昨日書いた「大勲位大いに語る」に付いて、pb様(bp様?)から面白い書き込みを戴いた。中曽根元首相と小泉首相の類似点の多さを指摘されているのだ。
[類似点]
1. 民営化に力を入れている。
中曽根元首相が、日本電電公社や日本国有鉄道、日本専売公社の民営化を行なったのに対し、小泉首相は日本道路公団や日本郵政公社の民営化を図ろうとしている。
2. 親米路線の強化
中曽根元首相とレーガン元大統領が、御互いを「ロンヤス」と呼び合い、米国重視の外交政策を採ったのに対し、小泉首相もブッシュ大統領との親密さを強調し、米国追従の姿勢を打ち出している。
3. 党内基盤の脆弱さから、国民の高い支持率を拠り所にしていた。
弱小派閥のリーダーだった中曽根元首相が、大派閥の田中派の支配を受け入れ、勇ましい言動で国民人気を得たのに対し、ブレーンを持たない小泉首相も高い支持率だけが頼みの綱。
4. 既存体制の打破
中曽根元首相が「戦後政治の総決算」を掲げたのに対し、小泉首相は「自民党をぶち壊す」と宣言。 等々
これには、うーんと唸ってしまいました。以前より、中曽根元首相の小泉首相に対する発言に、妙なブレを感じる事が有りました。「怒髪冠を衝く」といった感じで、激しく非難する発言をしたと思えば、過度な程の親しみを込めた発言をする。このブレの激しさは一体何なんだろう?と疑問に感じていたのですが、上記の類似点の数々を考えると、余りにも似たもの同士であるが故の「近親憎悪」的な感情が在るのではないかと。「似ているが故に愛おしさを感じる反面、激しい憎悪をも持ってしまう。」そんな複雑な気持ちが元首相には在るのではないかという気がしました。
pb様が紹介下さった「自由民主党」のサイトも興味深かった。アンチ自民党の人間なので、このサイトを見るのは初めてだったのだが、コンテンツの一つ「党情報」内の「自民党のあゆみ」が面白い。「歴史は勝者の立場から記録され、史実となって行く。」と言われるが、どの事象も基本的に「自民党=正」という観点で書かれているので、”大本営発表”の様な匂いを感じさせる記述がチラホラ。詭弁とは言わない迄も、「物は言いようだ。」と感心しきり(笑)。
物の見事に、歴代の総裁を褒め称えた内容。鈴木善幸元首相が「元社会党議員」だった事や、宇野宗佑元首相が「在任期間中に成した事は、愛人問題だけだった。」事、海部俊樹元首相が「海外訪問時に、「水玉のネクタイがどうしても欲しい!」と散々駄々をこねて、大使館職員を右往左往させた。」事等、都合の悪い事は当然書かれていない。
不思議なのは、森喜朗前首相の業績が書かれていない事。首相を退いてから3年強経っており、その評価が定まっていないという訳でもないと思う。「えひめ丸衝突事故」の際の能天気さを始めとして、トンチンカンな言動だけが目立ったこの素晴らしい御仁の”業績”を一日も早く記載して欲しいものである(笑)。
[類似点]
1. 民営化に力を入れている。
中曽根元首相が、日本電電公社や日本国有鉄道、日本専売公社の民営化を行なったのに対し、小泉首相は日本道路公団や日本郵政公社の民営化を図ろうとしている。
2. 親米路線の強化
中曽根元首相とレーガン元大統領が、御互いを「ロンヤス」と呼び合い、米国重視の外交政策を採ったのに対し、小泉首相もブッシュ大統領との親密さを強調し、米国追従の姿勢を打ち出している。
3. 党内基盤の脆弱さから、国民の高い支持率を拠り所にしていた。
弱小派閥のリーダーだった中曽根元首相が、大派閥の田中派の支配を受け入れ、勇ましい言動で国民人気を得たのに対し、ブレーンを持たない小泉首相も高い支持率だけが頼みの綱。
4. 既存体制の打破
中曽根元首相が「戦後政治の総決算」を掲げたのに対し、小泉首相は「自民党をぶち壊す」と宣言。 等々
これには、うーんと唸ってしまいました。以前より、中曽根元首相の小泉首相に対する発言に、妙なブレを感じる事が有りました。「怒髪冠を衝く」といった感じで、激しく非難する発言をしたと思えば、過度な程の親しみを込めた発言をする。このブレの激しさは一体何なんだろう?と疑問に感じていたのですが、上記の類似点の数々を考えると、余りにも似たもの同士であるが故の「近親憎悪」的な感情が在るのではないかと。「似ているが故に愛おしさを感じる反面、激しい憎悪をも持ってしまう。」そんな複雑な気持ちが元首相には在るのではないかという気がしました。
pb様が紹介下さった「自由民主党」のサイトも興味深かった。アンチ自民党の人間なので、このサイトを見るのは初めてだったのだが、コンテンツの一つ「党情報」内の「自民党のあゆみ」が面白い。「歴史は勝者の立場から記録され、史実となって行く。」と言われるが、どの事象も基本的に「自民党=正」という観点で書かれているので、”大本営発表”の様な匂いを感じさせる記述がチラホラ。詭弁とは言わない迄も、「物は言いようだ。」と感心しきり(笑)。
物の見事に、歴代の総裁を褒め称えた内容。鈴木善幸元首相が「元社会党議員」だった事や、宇野宗佑元首相が「在任期間中に成した事は、愛人問題だけだった。」事、海部俊樹元首相が「海外訪問時に、「水玉のネクタイがどうしても欲しい!」と散々駄々をこねて、大使館職員を右往左往させた。」事等、都合の悪い事は当然書かれていない。
不思議なのは、森喜朗前首相の業績が書かれていない事。首相を退いてから3年強経っており、その評価が定まっていないという訳でもないと思う。「えひめ丸衝突事故」の際の能天気さを始めとして、トンチンカンな言動だけが目立ったこの素晴らしい御仁の”業績”を一日も早く記載して欲しいものである(笑)。
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今後4年間も自身の“人気”と“任期”が続くまで担ぐつもりでしょうが、これも「そろそろ」といったところでしょう。
でも代わりの人がいないんですよね、いつもながら。
これを読ませていただいて「史実って結構便利な言葉だなぁ」と思いました。
昔の事件、ライフスペース代表の「定説」と意味はなんら変わりないですね。(笑)
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
確かに、以前は”空気の様な存在”の首相が多かったので、しっかり意思表示出来る首相を自分も待ち望んでいました。だからこそ、小泉首相が登場した時は、細川首相の二の舞(停滞し、腐敗し切った世の中を、彼が変えてくれるのではないか?と期待した国民が多かったが、結局は何も変える事なく、”尻をまくって”政権を投げ出してしまった。)を演じないで欲しいと大いに期待したものです。
圧倒的な支持を見方につけて、彼は”大統領的”とも言える力を持ちました。しかし、時が経つにつれ、彼の勇ましい言動も、結局は中身を伴わない空虚なものであり、人に責任を押し付けるだけのパフォーマンス人間に過ぎない事が露呈されて行きました。(以前にも書きましたが、「自民党をぶち壊す!」というのも、結局の所、圧倒的な力を持っていた敵対派閥の橋本派(旧田中派)を壊滅状態に追い込み、己が所属する森派の勢力を増させただけという、パワーバランスを移行させただけ。)
国内では勇ましい言動をするも、対外的には、米国にべったり追従する等、典型的な「内弁慶」タイプではないかと最近思う様になりました。
早く、実の伴った首相が登場してくれないものでしょうか・・・。
これからも宜しく御願い致します。
いずれにせよ、小泉が選出された時に私もgiants-55さんが書かれているよう細川の二の舞はごめんと思いました。だからこそ、黙って3年任せてみようじゃないか、日本を病から救うには忍耐が必要だし、と思いました。それから3年が経ちましたので...
bp様のコメント、非常に面白かったです。ブログにも書きましたが、小泉首相に対する中曽根元首相の何とも言えない微妙な言動が、何から来るものなのだろうか?とずっと不思議に思っていました。やっと、その理由が判った気がします。
因みに、この話をtaca氏(http://964.jp/Z2PG)に振った所、いたく納得されておられました。やはり、あの微妙な関係を不思議に感じていた人は少なくなかったという事なんでしょうね。
本当に有難うございました。