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「松井秀、レイズから戦力外通告・・・打撃不振」(7月26日、読売新聞)
米大リーグ、レイズは25日、松井秀喜外野手(38歳)に戦力外を通告したと発表した。
松井は今年4月にレイズとマイナー契約を結び、5月下旬にメジャー昇格を果たしたが、34試合に出場して打率1割4分7厘、2本塁打、7打点と振るわなかった。
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「イチロー選手が、マリナーズからヤンキースに移籍。」というニュースに驚かされたのは一昨日の事だが、今回の「松井選手が戦力外通告を受けた。」というニュースにも驚かされた。とは言え、打撃成績が余りに振るわなかった事も在り、予想出来なかった事では無かったけれど・・・。
所属チームが決まらない儘、宙ぶらりん状態だった松井選手が、4月末に漸とレイズと契約を結んだ時は、其れがマイナー契約で在っても、本当に嬉しかった。彼には未だ未だ引退して欲しくなかったし、出場機会さえ与えられれば、其れなりの結果を残せると信じていたので。メジャー昇格して最初の試合で、彼が2ランを放った時には、「ほら、ちゃんと結果を出すでしょ。」と誇らしい気持ちだったし。
しかし、以降は打撃に苦しむ事となる。再三のチャンスに結果を残せず、「地元紙『タンパ・トリビューン(電子版)』では『(22日のマリナーズ戦で1点を追う9回2死一&二塁で松井選手を)代打起用したのは、理解し難い。穴を掘って、松井を埋めたい。』という痛烈な批判記事が載った。」とも報道された。「プロは、結果が全て。」とはいえ、此処迄痛烈な批判をされてしまうと、松井選手も嘸やストレスが溜まる事だろう。
此れ迄の経緯を考え合わせると、メジャーで松井選手の獲得に走るチームは恐らく無いと思われる。個人的には、日本球界に戻って来て欲しい。それも、古巣のジャイアンツで在って欲しい。「肉体的に、本拠地が人工芝のチームでは無理。」という事、そして何よりも「今のジャイアンツに、彼の居場所が無い。」のは理解しているけれど、それでも彼にはジャイアンツに復帰して貰いたいのだ。
松井秀喜よ、何処へ行く。
イチローと違い松井は負を背負いましたね。
もうメジャーでこれだけ活躍してたんですからあまり気負わず、無理をせず
日本球界に戻ってほしいものです。
アメリカと日本では実力の壁が違うのだし
松井秀喜本人もそう自覚してるはずです。
日本のプロ野球選手
とくにスタープレーヤーはメジャーに
行きたがる選手が多いですが
思った以上に難しいものだと、いう
腹と、いうか覚悟は必要だと思うんですよね。
と太平洋の向こうに声をかけています。
イチロー選手の場合、「“原則として”今季限りの契約」という事の様ですが、契約を結んで貰えたという意味では、松井選手と明暗を分けましたね。
「取り合えず、メジャーに挑戦でもしてみようか。駄目だったら、日本に戻ってくれば良いし。」といった“甘い考え”が感じられるメジャー挑戦組も此れ迄に見受けられましたが、松井選手やイチロー選手達は“腹を括って”アメリカに渡ったケースだと思っています。「遣るだけ遣ったのだから、何等躊躇する事無く、日本球界に戻って欲しい。」、そう思っている野球ファンは少なくないでしょうね。
「プレー」に魅力を感じてファンになった野球選手は此れ迄にも少なからず居ましたが、「人間性」を含めてとなると王貞治選手と松井秀喜選手だけという自分。ジャイアンツというチームには何度も愛想が尽きそうになったけれど、ファンを止められなかったのは「王選手や松井選手が築いて来たチームだから。」というのが最大の理由。其れ程、両者は大好きです。
松井選手の性格を考えると、日本球界に戻るという選択肢は選ばない様に思います。此の儘メジャーで獲得チームが現れなければ、引退という事になりそうで、個人的にはとても残念です。