アメリカ大統領選挙の民主党候補指名争いもバラック・オバマ上院議員が過半数の代議員を獲得した事で、彼の指名が確実となった。予備選挙開始から5ヶ月での決着というのは異例の長さだが、知人からこの件で笑える話を聞いた。彼は先日、立川志の輔氏の落語を聞きに行ったのが、その枕に次の様な物が在ったとか。
「オバマだヒラリーだと、こうも長期間報道されていると、『自分はどっちに投票しようかなあ。』と思っている自分が居る。大統領選の選挙権が在る訳でも無いのに。」
これは言い得て妙。無意識の内に、同じ様な事を考えてしまった人も結構居たりして。
閑話休題。
週刊ポスト(6月6日号)に載っていたのだが、「“世界の松下”が御送りしました。」の決め言葉で有名なTBSの松下賢次アナウンサーが、5月14日付けの定期人事異動でアナウンサーを“廃業”したという。新しい肩書きは「経営メディア本部経営企画局担当局次長」。「記憶力の衰え」や「声&体調維持の難しさ」から、元々「スポーツアナ50歳定年説」を持論としていた彼は、ずっと以前から「アナウンス部の外に出して欲しい。」と異動願いを出しており、55歳にしてようやく願いが叶った事になる。「現場を離れて管理職になるよりも、一生アナウンサーをしていたい。」とフリーの道を選ぶ人も在り、又、彼の様に現場を離れる選択する人も在りと、その生き方は人それぞれだ。
記事の中で松下氏は、「若いアナウンサーのレベルの低さ」と共に「視聴者のレベルの低さ」を嘆いている。
「兎に角最近はファンのレベルが低く、言葉のニュアンスが理解出来ない。例えばWBCの中継で『日本の1、2番は煩い奴が揃っている。』と喋ると、『煩いとは何事だ!』とクレームが来る。『煩い』の意味も判ってないんですよ。もう少し、ファンもレベルを上げるべきですね。現役アナだったらこんな事、口が裂けても言えませんけどね。」
高飛車とも思える言動に時々カチンと来る事も少なくない松下氏だが、この意見には同感。以前、「言葉狩りと同じでは?」という記事で言葉狩りの不毛さを指摘した。その言葉が本来持つ意味を知ってい乍ら、無理無理に差別問題と関連付けてクレームを付けるのも困った物だが、その言葉の持つ意味を知らずにイメージだけでクレームを付けるのも同様に困った物。クレームを付ける前に辞書なり何なりで調べるという作業を怠らなければ、こんな不毛な事態は起こらないと思うが。*1
*1 「『煩い奴』の『奴』という部分が失礼。」と言うのなら、未だ判らないでも無い。唯、「奴」には軽蔑では無く、親しみを込めての用途も在る。
「オバマだヒラリーだと、こうも長期間報道されていると、『自分はどっちに投票しようかなあ。』と思っている自分が居る。大統領選の選挙権が在る訳でも無いのに。」
これは言い得て妙。無意識の内に、同じ様な事を考えてしまった人も結構居たりして。
閑話休題。
週刊ポスト(6月6日号)に載っていたのだが、「“世界の松下”が御送りしました。」の決め言葉で有名なTBSの松下賢次アナウンサーが、5月14日付けの定期人事異動でアナウンサーを“廃業”したという。新しい肩書きは「経営メディア本部経営企画局担当局次長」。「記憶力の衰え」や「声&体調維持の難しさ」から、元々「スポーツアナ50歳定年説」を持論としていた彼は、ずっと以前から「アナウンス部の外に出して欲しい。」と異動願いを出しており、55歳にしてようやく願いが叶った事になる。「現場を離れて管理職になるよりも、一生アナウンサーをしていたい。」とフリーの道を選ぶ人も在り、又、彼の様に現場を離れる選択する人も在りと、その生き方は人それぞれだ。
記事の中で松下氏は、「若いアナウンサーのレベルの低さ」と共に「視聴者のレベルの低さ」を嘆いている。
「兎に角最近はファンのレベルが低く、言葉のニュアンスが理解出来ない。例えばWBCの中継で『日本の1、2番は煩い奴が揃っている。』と喋ると、『煩いとは何事だ!』とクレームが来る。『煩い』の意味も判ってないんですよ。もう少し、ファンもレベルを上げるべきですね。現役アナだったらこんな事、口が裂けても言えませんけどね。」
高飛車とも思える言動に時々カチンと来る事も少なくない松下氏だが、この意見には同感。以前、「言葉狩りと同じでは?」という記事で言葉狩りの不毛さを指摘した。その言葉が本来持つ意味を知ってい乍ら、無理無理に差別問題と関連付けてクレームを付けるのも困った物だが、その言葉の持つ意味を知らずにイメージだけでクレームを付けるのも同様に困った物。クレームを付ける前に辞書なり何なりで調べるという作業を怠らなければ、こんな不毛な事態は起こらないと思うが。*1
*1 「『煩い奴』の『奴』という部分が失礼。」と言うのなら、未だ判らないでも無い。唯、「奴」には軽蔑では無く、親しみを込めての用途も在る。
彼の中継していたマスターズはあまり好きにはなれませんでした。
記事でも触れました様に、松下氏の実況は高飛車に感じる部分も少なく無く、カチンと思われる方は結構居たでしょうね。その前提が在っての反発というのも在り得ましょう。
唯、純粋に「“今回の”言葉遣い」に関して言えば、彼の言っている事は正論の様に感じました。「煩い奴」でクレームが来るのだったら、「この打者は小技も出来ますし、実に嫌らしい選手です。」と実況したら、「嫌らしい(=エッチ)とは何事だ!」なんてクレームが来そうですし。
霞ヶ関の役人連中が、タクシーの運転手から飲食物や現金、商品券を受けていたという「居酒屋タクシー問題」。結局は我々の血税が無駄に使われている訳で、本当に腹立たしい限り。増税をする前に、まだまだ省くべき無駄が在るという思いを一層強くしました。
この問題に関して諸大臣が色々弁解している中、悪い意味で官僚臭の漂う(「常に他人事モード」、「既得権益の死守」、「他者への責任転嫁」等。)町村官房長官が「野党が無駄な仕事をさせるから、官僚達が残業しなければならない。その事で今回の問題が起こったとも言える。」といった発言をしたのには心底呆れ返りました。野党の姿勢を決して評価している訳では在りませんが、この言い草は自分達の監督不行き届きを棚に上げ、他者に責任転嫁しているとしか思えない。薔薇様の仰る「何でもかんでもクレーマーとする事で、自分達の非を認めない役所。」というのも、同一線上に在る感じがしますね。
うーん、彼も年老いたんですね(苦笑)。
おそらく現在70~90代の「伝説のアナウンサー」からすると「あんなのはアナウンサーではない」と言うと思いますよ。
なんか床屋談義の親父が実況しているようなしょうもない感じがあって、自分も彼の実況は嫌いでした。TBS系全般の実況が彼流を継承している感があり、ちょっとイヤですね。
とある、やはり50代のローカル局重役(元TBS系ローカル局の名物アナ。県知事戦に出馬の依頼があったほどのローカル有名人。松下とも仲が良いらしい)の講演会で「現役の頃、テレビ黎明期のアナウンサーのお歴々達から『お前はアナウンサーではない、電波芸者だ』とお叱りを受けること多々あった」と語っていまして。
松下や故・松宮一彦なんかは本来のアナウンサーというよりは自分がスターになろうとした男性アナ、という印象でしたね。そのローカル有名人も然り。
NHKのアーカイブスを見たりしますと、昭和40年代ぐらいまでのアナウンサーの話し方と言うのは今では全く見られない。多分発声、発音の仕方からして違うのでは、と感じることがあります。
TBSのアナウンサーで言えば、渡辺謙太郎氏(http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_11/g2006111510.html)の実況が好きでした。「言葉遣いの美しさ」、「歯切れの良さ」、「目を瞑って聞いていると、状況が在り在りと浮かんで来る表現力」等々、正にアナウンサーが天職と言える人物。芥川隆行氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E9%9A%86%E8%A1%8C)も味の在る語り口でした。
自分も松下氏の実況は好きでは無かったものの、久米宏氏と同様に自身のスタイルを確立していた点は評価しています。
それにしても近年は、美しい日本語で話せるアナウンサーが少なくなりましたね。元NHKの加賀美幸子アナウンサー(http://www.be-power.jp/html/lecturer/kagamisachiko.html)は、心地良く語りを聞ける数少ない一人です。
「民主の二人が徹底的にやれば、
共和に勝利が転がり込むかも」
と思っていました。
それは今も変わりません。
小浜もといオバマ氏も
「勝つためにはクリントンを副大統領にせねばならんが、
それだと自分の主張を殺すことになるし。
かといって他の人では共和にやられるかもしれないし」
と思い悩んでるのでは、と想像してしまいます。
どこかの国と違い戦い抜いた候補者、
とりあえず、その点はしっかりしているでしょう。
TBSの場合はラジオDJをやることも多いのでそのスタイルが他の放送分野にも及んだのかも。
ただ、確かに最近のTBS男性若手は伸び悩んでます…。NHK、フジ以外の局もキャラの立った若手を伸ばしきれてないような。日テレ、TBSが特に。藤井(日テレ)が十年一日のごとく同じような役割をやっているし、TBSの小林(?でしたっけ、色黒の甲高い声の鬱陶しいチビ)も同様。
>大統領選
マケインとクリントン支持層はかなり被るので(特に中西部、西部、南部の田舎州)マケインは取り込みに躍起のようですね。
クリントンは大方の大規模州を取っているので、まるで2000年のゴアとブッシュでないですが、実は投票した人の数はオバマより多いんですよね。
概して語彙力に乏しく、自身をアイドルと勘違いしている様な女子アナがチラホラ見受けられます。それに対してTBSの安住アナの様な例外も在りますが、男子アナは影が薄いと言えましょう。でも現場からのリポートを地道に行っていたり、体当たりレポートを厭わない、見所を感じる若手&中堅男子アナも居ない訳では無く、女子アナよりは悲観すべき状況では無い様に思ったりも。
大統領選挙の候補者選びが開始となった当初は、「クリントン女史乃至はオバマ氏のどちらが民主党の候補者となったとしても、共和党の候補者に勝てる。」とされていましたが、双方が潰し合いをしている中で、マケイン氏が漁夫の利を得る可能性が高まって来たのは何とも皮肉。あれだけ熾烈な闘いを繰り広げて来た以上、クリントン女史の支持者がそう易々とはオバマ指示に転ぶとも思えず、今後の動きが注目されます。