ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“仲間達”との再会

2022年04月08日 | 其の他

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自宅の敷地内を歩いていた所、意識がスーッと遠退いて行き・・・。

ふっと目覚めると、僕の目の前には懐かしい顔が。「安孫子(素雄)氏、遂に君も此処に来たんだね。」。優しい笑顔を浮かべる其の男性に、僕は思わず叫んでしまった。「手塚(治虫)先生!!」。

随分待ってたんだぞ。」、「健康には全く無頓着だった安孫子氏が、“我々”よりもこんな後に“此処”に来るとは・・・判らないもんだなあ。」、「今の漫画界の状況を、詳しく教えてくれよ。」、背後から次々と声を掛けられた。ゆっくりと振り返ってみると・・・。

赤塚(不二夫)氏に石ノ森(章太郎)氏、其れ藤本(弘)氏・・・どうして君達が・・・。」、理解不能な状況に、僕の頭の中はパニック状態に。

「『どうして?』って安孫子氏、君は天命全うして、“僕達の所”に来たんじゃないか。此処は楽しい所だぞ。」と赤塚氏が言った。

“此処”の住人の寺(田ヒロオ)さんと森安(なおや)氏も遣って来て、僕の歓迎会を開いてくれる事に。「仲間との再会を祝し・・・こういう場合、『祝す』と言って良いのか判らないけれど、兎にも角にも乾杯!!」と手塚先生が笑顔で言い、先に此処に来ていた仲間達も笑顔で「乾杯!」と返したのだった。
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こんな光景が、“彼の世”で見られたのではなかろうか。

漫画家の“藤子不二雄安孫子素雄氏が昨日、自宅敷地内で倒れている所を家人によって発見され、警察によって其の場で死亡が確認された。享年88。死因は明らかとなっていないが、「事件性は無い。」と言う。

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藤子不二雄氏:日本の漫画家。小学校の頃から友人だった藤本弘氏と安孫子素雄氏粒子氏の共同ペンネーム。1951年にコンビ、1954年からコンビを解消する1987年此の共同ペンネームを使用していた。コンビ解消後、藤本氏は「藤子・F・不二雄」を、そして安孫子氏は「藤子不二雄Ⓐ」を名乗った。藤本氏は1996年、62歳にて死去。代表作としてオバケのQ太郎」(共作)、「ドラえもん」(藤本氏)、「パーマン」(藤本氏)、「忍者ハットリくん」(安孫子氏)、「怪物くん」(安孫子氏)等が在る。

トキワ荘
東京都豊島区南長崎3丁目(住居表示「16番6号」、完成当時の住所表記は「椎名町5丁目2253番地」)に、1952年から1982年迄存在した木造2階建アパート。入居者の手塚治虫氏を慕い、藤子不二雄氏や石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫等、著名な漫画家が移り住んだ事から、“漫画の聖地”として有名。豊島区によって復元施設「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」が、区の南長崎花咲公園内に建設された
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自分が子供の頃、夢中になって読んだのは、元トキワ荘住人の漫画家達の作品だった。手塚氏は別格の存在で、次に藤子氏や赤塚氏、そして石ノ森氏の作品を読み漁ったという感じ。

横山隆一氏(享年92)ややなせたかし氏(享年94)、水木しげる氏(享年93)等の例外は在るが、「漫画家=短命」というイメージが一般的には在る。5年前の記事「『漫画家=短命』というイメージが在るので」で触れた様に、「トキワ荘に居住していた主な漫画家」を調べた所、其の時点で「合計11人の内6人が亡くなられており、彼等の平均寿命は『63.16歳』と、2015年度の日本人男性の平均寿命『80.79歳』よりも、『17.63歳』も短かった。」という現実。今回の安孫子氏を加え、改めて記してみる。

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「トキワ荘に居住していた主な漫画家」

物故者] 7名
手塚治虫氏(享年60)
寺田ヒロオ氏(享年61)
藤子・F・不二雄氏(享年62)
森安なおや氏(享年64)
石ノ森章太郎氏(享年60)
赤塚不二夫氏(享年72)
藤子不二雄氏(享年88)

[御存命者] 4名
鈴木伸一氏(88歳)
よこたとくお氏(85歳)
水野英子さん(82歳)
山内ジョージ氏(82歳?)
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日本人男性の平均寿命を考えると、安孫子氏は長生きされた方だが、もっと長生きして欲しかった。

13年前、「藤子不二雄作品ベスト10」という記事を書いたが、今回は安孫子氏が描いた作品(共作(「オバケのQ太郎」迄と言われている。)だけを対象に、「藤子不二雄Ⓐ作品ベスト10」を選んでみた。ホンワカとした作風の物が多い。」という藤子・F・不二雄作品に対し、藤子不二雄Ⓐ作品には「大人向けで、ブラックな内容の物が多い。」という印象が在る。

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藤子不二雄Ⓐ作品ベスト10」

1位: 魔太郎がくる!!
2位: 「少年時代
3位: 「ブラック商会変奇郎
4位: 「まんが道
5位: 「笑ゥせぇるすまん

6位: 「怪物くん
7位: 「忍者ハットリくん
8位: 「プロゴルファー猿
9位: 「ひっとらぁ伯父サン

10位:「オヤジ坊太郎

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印象深い作品が多い「魔太郎がくる!!」の中でも、特に印象に強く残っているのが「ヤドカリ一家という作品。不気味で、トラウマになりそうな内容だった。

合掌


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