以前、ヒラリー・クリントン元国務長官や蓮舫・民進党代表を、執拗に罵る人が居た。「彼女達は平然と嘘を吐き、そして決まりを全く守らないのが許せない!」というのが、彼女達を蛇蝎の如く嫌う所以とか。確かに彼女達は結構嘘を吐いていたし、又、決まりを守らない事も在ったので、彼の主張には納得出来る点も在った。
ところがだ、そう言って異常な程に彼女達を罵っていた彼が、何度も平然と嘘を吐き、そして決まり事も平然と破る。「他人、特に自分と相容れない主義&主張の人間だと、どんな言動も許さないけれど、自分が全く同じ事をしても、全く問題無い。」という考えの人と判ってからは、彼の主張が非常に薄っぺらい物にしか感じられなくなった。
でも、そういう人って、意外に結構居たりする。所謂“ダブル・スタンダードな人”だ。時には自分も、そういう状態に陥りそうになるけれど、「此れは駄目だ。」と自分自身を戒め、ダブル・スタンダードな人にならない様に気を付けてはいる。安倍晋三首相は大嫌いな人間だけれど、過去に其の決断を評価した事だって在るし、逆に大好きな王貞治氏で在っても、彼の言動におかしな点が在れば、批判する事に躊躇は無い。
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「<渡辺喜美氏>議員辞職は否定 日本維新除名で」(6月23日、毎日新聞)
日本維新の会を除名された渡辺喜美参院議員は23日、記者会見で「当面は無所属で活動する。」と述べ、議員を辞職する考えは無い事を強調した。
渡辺氏は、小池百合子東京都知事が率いる「都民ファーストの会」から都議選に立候補した旧みんなの党出身の候補者等を支援する為、22日に離党届を提出。維新は反党行為だとして、渡辺氏を除名した。
渡辺氏は旧みんなの党代表だった2013年、同党に離党届を出した比例代表選出国会議員に「党が、国民から戴いた議席だ。」と議席返上を求めた事が在る。此れに付いて会見で問われると、「法律で認められている。」と躱した。今後、既存の政党に移る事は出来ない。
渡辺氏は、昨年の参院選比例代表で維新から当選した許り。民進党の蓮舫代表は「票を投じた有権者が納得するか、疑念は残る。」と批判した。
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自民党在籍時の渡辺氏に関しては、「結構、良い事を言ってるな。」と評価する部分が在った。でも、自民党を離党して以降、言動に疑問を感じる事が多く、「8億円借入問題」が発覚するに到っては、全く評価出来なくなった。
みんなの党の代表から降ろされ、無所属で臨んだ2014年の衆院選では落選。「此の儘では、議員に復帰出来ない。」と、おおさか維新の会の力に縋るべく入党し、昨年の参院選で当選&議員復帰を果たした渡辺氏。「今、勢いは都民ファーストの会に在り!」と判断し、日本維新の会から逃げ出したという事か。安倍首相の“御友達”の1人として知られる彼なので、将来的には自民党への復党を狙っているのだろうが。
特定の政党から出馬し、議員に当選した場合は、離党するなら議員辞職もすべきだと思う。其の政党の“看板”を信じ、候補者に投票した人も少なく無いだろうから。比例代表での当選なら、一層にだ。
他人が離党したら「党が、国民から戴いた議席だから。」と議席返上を求めるも、自分が同様に離党したら「法律で認められている。」と議席返上を拒否するというのでは、ダブル・スタンダードとしか思えない。