近年、公衆の面前で「泣く」男性が増えて来ている気がする。一昨年に監督を解任され、最終戦で滂沱した原元監督。選挙の度に嘘泣き、否、大粒の涙を浮かべる”政界のムネリン”。”ジャイアンツ親父”なぞは何時も泣いている様なイメージすら在る。(自分を含めた中年以上の世代には、「それは秘密です」という再会番組で、毎回「良かったねえ。」と子泣きじじいの様な顔をグシャグシャにして大泣きしていた、”泣きの小金治”こと桂小金治氏の印象も強い事だろう。)
「AERA(10月17日号)」に「涙の数だけ幸せになれる」という記事が載っている。涙の効用に付いて、幾つかの切り口から記されている。
Yahoo!リサーチのネット・アンケート(30~40代の男性211人、女性209人を対象。)によると、職場の人前で泣いた事が在ると回答した割合は、「男性25%&女性55%」だったという。又、「職場や仕事関係で泣いて得した事が在る。」と回答した人も少なからず居り(男性5%&女性10%)、具体的な事例としては「親近感を持たれた。」や「心配されて、人脈が広がった。」、「血も涙も無い人間だと思われていたのが、廻りの目が変わった。」等が挙がっている。嘗ては反則技とされて来た「職場の涙」も、意図的ではないにせよ、結果的にアピール材料に為り得て来ているのだろう。
急成長を続けている或るマーケティングPR会社では、会社の理念を「感動の創造」とし、社員の採用に於いては「人前で泣ける事。」を重視しているのだとか。「人前で泣ける人は、プライドを捨てて誠実な仕事が出来る。」という信念に基づいてだそうで、実際に2ヶ月に1度は社員全員で泣く機会を設けている。退社する社員の最終日には、黒人3人組の歌手を呼んで、アース・ウィンド&ファイアーの「セプテンバー」の熱唱で送り出したりもしたとかで、涙によって社員同士の連帯感は高まっているとしている。この会社の代表取締役兼CEOは、「ベンチャーは、一対一の勝負では大手のPR会社に敵わないが、それが二人になり、チームになれば、負けない自信が在る。涙は自分の事で流すものでは無く、御客様や仲間の”思い”の為に流すものだと思うんです。」と述べている。
上記がビジネス面での涙の効用とすれば、健康面での涙の効用にも触れられている。「涙を我慢する程ストレスが溜め込まれる。なるべく長く激しく無く方が良い。」と、東邦大学の有田秀穂教授は生理学の見地から号泣を推奨している。落涙は、緊張や興奮を促す交感神経から、落ち着きを促す副交感神経へ切り替わる事で起きるそうで、その事は即ち、ストレスをそれ以上積み重ねる必要がなくなるリラックス状態に入った事を意味しているのだそうだ。
又、吉野リウマチ医院院長で、日本医大の吉野槇一名誉教授は、「泣く事には笑いと同じ効用が在る」事を実証したという。リウマチの重症患者、軽症患者、健康な人の3グループに落語の人情噺を聞かせて落涙させた後、免疫機能等にどの様な変化が生じるか検証。その結果、重症患者はストレスホルモンであるコルチゾールの値と、リウマチを悪化させるインターロイキン-6の値が低下し、ウイルスや癌等の異物を攻撃するナチュラルキラー細胞が活性化される事が判明。吉野氏は「人間の体は神経系、内分泌系、免疫系の3つをバランス良く保つ事によって、病気を防衛している。それを正常に保つのが、涙の効用。」と述べている。涙が、癌抑制に繋がる”可能性”も在り得る訳だ。
ネット・アンケートの「号泣した後、体調はどうなりましたか?」という問いに対して、30%の人が「具体的に体調が良くなった。」&「体調が良くなった気がする。」と回答している。「笑いは健康に良い。」とは思っていたが、マイナス・イメージの強かった涙に、こんな効用が在ったとは・・・。
「AERA(10月17日号)」に「涙の数だけ幸せになれる」という記事が載っている。涙の効用に付いて、幾つかの切り口から記されている。
Yahoo!リサーチのネット・アンケート(30~40代の男性211人、女性209人を対象。)によると、職場の人前で泣いた事が在ると回答した割合は、「男性25%&女性55%」だったという。又、「職場や仕事関係で泣いて得した事が在る。」と回答した人も少なからず居り(男性5%&女性10%)、具体的な事例としては「親近感を持たれた。」や「心配されて、人脈が広がった。」、「血も涙も無い人間だと思われていたのが、廻りの目が変わった。」等が挙がっている。嘗ては反則技とされて来た「職場の涙」も、意図的ではないにせよ、結果的にアピール材料に為り得て来ているのだろう。
急成長を続けている或るマーケティングPR会社では、会社の理念を「感動の創造」とし、社員の採用に於いては「人前で泣ける事。」を重視しているのだとか。「人前で泣ける人は、プライドを捨てて誠実な仕事が出来る。」という信念に基づいてだそうで、実際に2ヶ月に1度は社員全員で泣く機会を設けている。退社する社員の最終日には、黒人3人組の歌手を呼んで、アース・ウィンド&ファイアーの「セプテンバー」の熱唱で送り出したりもしたとかで、涙によって社員同士の連帯感は高まっているとしている。この会社の代表取締役兼CEOは、「ベンチャーは、一対一の勝負では大手のPR会社に敵わないが、それが二人になり、チームになれば、負けない自信が在る。涙は自分の事で流すものでは無く、御客様や仲間の”思い”の為に流すものだと思うんです。」と述べている。
上記がビジネス面での涙の効用とすれば、健康面での涙の効用にも触れられている。「涙を我慢する程ストレスが溜め込まれる。なるべく長く激しく無く方が良い。」と、東邦大学の有田秀穂教授は生理学の見地から号泣を推奨している。落涙は、緊張や興奮を促す交感神経から、落ち着きを促す副交感神経へ切り替わる事で起きるそうで、その事は即ち、ストレスをそれ以上積み重ねる必要がなくなるリラックス状態に入った事を意味しているのだそうだ。
又、吉野リウマチ医院院長で、日本医大の吉野槇一名誉教授は、「泣く事には笑いと同じ効用が在る」事を実証したという。リウマチの重症患者、軽症患者、健康な人の3グループに落語の人情噺を聞かせて落涙させた後、免疫機能等にどの様な変化が生じるか検証。その結果、重症患者はストレスホルモンであるコルチゾールの値と、リウマチを悪化させるインターロイキン-6の値が低下し、ウイルスや癌等の異物を攻撃するナチュラルキラー細胞が活性化される事が判明。吉野氏は「人間の体は神経系、内分泌系、免疫系の3つをバランス良く保つ事によって、病気を防衛している。それを正常に保つのが、涙の効用。」と述べている。涙が、癌抑制に繋がる”可能性”も在り得る訳だ。
ネット・アンケートの「号泣した後、体調はどうなりましたか?」という問いに対して、30%の人が「具体的に体調が良くなった。」&「体調が良くなった気がする。」と回答している。「笑いは健康に良い。」とは思っていたが、マイナス・イメージの強かった涙に、こんな効用が在ったとは・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cry2.gif)
確かにいい映画を見て、泣いた後って、何だかすがすがしい気持ちになったりしますね。そう考えると「セカチュー」も、ある種癒しの効果があるのでしょうか。
自分勝手な人が増えた分、ストレスを中に溜め込む人も増えた最近。心を許せる人の前で、思いっきり泣くのも一つのストレス解消になるのですね。
良い映画などに出会えて、感動のあまり涙する事ってあると思いますが…。この方たちは、どういう場面で涙したのか?を聞いてみたいくらいです。個人的には、男性にはグッと堪えて欲しい気がしますけど。
私の職場でも、涙ながらに上司に訴える方など居ますが、見ているこっちの方がストレスが溜まります。
ストレス発散等に効果がある涙より、笑いの効果の方が周りの方々も明るくして、効果がありそうでいい感じがするのですが。。。
「人前で泣ける人は、プライドを捨てて誠実な仕事が出来る。」
「涙は自分の事で流すものでは無く、御客様や仲間の”思い”の為に流すもの」
この涙は、本来の涙というよりは、パフォーマンスの一環としての感情表現というように思います。
この『涙』が活きるには、本来人が公衆の面前でそうそう泣かない、という前程があってはじめて活きるという気がします。
また、大の大人が人前で泣く事に、あまり肯定的ではない疑問を感じます。
含羞という感覚が麻痺しているのじゃないかと、少し思うのです。
感情が激している所を人前に曝すのを、自分は激していない状態で見るとストレスが・・・っていうのは私も感じます。
冷たいのかもしれませんが、きまり悪い、身が縮むようなこっぱずかしさを感じてしまいます。
私も、泣くより笑いで体調を良くしたり空気を柔らかくしていきたいです。