コンプレックスを幾つも抱えている。「字や絵が下手。」というのもそうだ。字が下手というのは父親譲りだが、絵は両親共にそんな下手では無い(無かった)ので、「何で自分は、こんなに絵を描くのが下手なのだろう。」と落ち込んだ事も、何度か在る。
俳優の田辺誠一氏は、“画伯”と呼ばれていたりする。「彼の描く絵は余りにも個性的過ぎて(ハッキリ言えば超下手。)、逆に『其れが、味わい深い。』と人気を集めている。」のだ。確かに彼の描く絵は超下手だが、自分は笑えない。自分の描く絵も、そう大差無いので。
「絵に全く自信が無く、自分が描いた絵を人に見られるのも嫌。」という自分だけれど、例外的に「人に見せて構わない。」と思える絵が在る。子供の頃、絵描き歌で覚えた絵だ。「絵の描き方を歌詞にして、指示通りに描いて行くと、自然と絵が完成している。」というのが絵描き歌(「へのへのもへじ」や「つるさんはまるまるむし」等は、「歌わずに文字で絵を描く。」という事から、文字絵と呼ばれるそうだ。)に合わせて描くと、“其れなりの絵”が描ける。だから、「人に見せても、そう恥ずかしくは無い。」という事に。
絵描き歌と言えば、「可愛いコックさん」【動画】なんぞは非常に有名だが、自分の場合は「オバQえかきうた」【動画】が大好きで、歌に合わせて良く描いたもの。子供の頃に放送されていたアニメ「新オバケのQ太郎」のED曲として流れていた。「はっぱが1まい あったとさ はっぱの下に 目玉やき 目玉やき お耳がふたつ はえてきて わんこかな 毛が三本 あっというまに Q太郎 キュッキュッキュのQ太郎♪」という歌に合わせて描いた絵を、くるりと180度引っ繰り返すと、Q太郎の絵になるのだ。他にO次郎、ドロンパ、そしてP子ちゃんのヴァージョンが在るのだけれど、今でも歌を覚えているし、全て描けたりする。