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「2015本格ミステリ・ベスト10【国内編】」(発行元:原書房)
6位: 「○○○○○○○○殺人事件」(著者:早坂吝氏)
8位: 「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」(著者:青崎有吾氏)
9位: 「殺意の構図 探偵の依頼人」(著者:深木章子さん)
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昨日の「2014週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」に続き、今日は「2015本格ミステリ・ベスト10【国内編】」を紹介する。
「さよなら神様」、「満願」、そして「小さな異邦人」が上位に在るのは「2014週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」と一緒だが、非常に気になったのは6位の「○○○○○○○○殺人事件」。
同作品は第50回(2014年)メフィスト賞を受賞したそうだが、「前代未聞の『タイトル当て』!!」という惹句が踊っている。タイトル当てでも在るから「○○○○○○○○」と伏せ字になっている訳だが、書店とかで取り寄せて貰う場合、タイトルをどう説明するのだろうか?「はやさか やぶさか」なる著者名といい、非常に気になる。
閑話休題。
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「『江夏の・・・何球でしたっけ?』 江夏氏に若虎戦々恐々」(12月3日、東京スポーツ)
沖縄・宜野座で行われる来年の阪神春季キャンプで、伝説の大物OB・江夏豊氏(66歳)が臨時コーチに就任する。虎投手陣からは歓迎の声が上がっているが、一方で一匹狼で気性も荒い事で知られるだけに、「予習しないと偉い目に遭う。」と戦々恐々。此れからキャンプイン迄の約2ヶ月間の“短期集中猛勉強”で万全を期すと言うのだが・・・。
藤浪が「阪神のレジェンドの方なので,気持ちの部分とかを聞けるチャンス。」と熱望した様に、江夏氏を迎える虎投手陣からは、早くも歓迎の声が続出している。しかし、一方で世代を感じさせる“悲鳴”が出ているのも事実だ。或る若手は「正直、江夏さんが投げている映像を、見た事が無い。」と不安を口にすれば、別の若手も「少しだけ、昔の映像を見た事が在る位。彼の江夏の20・・・何球でしたっけ?」。江夏氏の伝説エピソードとなった、広島時代の「江夏の21球」も知らないと言う。
若手投手にとって、御歳66歳の江夏氏は両親以上。其の現役時代には、大半が生まれていないだけに無理は無い。だが、不勉強な儘、江夏氏に触れる事は失礼だろう。或る若手は「基本は今の姿を見て戴くにしても、江夏さんの予備知識は入れておかないといけない。映像を見たり、本を読んだりしておきたい。」。一部の投手は「少し本も読みました。江夏さんは『ボールは、腹で投げる。』という話をしている。」と予習も開始。来年2月のキャンプイン迄の約2ヶ月間に、江夏氏の書籍、語録、映像、評論活動と、全てを題材として勉強すると言う。
江夏氏と言えば、自他共に認める一匹狼。気性が激しい事でも知られている。其れこそ、挨拶の仕方や言葉遣い一つで激高する事も屡々。現役当時から江夏氏を知るOBは「選手がビビってしまわないか心配。兎に角、群れる事を嫌うから、例えば悩みや相談は皆で聞くんじゃ無く、1対1で遣った方が良い。其の方が親身になって聞いて貰える。」と緊急助言を送る程だ。
江夏臨時コーチ誕生迄約ヶ月。其れ迄の予習は幾つもの“地雷”を回避する為でも在るが・・・。虎投手陣に残された時間は長く無い。
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20歳の藤浪晋太郎投手からすれば、66歳の江夏氏は祖父位の年齢に当たるだろう。中堅クラスの選手にとっても、父親以上の年齢と言って良い。そんな人物の現役時代の姿をリアル・タイムで見ている訳も無く、知っていたとしても映像や書籍等によっての筈。
唯、元記事で「彼の江夏の20・・・何球でしたっけ?」と口にしている選手が居る様に、具体的な球数は覚えていなくても、「江夏の21球」の逸話自体は多くの選手が知っていると思われ、「広島時代の『江夏の21球』も知らない。」としてしまうのは違う気がする。
今回の記事を読んで、頭にパッと浮かんだのは、8年前に起こった「『カネムラさんですか?』事件」の事。ジャイアンツの春季キャンプを訪問した大物OBの“カネやん”に対し、内海哲也投手が頓珍漢な発言をし、矢張り同キャンプを訪問していた大物OBの広岡達朗氏を激怒させたという事件だ。
カネやんの現役時代をリアル・タイムで知らない内海投手にとっては、少々気の毒な部分も在ったが、でも、「彼だけの大物OBの名前」や「野球人として最低限知っていないと不味いデータ」位は、確り頭に叩き込んでおいた方が良いだろう。そうじゃないと、「『カネムラさんですか?』事件」が、タイガースの春季キャンプで再発する事に!?