弁して下さった感が在る程、書かれておられる事に全くの同感です。「一つの事柄だけが、然も全てで在るが如く声高に叫ぶ。」というのは、自身にとって不都合な事柄から目を逸らす為の目晦ましだと思っています。その主張には結構同感出来る部分の在る櫻井よしこ女史。唯、昭和天皇が残したとされる所謂「Ａ級戦犯メモ」に対する主張には、正直がっかりさせられました。その信憑性に疑いを持つ事は決して悪い事では無いけれど、その根拠が「賢明な陛下がそんなメモを残す筈が無い。」というのでは、「何だかなあ・・・。」と思ってしまう訳です。理屈できちんと論じられると思っていた彼女ですら、時にはこんな理屈に適わない事を平然と口にする。「他山の石にしなければいけない。」と思った次第。
十把一絡げ的に「今の若い子は駄目。」とする意見も在りますが、そんな事は無い。自分みたいな好い加減な人間からすると、「きちんと考えているなあ。」と敬意すら感じてしまう若者が自分の周りにも少なくない。勿論、何も考えていない様な若者も居るけれど、そんなのは他の年代にだって居る。駄目な大人の姿を見てそれに追随してしまう若者が居る一方で、それを反面教師にし、自ら様々な情報に当たり、自らの頭で“咀嚼”した上での意見をきちんと持った若者も居る。ネット上でやれ「売国奴」だ、やれ「右翼」だ「左翼」だと単一的な決め付けをして嬉々としている連中は、年代を問わず絶対的多数では無いと信じたい。
落語の小ネタかなんかにこんなのがありましたね。自分が身に付けたわずかばかりの見識で、世の中の全てを推し量ってしまう愚かさ・滑稽さを見事に表現したお話です。
１を聞いて１０を知ることが出来るのは、並の人間ではまず無理です。誰かのせいにしたがる人間は、まず先に謙虚さを学ぶべきでしょう。謙虚は自虐ではなく「己を知る」事であり「己の周りを知る」第１歩なのですから。
私の身近にも、それなりに社会的地位を持ちながら、自分の見聞したわずかな体験を物差しに、物事の全てを決め付けで見てしまう人物がいます。滑稽やら馬鹿馬鹿しいやらで反論する気にもなりませんが、仮に正面切って反論したら、私自身の今後の生活に影響の出る事態になるかも知れませんね。
落語には現代人にも相通じる風刺を利かせた噺が多いですよね。と言うか、どれだけ時代が変わろうとも、人間の根本って殆ど変わってないという事なのかと。
「自分の価値観だけが唯一無二的に正しい。」と確信している人は決して多数では無いけれど、少なからず居ますね。特にイデオロギーに関わって来る部分に、そういった傾向を持つ方が散見される気が。自身の考えとほんの僅かでも異なった考えを持つと、「それは親中（乃至は親米）だ！」とか「売国奴だ！」と執拗に攻撃している人を見ると、「この人の中には『黒か』か『白』かしか存在し得ないんだろうな。」と思ってしまいます。親の仇の如く攻撃している対象と、傍から見たら何等変わらない言動をしているのにも全く気付かない。不思議で仕方無い訳ですが、それを真正面から指摘すると悠々遊様も書かれている様に非常に面倒臭いケースに為り兼ねない。自分からしたら「寸部違わない考え方の人間だけしか住んでいない世界なんて息苦しいし、不気味としか思えない。」のだけれど、そういう人達にとってはそれがパラダイスなのかも。
当の生徒達は“悪ふざけ”という軽い思いからだったのかもしれませんが、其れならば其れで「判断基準の余りの無さ」にぞっとする思いが。そういう事を言い出す人間が居たとしても、周りで其れを止める人間が居なかったといのは、色々考えさせられます。