スポーツマンらしいとは？

プロ野球の開幕より一足早く始まった春の選抜高校野球。その主役である球児達の「細くカットされた眉毛」を巡って、様々な意見が飛び交っているのだという。「野暮ったさが抜けて御洒落な感じ。」と好意的な意見が在る一方で、「スポーツマンらしくない。」とそれこそ眉を顰める意見も少なくない。こういう議論は、球児達の間でそれ迄主流だった丸刈りが減り、長髪が増えて来た時にも起こったもの。やはり、「スポーツマンらしくない。」というのが反対意見のメインだった。

「スポーツマンらしくない。」というのは実に抽象的な意見。喫煙の様に不法行為ではないし、余計な御世話。「見苦しい。」という意見も在るらしいが、タイガースの井川投手の長髪ならいざ知らず（あれだって、個人的にはＯＫだと思っているが。）、”きちんと整えた”眉毛が見苦しいというのも無理が在る。不法行為や他者に迷惑を掛けている行為でもないのであれば、野球を楽しんでいる球児達に対して、「スポーツマンらしくない。」等とごちゃごちゃアナクロな事を言いなさんなと思う。

先日、新聞の読者投稿欄に面白い投稿が載っていた。以前、「下着をわざと見せるファッションへ苦言を呈する」投稿が載っていたのだが、それに対しての異論だった。投稿者は３０代の女性で、「際立って綺麗であるならば別だが、そうでない普通の若者にとって、”見せ下着”は恋愛状況を少しでも良くする為の必死の努力だとも思う。そういった温かい見方をして上げて欲しいと、元イケイケ・ギャルの世代の自分は思う。」といった趣旨の内容。正直、”見せ下着”には否定的な自分だが、なるほどと思う部分も在ったし、微笑ましさすらも覚える投稿だった。

唯、カットされた眉も見せ下着もそうだが、皆が皆、同じ様なファッションに走るのは没個性なのに・・・とは思う。