本題に入る前に、最近気になったネタを2つ記してみたい。1つは知人から教えて貰ったネタだが、NHK教育テレビで放送されている「ピタゴラスイッチ」という番組を御存知だろうか?幾つかのミニ・コーナーから構成されている番組なのだが、その中に御笑いコンビのいつもここからが行う「アルゴリズム体操」(動画)なるコーナーが在る。「1人では全く無意味な動きが、2人並ぶと関連性の在る動きになっているのが判る。」という面白くも間抜けな体操。これをジャイアンツの若手選手達が行っているヴァージョンが、最近流されているというのだ。早速タイマー録画して見たのだが、確かに「林昌範投手、木佐貫洋投手、内海哲也投手、久保裕也投手」の4人が登場していた(写真)。真顔で体操しているのが何とも間抜けで、他の3投手はともかくも、登板しては打ち込まれている印象が強い久保投手には、「こんなのに出てる暇が在ったら、練習せーや!」と言いたくなる。ジャイアンツの選手達に親しみを持って貰おうという事なのだろうが、個人的には「そこ迄やる必要が在るの?」という思いが湧いてしまう。現役時代の王貞治選手や長嶋茂雄選手がこんな間抜けな事をやらされていたとしたら、親しみよりも幻滅の思いが湧いてしまった事だろう。
そしてもう1つは、「『ULTRASEVEN X』の最終回でダンとアンヌが再会する。」というネタ。これはアンヌことひし美ゆり子さんが御自身のブログで記されているのだが、「ウルトラマンメビウス」で実現した「北斗と南の35年振りの再会」の様な感動的なシーンになる事を期待したい。
閑話休題。
生まれ乍らに階級が決まっている格差社会、と言ってもこれは人間社会の話では無い。7日付けの東京新聞(朝刊)に載っていた「『女王』『働き』アリ遺伝子発見」という記事によると、従来は「女王蟻等が出すフェロモンや環境で階級が決まる。」と考えられて来たが、茨城大学等の国際研究チームの研究で「階級を決める遺伝子が在る。」事が判明したと言う。
これは、「女王蟻」や「働き蟻」等階級の在る集団社会で生きる「ヤマトシロアリ」を調査したもの。ヤマトシロアリは北海道北海道南部から屋久島迄、広く日本国内に分布するシロアリの一種。(尚、「蟻は蜂の仲間で、シロアリはゴキブリの仲間。」というのを今回の記事で初めて知った。)ヤマトシロアリは体長約4mmで、朽ち木に穴を掘って巣を作り、数万~十数万匹が一つの巣で暮らす。将来、繁殖を担う女王蟻や王蟻になる「ニンフ」は全体の数%に過ぎないエリート層で、大半は働き蟻の「ワーカー」だとか。他に、発達した顎で外敵を撃退する「兵隊蟻」が数%居る。幼虫が小さな羽を持つ「ニンフ」と羽の無い「ワーカー」に分かれ、それぞれ脱皮を繰り返し乍ら成長。「ニンフ」は最終的に羽を持つ生殖能力の在る成虫になり、結婚飛行で相手を見付けて新しい巣を作る。
シロアリは巣から繁殖を担う王や女王が居なくなると、成虫となる前の段階で生殖が出来る様になった「幼形生殖虫」が、「ニンフ」と「ワーカー」両方の階級から生まれるが、国際研究チームは「ニンフ」と「ワーカー」の二階級に限って実験を行った。その内容は「2タイプの幼形生殖虫の雄と雌を交配させ、生まれた卵を親から引き離してワーカーに育てさせ、生育環境を等しくする。」というもの。
育った子供の雌雄や階級を分析した所、その割合に法則が在る事が判明。性別を決めるXY染色体の内、X染色体上に階級を決める遺伝子が在ると仮定して分析した所、メンデルの法則に綺麗に当て嵌まり「階級を決定する遺伝子」が在る事が判ったという。
又、実験ではワーカーに育てさせたが、卵を親と一緒に生活させるとニンフとワーカーの割合が変化したという事で、女王蟻になるか働き蟻になるかは、遺伝的要因以外の物”も”左右するのではないかと。茨城大の北出理准教授は次の様に語っている。
「遺伝的にはニンフ型の卵からワーカーになるケースが出て来る。しかし、逆にワーカー型の卵からニンフになるケースは確認されなかった。フェロモンや生育環境の影響で、大半がワーカーという理想的な状態に近付く。遺伝的な制御に加えて、親のフェロモンや環境要因という二重のコントロールで、ニンフとワーカーの理想的割合が決まるのではないか。」
尚、「女王や王となるニンフでも、若い内はそれなりに仕事をしている様だ。」との事。人間と蟻、どちらの格差社会の方がが大変なのだろうか?
そしてもう1つは、「『ULTRASEVEN X』の最終回でダンとアンヌが再会する。」というネタ。これはアンヌことひし美ゆり子さんが御自身のブログで記されているのだが、「ウルトラマンメビウス」で実現した「北斗と南の35年振りの再会」の様な感動的なシーンになる事を期待したい。
閑話休題。
生まれ乍らに階級が決まっている格差社会、と言ってもこれは人間社会の話では無い。7日付けの東京新聞(朝刊)に載っていた「『女王』『働き』アリ遺伝子発見」という記事によると、従来は「女王蟻等が出すフェロモンや環境で階級が決まる。」と考えられて来たが、茨城大学等の国際研究チームの研究で「階級を決める遺伝子が在る。」事が判明したと言う。
これは、「女王蟻」や「働き蟻」等階級の在る集団社会で生きる「ヤマトシロアリ」を調査したもの。ヤマトシロアリは北海道北海道南部から屋久島迄、広く日本国内に分布するシロアリの一種。(尚、「蟻は蜂の仲間で、シロアリはゴキブリの仲間。」というのを今回の記事で初めて知った。)ヤマトシロアリは体長約4mmで、朽ち木に穴を掘って巣を作り、数万~十数万匹が一つの巣で暮らす。将来、繁殖を担う女王蟻や王蟻になる「ニンフ」は全体の数%に過ぎないエリート層で、大半は働き蟻の「ワーカー」だとか。他に、発達した顎で外敵を撃退する「兵隊蟻」が数%居る。幼虫が小さな羽を持つ「ニンフ」と羽の無い「ワーカー」に分かれ、それぞれ脱皮を繰り返し乍ら成長。「ニンフ」は最終的に羽を持つ生殖能力の在る成虫になり、結婚飛行で相手を見付けて新しい巣を作る。
シロアリは巣から繁殖を担う王や女王が居なくなると、成虫となる前の段階で生殖が出来る様になった「幼形生殖虫」が、「ニンフ」と「ワーカー」両方の階級から生まれるが、国際研究チームは「ニンフ」と「ワーカー」の二階級に限って実験を行った。その内容は「2タイプの幼形生殖虫の雄と雌を交配させ、生まれた卵を親から引き離してワーカーに育てさせ、生育環境を等しくする。」というもの。
育った子供の雌雄や階級を分析した所、その割合に法則が在る事が判明。性別を決めるXY染色体の内、X染色体上に階級を決める遺伝子が在ると仮定して分析した所、メンデルの法則に綺麗に当て嵌まり「階級を決定する遺伝子」が在る事が判ったという。
又、実験ではワーカーに育てさせたが、卵を親と一緒に生活させるとニンフとワーカーの割合が変化したという事で、女王蟻になるか働き蟻になるかは、遺伝的要因以外の物”も”左右するのではないかと。茨城大の北出理准教授は次の様に語っている。
「遺伝的にはニンフ型の卵からワーカーになるケースが出て来る。しかし、逆にワーカー型の卵からニンフになるケースは確認されなかった。フェロモンや生育環境の影響で、大半がワーカーという理想的な状態に近付く。遺伝的な制御に加えて、親のフェロモンや環境要因という二重のコントロールで、ニンフとワーカーの理想的割合が決まるのではないか。」
尚、「女王や王となるニンフでも、若い内はそれなりに仕事をしている様だ。」との事。人間と蟻、どちらの格差社会の方がが大変なのだろうか?
実は今、「戦前の少年犯罪」という本を読んでいます。読み終えたら記事にする予定ですが、これが結構目から鱗な内容。かなりシニカルで偏った内容にも思えるのですが、「日本の場合、現代よりも戦前の方が凶悪な少年犯罪が多かった。」とか「規律正しさや躾の重要性が厳しくなったのは戦後からで在り、戦前は自由奔放で団体生活が苦手な人種だった。」等、「へー。」っと思ってしまう部分がチラホラ。「規律の正しさは、日本人の遺伝子に組み込まれている要素。」なんて表現される事も在りますが、そうなると遺伝子云々では無く環境が大きく影響しているという事になりますね。
組織に対して従順とされる所謂「団塊の世代」。しかし彼等は学生時代、既成秩序に対して猛反発していた世代でも在る訳で、学園闘争での”敗北”という環境の変化によって”牙が抜かれて”しまったという面も在るのではないかと。協調性に欠けているとか、義務を負おうとしないと言われている現代っ子。これは困った物ですが、唯”従順過ぎる子羊”よりは”時に牙を剥く狼”で在って欲しいという気もしています。