「8月15日」という日に、特別な思いを持つ人は減って来ている様に感じる。此の日が「終戦の日」と言われて「そうだった。」と思い出すのは良い方で、若い人達の中には「『終戦の日』って何?」という人も多そう。アメリカと日本が72年前迄戦っていた事実ですら、「嘘だ~!」と口にする人も居そうな御時世。
我が国の戦没者だけでも、約310万人とされる第二次世界大戦。そんな悲惨な現実が終了した「終戦の日」ですら、少なからずの人達の記憶から薄れ去ろうとしているのだから、今日「8月12日」に起こった出来事を記憶している人も、どんどん少なくなっているだろう。でも、少なくとも今の40代以上の人達にとっては、「1985年8月12日」に起こった「日本航空123便墜落事故」の事は強烈に記憶に焼き付いているだろうし、「御巣鷹山」という名前を見聞すると、何とも言えない苦しさを感じるのではなかろうか。
12年前の記事でも書いた様に、彼の悲惨な事故の事は今でも忘れられない。事故とは直接無関係だった自分ですらそんな感じなのだから、被害に遭われ、無事救出された4名の方、そして被害者の御遺族達は、今も心に深い傷を負われている事だろう。
去年から、「山の日」という祝日が施行された。御巣鷹山(厳密に言えば「御巣鷹の尾根」。)に日本航空123便が墜落した「8月12日」の1日前「8月11日」が、「山の日」に制定されたというのは何とも言えない複雑な思いが在るけれど、“32回目の夏”に黙祷を捧げたい。