「皇室典範に関する有識者会議」が、皇室典範改正に関する報告書の概要を決めたという報道が為されていた。これによると、女性・女系天皇を認めると共に、皇位継承順位は、男女を問わず出生順に決まる「長子優先」とする事で一致したという。又、女性皇族が結婚後も皇室に残り、宮家を創設出来る様にするのだとか。女性皇族と結婚した男性も皇族になるとしている。
昨年、「女帝問題」という記事で、女帝問題が男女同権の観点オンリーで論じられている事への懸念を記した。男女同権という意味に於いて、女帝誕生自体には抵抗を覚えるものでは無いが、「女帝容認。→全ての皇族及び元皇族&その子孫に迄皇位継承権が発生。→皇室費の増大。」という面も踏まえて論じられなければならないのではないかと感じていたからだ。一定の”縛り”を設けないと、緊縮財政を推し進めて行かなければならない我が国に於いて、皇室費だけが無制限に増大して行く矛盾が起こり兼ねない。
報告書には”一応の”縛りが設けられている様で、女性皇族の内、天皇の姉妹や娘、孫に当たる「内親王」には本人の意思に基づく皇籍離脱は認めない(皇室会議が、内親王の皇籍離脱を決める事は出来る。)
一方で、内親王や親王妃等を除く女性皇族で在る「女王」に付いては、自らの意思が在る場合には皇籍離脱出来るという事になった様だ。
もしこの報道が事実ならば、皇室費の増大化に歯止めが利くのか甚だ疑問で在る。皇族と称される対象が鼠算的とは言わない迄も、ドンドン拡大して行く様に思うし、又、”特権”を自ら放棄するという人間が現れるとも思えない。御馬鹿発言を連発して猛バッシングを受けた”パフォーマンスだけの兄ちゃん”が、それでも政治家という職にしがみ付いているのも、”美味しい特権”と無関係とは言い切れないだろう。
案の定と言うべきか、旧皇族の間からも「旧宮家を皇族として復活させるべき。」と”匂わせる”発言も飛び出して来ている。旧宮家迄復活という事になると、皇室費の増大は加速化の一途を辿るだろう。
「国民と共に歩む皇室」を掲げている今上天皇ならば、年間の自殺者が3万人、生活保護を受けている世帯が100万世帯を突破している我が国に在って、皇室費の増大化は決して望む所ではないと思うのだが・・・。
昨年、「女帝問題」という記事で、女帝問題が男女同権の観点オンリーで論じられている事への懸念を記した。男女同権という意味に於いて、女帝誕生自体には抵抗を覚えるものでは無いが、「女帝容認。→全ての皇族及び元皇族&その子孫に迄皇位継承権が発生。→皇室費の増大。」という面も踏まえて論じられなければならないのではないかと感じていたからだ。一定の”縛り”を設けないと、緊縮財政を推し進めて行かなければならない我が国に於いて、皇室費だけが無制限に増大して行く矛盾が起こり兼ねない。
報告書には”一応の”縛りが設けられている様で、女性皇族の内、天皇の姉妹や娘、孫に当たる「内親王」には本人の意思に基づく皇籍離脱は認めない(皇室会議が、内親王の皇籍離脱を決める事は出来る。)
一方で、内親王や親王妃等を除く女性皇族で在る「女王」に付いては、自らの意思が在る場合には皇籍離脱出来るという事になった様だ。
もしこの報道が事実ならば、皇室費の増大化に歯止めが利くのか甚だ疑問で在る。皇族と称される対象が鼠算的とは言わない迄も、ドンドン拡大して行く様に思うし、又、”特権”を自ら放棄するという人間が現れるとも思えない。御馬鹿発言を連発して猛バッシングを受けた”パフォーマンスだけの兄ちゃん”が、それでも政治家という職にしがみ付いているのも、”美味しい特権”と無関係とは言い切れないだろう。
案の定と言うべきか、旧皇族の間からも「旧宮家を皇族として復活させるべき。」と”匂わせる”発言も飛び出して来ている。旧宮家迄復活という事になると、皇室費の増大は加速化の一途を辿るだろう。
「国民と共に歩む皇室」を掲げている今上天皇ならば、年間の自殺者が3万人、生活保護を受けている世帯が100万世帯を突破している我が国に在って、皇室費の増大化は決して望む所ではないと思うのだが・・・。
自分が「男はつらいよ」の寅さんならば、こう言うでしょうね。「それを言っちゃあ、おしまいよ。」と。一生懸命、オブラートに包んで書いた記事なんですから(笑)。
天皇問題の是非は別にして、女帝問題に関してはもっと広く議論するべきだと思うんです。そもそも、ああいった会議での「有識者」っていうのも、結局の所、政府にとって都合の良いメンツを集めただけって感じがするんです。卑しくも日本国憲法の第一章に定められた「天皇制」に関わる問題を、あんな少数且つ短時間で決めてしまって良いものなのだろうかと。マスメディアも、単純に「男女同権」の観点ばかりから”煽る”のではなく、もっと様々な観点から報じるべきだと思います。
これからも宜しく御願い致します。
皇位継承問題で男女同権が前面に出てしまうのはある程度仕方ない事と思います。
現在君主制・立憲君主制を採る国は少なく限られています。その君主制を採る国の多くを占める欧州では皇位継承を男性に限定していたのを見直したり、男女同権制を採用するようになっています。
これは昔採用された男女同権に関する条約の影響で、それ以後各国で一斉に見直されたそうです。
スペインでも男性に限定されていた皇位継承権が見直され、あのコロンブスの時代のイサベル女王以来の女王が将来誕生する見込みとなったようです。君主制を採用する国が少ない中、さらに皇位継承権を男性に限定する、と言うのは時代の趨勢から言ってもはや難しいのかもしれません。
唯長子優先か、男子優先かでは欧州も分かれており(長子優先にする流れではあるようですが)有識者会議の決定は幾ら“皇位継承の安定”とは言えいきなり長子優先にしてしまっては拙速との批判は当然あるでしょう。
君主制を採用する国が少なく、皇位継承を男性に限定するのは難しくなっています。しかしこの問題の本質は「女帝か否か」ではなく「女系か否か」であると私は思います。
神武天皇以来125代。天皇陛下は一貫として「男系」(父親が皇族)でありました。「女系」(父親が皇族でない)は一人もいません。男系→女系は国によっては王朝交代ととられる事もあります。何より、皇族の“正統性”が揺らぐ恐れがあります。
繰り返すように、現在君主制を採る国は少ないです。その中で日本が「天皇と言う矛盾」を維持する理由の一つとして伝統・歴史があります。日本は天皇を国民統合の象徴としていた、と(自民党の新憲法中曽根案でも前文にこのような文句が入っていました)。
神武天皇以来一貫して同じ血統であり、その血統が天皇家の正統性の一つ、であると考えられます。
仮に次の次の天皇に愛子内親王が即位されても「男系」です。しかし。愛子内親王がご結婚し、そのお子が天皇となった場合。“男子が女子であるかに関係なく”「女系」です。その時に天皇家の“正統性”が揺らぐ事が危惧されます。
有識者会議の決定で最も問題なのは「女系」を認めている事です。「女帝」を認めるのは私はあまり問題視しません。でも、「女系」についてはもっと慎重に考えるべきではないかと思うのです。
“旧宮家の皇族復帰”は「男系」を維持する方策としては一番簡単です。“側室制度”復活がほぼ不可能な事を考えれば唯一の方法でしょう。
古代にも武烈天皇から10親等離れた、福井県にいた王が継体天皇として即位した例はあります。でも現在では旧宮家が皇族となるのは国民感情、財政面からは難しいものがあることは事実です。
ですがこのままでは125代続いた「男系」の天皇家は“断絶”する事になってしまいます。
色々問題ある旧宮家の皇族復帰ですが、そもそも「平等を謳った日本国憲法下で“旧家制度”や身分制を維持した天皇家」が存在するそのものが大変な矛盾であります。旧宮家の皇族復帰を望むわけではありませんが、大いに検討する価値はあると思います。
安易に「女系」を認めれば三笠宮様の発言の通り将来天皇家の正当性が揺らぎ、「天皇はいらない」という事にならないとも実際問題限らないのです。
推古天皇・持統天皇・道鏡で著名な斉明天皇等「女帝」は十代(重祚含む)おり、江戸時代も明正天皇・後桜町天皇と二人の「女帝」がいるのですから女帝を認める事事体は私は現代においては然程問題ないかと思います。
なにより、天皇家の祖である天照大神が「女神」なのですから。
日本の場合王様一族の相続というよりは神主一族の相続という感じなので、他の君主制国の事情が当てにできないんですよね。
女帝問題を論じる際、その切り口が「男女同権」というのも当然在りだと思うんです。特に、皇室とは縁が深いイギリスの王室が女王を戴いている国でも在りますしね。
唯、所謂世論(諸アンケート)を見ていると、男女同権の部分”だけ”で女帝問題を論じている気がして、果たしてそれで良いのかなあという思いがずっと在りました。自分の場合は、国費という面に固執し過ぎている面は否めませんが(笑)、他にももっと切り口は在るのではないかと。最近でこそやっと取り上げられる様になりましたが、「女性天皇と”女系”天皇の違い」すらも、国民の間には今一つ認識が薄い気がするんです。
当ブログをずっと見て戴いているhigu様ですから、自分が皇室に対してどういった印象を持っているかは見透かしておられると思いますが(笑)、皇室の是非は別にしても、歴史やその存在を考えた場合に、「女帝問題(女系天皇問題)」をごく限られた人間が集まって短期間で結論を出す問題では無いと思うんです。こういった部分にも、「男女同権の観点から、女帝OKとすれば国民の受けは良いだろう。」といった、安直な小泉スタイルというのが垣間見えてしまう自分です。
P.S. 確かに天皇家の祖で在る天照大神は「女神」ですね。ミステリー作品という範疇に入るのですが、自分の好きな作家の今邑彩女史の作品には、神話や古事記等をテーマにしたものが多く、面白いです。
天皇の正当性とか、旧皇族の復活なんて、ありえない。雲上の人は、いつまでたっても雲上の人ですね。本当に、日本の国民の上にたっているのであれば、今の悲惨な「民間人の現状」をしっかりとその目で把握し、少しでも自分達による無駄遣いを返上しようと考えて欲しいです。