自分が老境に入り、「死」を意識する様になったら、少しずつ身の回りの品を片付けて行きたいと思っている。死の床に就いた時、「必要最低限の物だけが身の回りに在る。」というのが理想。「残された者達が、遺品整理に頭を悩ませる様な事はさせたく無い。」というのが最大の理由。又、以前の記事でも書いた事だが、自分は「墓」という物にそれ程固執していない。散骨でも構わないと思っている。もし自分を悼んでくれる人が居たとしても、虚空に向かってその思いを念じてくれるだけで充分。
週刊ポスト(6月5日号)の巻頭グラビアに「冥土の選択」というのが載っていた。島根県・七類港から船で約3時間、日本海に浮かぶ隠岐諸島の無人島・カズラ島。この島は「散骨の島」なのだそうだ。昨年、東京の葬儀社等8社が出資し管理運営会社を設立、同島を買い取り、散骨所としてオープンした。日本初の専用散骨所として、敷地約千平米の島全域が10区画に分けられ、散骨場所は順次変更される。
生前予約を含め、これ迄全国から350件以上の問い合わせが寄せられたと言う。その多くが東京等の関東圏からで、昨年10月に続き2回目の散骨が先だって行われた。都心部では過密状態の墓地の新規購入には数百万円の費用が掛かるが、同島での散骨料は最高でも28万円。その安さも在ろうが、「『墓』という物に固執しないという、自分の様な人も少なくなのかもしれない。以下は、千葉から実兄の散骨の為に同島を訪れた70歳の男性の言葉。
「散骨は地元(島根)出身の兄の希望でした。自分自身が親に何もしていないから、自分も墓参り等をして貰うつもりは無いと言っていたので、兄の郷里でも在るこの地に散骨しようと思いました。墓参りといったって子供や孫ならいざ知らず、それより先の代になれば無縁墓になってしまう。それよりは、こうして自然に還るのが良いのかなぁと私自身も思っています。」
散骨は遺族立ち会いが原則も、「遺族から郵便等で送られて来た遺骨を、処理して散骨する。」という委託散骨も受け付けているそうだ。毎年5月と9月の2回の散骨時期以外は同島への立ち入りは禁止されているが、同島を一望出来る慰霊所が船で10分程離れた対岸に在り、其処から故人を偲ぶ事も。
同島がどうのこうのでは無いけれど、散骨場所が「犯罪に関連した遺骨の捨て場になる危険性」も無い訳では無い。それなりの法整備が必要とは思うけれど、散骨という選択肢は在っても良いと思う。
週刊ポスト(6月5日号)の巻頭グラビアに「冥土の選択」というのが載っていた。島根県・七類港から船で約3時間、日本海に浮かぶ隠岐諸島の無人島・カズラ島。この島は「散骨の島」なのだそうだ。昨年、東京の葬儀社等8社が出資し管理運営会社を設立、同島を買い取り、散骨所としてオープンした。日本初の専用散骨所として、敷地約千平米の島全域が10区画に分けられ、散骨場所は順次変更される。
生前予約を含め、これ迄全国から350件以上の問い合わせが寄せられたと言う。その多くが東京等の関東圏からで、昨年10月に続き2回目の散骨が先だって行われた。都心部では過密状態の墓地の新規購入には数百万円の費用が掛かるが、同島での散骨料は最高でも28万円。その安さも在ろうが、「『墓』という物に固執しないという、自分の様な人も少なくなのかもしれない。以下は、千葉から実兄の散骨の為に同島を訪れた70歳の男性の言葉。
「散骨は地元(島根)出身の兄の希望でした。自分自身が親に何もしていないから、自分も墓参り等をして貰うつもりは無いと言っていたので、兄の郷里でも在るこの地に散骨しようと思いました。墓参りといったって子供や孫ならいざ知らず、それより先の代になれば無縁墓になってしまう。それよりは、こうして自然に還るのが良いのかなぁと私自身も思っています。」
散骨は遺族立ち会いが原則も、「遺族から郵便等で送られて来た遺骨を、処理して散骨する。」という委託散骨も受け付けているそうだ。毎年5月と9月の2回の散骨時期以外は同島への立ち入りは禁止されているが、同島を一望出来る慰霊所が船で10分程離れた対岸に在り、其処から故人を偲ぶ事も。
同島がどうのこうのでは無いけれど、散骨場所が「犯罪に関連した遺骨の捨て場になる危険性」も無い訳では無い。それなりの法整備が必要とは思うけれど、散骨という選択肢は在っても良いと思う。
「帰り道、転ぶと一人で戻ってもう一度お墓参りしなくてはならないというならわし」、子供の頃にした肝試しを思い出します。
近場に在れば良いのですが、墓が遠いと容易には行けないですしね。
墓参りをして祖先の霊に手を合わせるというのは心洗われる思いが在るものの、墓自体にはそれ程固執していないという、一寸矛盾した自分が居ます。
地方に行くと、誰も参った様子の無い荒れ果てた墓を結構見掛けますが、そういうのを見る度に「これならば散骨の方が良いなあ。」と感じる次第。
週刊ポストと言えば、亡き父親が良く買っていました。幼少の頃、確か宇能鴻一郎大先生のエロ小説(「あたし・・・なんです。」といった文章が好きでした。)をこっそり隠れて読んでいましたね。それとカネやん(金田正一氏)の対談も大好きでした。
いいな、その散骨。
島根に行ったことないけど、調べて見ようかしら。
>その後の代
確かに山奥にいくつかそうとう昔の墓があるらしいんだけど、一回しか行ったことないです。結構大変なな登山でした(汗)。充分山と同化しております。
熱心な東と西の本願寺の門徒だと確か、ホネ収めと言って京都の山に分骨したホネを持っていくらしいですよ。
>冥土の
週刊ポストの読者は60前後の人が多いのでしょうか、見出しを見ると「上野千鶴子先生の向老学(家族、会社を捨てろという見出し。要はいつまでも「私は◎に勤めておりました時○○でしてね」言うと嫌われる、家族にベッタリでは奥さんノイローゼになるということかな?)とかなんだかそういう話題が多いですね。