先日の記事「今年のベスト10は未読作品ばかり」で触れたが、「本格ミステリ・ベスト10」では「乱鴉の島」(有栖川有栖氏)が、そして「週刊文春ミステリーベスト10」では「名もなき毒」(宮部みゆき女史)が今年の国内ミステリーで1位の座を獲得。残る興味は「『このミステリーがすごい!』にて、国内ミステリーの1位に輝く作品は何だろうか?」という点に在った。
昨日、結果が載っている雑誌が発売され、生憎現物を見てはいないのだが、ネット情報等によると「独白するユニバーサル横メルカトル」(平山夢明氏)が1位の座を獲得した様だ。申し訳無いのだが、この作品も作家も全く存じ上げなかった。毎年、ミステリー・ベスト10の上位に入った作品は極力読破する事にしているのだが、この作品は個人的に敬遠しがちなホラー系、それも結構グロ系との書評を目にしているので、どうしようかと迷っている所。
兎にも角にも、ベスト10の1位が3種類とも異なっているというのは、今年のミステリー界では突出した傑作が無かったという事になるのだろうか。
ところで昨日、住民基本台帳ネットワークシステムに関するニュースが報じられていた。「大阪府吹田、守口及び箕面の3市の住民4人が、住基ネットからの個人離脱を求めていた裁判」で、先だって大阪高裁が個人離脱を認め、それに対して箕面市が上告を断念したのだが、箕面市が実際に原告住民の住民票コードを削除する検討を行なった所、ネット上に情報やサービスを提供するサーバーがダウンする危険性が在るばかりか、削除出来ても1人当り最大で3,500万円の経費が掛かる事が判明した。これじゃあ担当者も、「キビシィ~!!」と叫んだ事だろう。
住基ネットに対して強制登録させられる可きか否かは別にして、このニュースで思うのは「一旦登録された住民を外す」という事が想定外で在ったにせよ、全く在り得ない話では無い以上、外すのにこれ程迄の経費が掛かってしまうシステムを構築してしまった役人達の感覚がどうにも不思議。ETCシステムも、「何故ああもごちゃごちゃと複雑で、高価な機械を使用しなければならない形にしたのだろうか?」と疑問を感じたのは、アジア圏で類似システムを見て来たが無料か、高くてもせいぜい数千円レベルの極めてシンプルな機械だったからだ。「役人達の天下り組織を肥やす為。」というのも理由の一つに在るのだろうが、「ユーザーの側に立ったシステム作りをしていない。」、「先を見通したコスト意識の概念が希薄。」というのも在るのではないだろうか。それとも、セキュリティー面を重要視したが為に、外すのに3,500万円も掛かってしまうシステムになってしまった好意的に捉えるべきなのだろうか。
昨日、結果が載っている雑誌が発売され、生憎現物を見てはいないのだが、ネット情報等によると「独白するユニバーサル横メルカトル」(平山夢明氏)が1位の座を獲得した様だ。申し訳無いのだが、この作品も作家も全く存じ上げなかった。毎年、ミステリー・ベスト10の上位に入った作品は極力読破する事にしているのだが、この作品は個人的に敬遠しがちなホラー系、それも結構グロ系との書評を目にしているので、どうしようかと迷っている所。
兎にも角にも、ベスト10の1位が3種類とも異なっているというのは、今年のミステリー界では突出した傑作が無かったという事になるのだろうか。
ところで昨日、住民基本台帳ネットワークシステムに関するニュースが報じられていた。「大阪府吹田、守口及び箕面の3市の住民4人が、住基ネットからの個人離脱を求めていた裁判」で、先だって大阪高裁が個人離脱を認め、それに対して箕面市が上告を断念したのだが、箕面市が実際に原告住民の住民票コードを削除する検討を行なった所、ネット上に情報やサービスを提供するサーバーがダウンする危険性が在るばかりか、削除出来ても1人当り最大で3,500万円の経費が掛かる事が判明した。これじゃあ担当者も、「キビシィ~!!」と叫んだ事だろう。
住基ネットに対して強制登録させられる可きか否かは別にして、このニュースで思うのは「一旦登録された住民を外す」という事が想定外で在ったにせよ、全く在り得ない話では無い以上、外すのにこれ程迄の経費が掛かってしまうシステムを構築してしまった役人達の感覚がどうにも不思議。ETCシステムも、「何故ああもごちゃごちゃと複雑で、高価な機械を使用しなければならない形にしたのだろうか?」と疑問を感じたのは、アジア圏で類似システムを見て来たが無料か、高くてもせいぜい数千円レベルの極めてシンプルな機械だったからだ。「役人達の天下り組織を肥やす為。」というのも理由の一つに在るのだろうが、「ユーザーの側に立ったシステム作りをしていない。」、「先を見通したコスト意識の概念が希薄。」というのも在るのではないだろうか。それとも、セキュリティー面を重要視したが為に、外すのに3,500万円も掛かってしまうシステムになってしまった好意的に捉えるべきなのだろうか。
どの時代にも数の多少は在るにせよ、武器を売り捌いて懐を満たしている所謂”死の商人”は存在しています。しかし、他国に高く武器を売り付け暴利を貪っているつもりが、廻り回ってその武器が自国民を苦しめる手段として使われているケースも少なくないというのも何か皮肉なものです。
「M1を敵にすると、4両以上破壊しなくては”経済的に”負け。」という発想、とても面白いと感じました。確かにそうですよね。
防衛もそうですが、国家として必須の物に対してはきちんと費用を充当させる可きというのは言う迄も在りませんが、日本の場合は得てして理想が先行してしまい、コスト意識が後追いになってしまうケースがまま在る様な気がします。特に国費を充当させる場合は、それが顕著。国民は国費を当てる事柄に対してもっと注意深くならなければならないと思うし、マスメディアもおかしな事柄をおざなりに取り上げるのでは無く、徹底的に追及する姿勢が欲しいものです。