「追悼番組制作の為の映像蓄積用番組」と言われたりもしている「徹子の部屋」。「著名人が亡くなった際、テレビ朝日系列の追悼番組では、故人が『徹子の部屋」に出演した際の映像が屡々使われる。」ので、そう言われるのも強ち間違いとは言い切れない。
訃報許りを取り上げると、“訃報専門のブログ”と言われてしまいそうなので、取り上げるのは最低限にしている積りだが、昨日に続いて今日も取り上げる。
「タレントの高見知佳さんが21日、癌性腹膜炎で亡くなった。」事が、昨日報じられた。若い人達には馴染みが無いだろうけれど、1980年代から1990年代に掛けて、ヴァラエティー番組を中心に、TV番組で見掛ける事が多い人だった。今夏の参院選に立憲民主党から出馬(→落選)した事で、久し振りに其の姿を見た許りだったので、今回の訃報には驚かされた。「11月頃に子宮や肺に癌が見付かり、闘病を続けていた。」との事で、其れが事実だとしたら、体調が短期間で一気に悪化したという事なのだろう。合掌。
高見さんは1962年生まれの「60歳」で、還暦という事になる。先月28日の渡辺徹氏(享年61)、今月14日の笠浩二氏(享年60)、そして今回の高見さんと、自分とそう年齢が離れていない芸能人が、“アラ還”の若さで次々と亡くなった事に、とてもショックを受けている。「此の位の年齢の芸能人が、こんな短期間に次々と亡くなられた。」というのは記憶に無い。
アラ還を「59歳~61歳」と定義すると、今年で言えば「1961年~1963年生まれ」という事になる。此の間に生まれた著名人で、既に亡くなられた“主な”人は、次の通り。(病死だけでは無く、自死や死刑による死も含む。)
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<1961年生まれ>
・斉藤仁氏(享年54)
・上島竜兵氏(享年61)
・渡辺徹氏(享年61)
・高野光氏(享年39)
・逆鉾昭廣氏(享年58)
・ダイアナ妃(享年36)
・香川伸行氏(享年52)
<1962年生まれ>
・中尊寺ゆつこさん(享年42)
・三沢光晴氏(享年46)
・高見知佳さん(享年60)
・中川勝彦氏(享年32)
・宅八郎氏(享年57)
・宮崎勤元死刑囚(享年45)
・中川智正元死刑囚(享年55)
・笠浩二氏(享年60)
<1963年生まれ>
・沖田浩之氏(享年36)
・平尾誠二氏(享年53)
・池田貴族氏(享年36)
・横山真人元死刑囚(享年54)
・甲斐智枝美さん(享年43)
・ジョージ・マイケル氏(享年53)
・ホイットニー・ヒューストンさん(享年48)
・北尾光司氏(享年55)
・ターザン後藤氏(享年58)
・大豊泰昭氏(享年51)
・鈴木貴久氏(享年40)
・宅間守元死刑囚(享年40)
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勿論、アラ還で御存命の著名人の方が圧倒的多数だが、既に鬼籍に入られた方も少なく無い。病死とはいえ、“しょこたん”の父・中川勝彦氏は32歳の若さでだ。
物事や人物を、斜に見る事が多い自分。同様の癖を持つ悪友と飲んだ際、互いに良く口にして来たのが「ナンシー関さんが存命だったら、〇〇(出来事や人物)に付いてどう記したかなあ。」という事。「独特の観察眼による『TV番組批評』と、其の挿絵に入れた著名人の似顔絵『消しゴム版画』で、社会其の物を批評して来たナンシー関さん。」が、自分も悪友も大好きだった。消しゴム版画の出来栄えも見事だったけれど、其れ以上に「何事(又は何者)に対しても一切忖度する事無く、“人物や出来事の本質”を指摘し、ばっさり斬り捨てる彼女のスタンス。」は非常に痛快&小気味好く、彼女の文章を読んで何度「其の通り!」と思った事か。
優れたコラムニストの1人で在ったが、残念な事に2002年に「39歳」の若さで急死。彼女も1962年生まれのアラ還で、今年は亡くなられて20年目となる。