本題に入る前に、今日のタイトルに付いて。「どんな夢見てますか?」は、大好きだったドラマ「ふぞろいの林檎たち」(動画)のPart1の第7回タイトルを使わせて貰った。「高原へいらっしゃい」(動画)に「岸辺のアルバム」(動画)、「終りに見た街」、そして「ふぞろいの林檎たち」等々、山田太一氏が脚本を担当した作品には、忘れられない名作が実に多い。
*************************************
「30歳以下の夢の色は80%がカラー、でも60歳以上は80%が白黒の夢・・・という調査結果が明らかに」(7月13日、ギズモード・ジャパン)
「貴方の夢はカラー?白黒?」。そう聞かれると、殆どの人が怖い夢も楽しい夢もカラーで見ていると答えると思います。でも、60歳を超えると殆どの人の夢が白黒になるんだそうです。
此のちょっぴりがっかりしちゃいそうな調査結果が、先日睡眠心理学術機関誌で発表されました。
1,300人を対象に、1993年、2009年と16年間の期間を空けて2回、夢の色に付いて質問調査を行いました。
此の2回に亘る調査結果では、30歳以下の人の80%はカラーの夢を見ていて、60代ではカラーの夢を見ていると答えた人はたった20%だったとの事。
更に其の研究の中では、カラーテレビの存在によって夢の色がカラーになっている可能性が在るそうです。
成る程、親にどんなに怒られてもテレビを見続けていれば、夢の色はずっと色褪せない、って事ですか。
或る日突然、夢の色が白黒になったのに気付いた瞬間「嗚呼、年取ったなあ、此れ迄の思い出が走馬灯の様に駆け巡るなあ。」なんて感慨深く感じる日が来・・・ないですね。(其の頃には此の記事の話題なんて忘れてると思います。)
*************************************
「カラーテレビ」なんていう表現は、今や見聞する機会がほぼ皆無となった。自分の世代ならば幼児期に未だ白黒テレビが存在していたけれど、今の若い子は生まれた時からカラーテレビしか無かっただろうし、「カラーテレビって表現は何なの?」と思う事だろう。「カラーテレビの存在によって、夢の色がカラーになっている可能性が在る。」という事だが、もしそうならば白黒テレビしか無かった時代の人達は、専ら「白黒の夢」を見ていたという事になるんだろうか?
又、「60代ではカラーの夢を見ていると答えた人はたった20%だった。」というが、彼等は昔から「白黒の夢」を見ていた割合が多かったのだろうか?其れとも「カラーの夢」を見ていた割合が若い頃は多かったけれど、加齢によって「白黒の夢」を多くが見る様になったという事か?(記事からは後者の様にも感じられるけれど、其れならばどういう理由からそうなるのだろうか?)
自分の場合は「カラーの夢」しか見た事が無いのだけれど、昔、何かの本で「カラーの夢を見るのは病気で在る。」という記述を目にして落ち込み、以降は「カラーの夢を見た。」という事を人には余り言えなかったのだが、此方の記事を読む限りでは「カラーの夢を見る=病気」というのは全くの俗説の様でホッとした。
「カラーの夢→カラーテレビの影響説」は以前から知っていましたが、気になって調べてみると、色彩に対する感性や関心の深さも影響があるとか。
僕自身はカラーの夢を見ますし、アニメ調の夢も見たことがあります。やはりテレビっ子世代だった所為でしょうか?
ただし、太平洋戦争中らしき夢を見たときは白黒でした。戦争の記録映像の殆どは白黒なのでその所為だと思います。
夢を見ているときは記憶の再構築を行っているという説もありますので、如何に記憶を組み合わせても、見たことが無い物は夢では見れないのですね。
矢張り、カラーテレビの影響って大きいのでしょうかね?でもそうなると、カラーテレビが登場する前の人達は、カラーでは無い夢を見ていたケースが多いって事になりそうですが、実生活では自分の目でカラーの映像を見ていたというのは今の我々と同じ訳で、何か不思議な感じもします。
自分はカラーの夢しか見た記憶が無いのだけれど、「セピア調の夢を見てみたい。」と思ったりしています。