「今日『1月23日』という日に、過去、どういう出来事が起こっているのか?」を調べてみた。
此方に色々載っているが、「1556年1月23日には、明の陝西省で『華県地震』が発生した。」そうだ。此の地震が特筆されるのは、其の総死者数が(朝廷に報告された物だけで)約83万人という事で、此れは「“1つの地震の死者数としては”歴史上最多。」という点。
「1905年1月23日には、奈良県で1頭のニホンオオカミ(雄)が捕獲された。」のだが、其れ以降、生きたニホンオオカミは発見されていない。ニホンオオカミらしき動物を見たとか、撮影したとかという話は在るけれど、公式には認められておらず、即ち109年前の1月23日に捕獲されたのが、「最後のニホンオオカミ」という事になっている。
「1936年1月23日には、阪神急行電鉄(現:阪急電鉄)が『大阪阪急野球協会』を設立し、阪急職業野球団(現:オリックス・バファローズ)が発足。」している。初代監督は、ジャイアンツの初代監督だった三宅大輔氏が就任。現在の森脇浩司氏は、21代目の監督に当該する。
一気に時代が飛ぶけれど、「2002年1月23日には『雪印牛肉偽装事件』が発覚。」し、8年前の「2006年1月23日には、所謂『ライブドア事件』で、堀江貴文社長等、経営陣が逮捕。」され、当時は共に大きな社会問題となったっけ。そんなに前の話では無かった様に思うけれど、結構な時間が過ぎ去っているのだ。
色々在る中で、自分にとって最も印象的な出来事は、「1902年1月23日に端を発する『八甲田雪中行軍遭難事件』。」だ。取り上げた本は多く刊行されているし、映画化やドラマ化もされた事件なので御存知の方も多いだろうが、「1902年1月に、大日本本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が、青森市の八甲田山で雪中行軍の訓練中に遭難。『参加者210名中、199名が死亡(内6名は、救出後に死亡。)。』という、我が国の冬季軍事訓練に於て、最も多くの死傷者を出してしまった事件。」で在る。
2年後の1904年に日本はロシアと戦う(「日露戦争」)事になるのだが、「1902年の時点で既にロシアは、日本にとって最大の仮想敵国。」だった。1894年の「日清戦争」に勝ちはしたものの、大日本帝国陸軍は“冬季寒冷地の戦い”で苦戦を強いられた事も在り、来るべきロシアとの戦いに勝利する為には、“冬季訓練”が重要な課題で、其れ故に八甲田での雪中行軍の訓練が行われたという背景が在る。
遭難の原因に付いて、此方に幾つか挙げられているが、「参加した兵士達も含め、軍部は『冬の八甲田山を甘く見ていた。』。」というのが、最大の原因ではないかと考える。参加者の殆どが岩手県や宮城県等、寒冷地の農家の出身者だったという事で、“雪山の怖さ”は知っていたのだろうが、如何せん「雪質が大きく異なる。(岩手県や宮城県の雪質は「湿雪」で在るのに対し、八甲田山は「綿雪」。)」等、冬の八甲田山は、最大限の準備と注意をしなければいけないのだとか。
事件の詳細は上記の「八甲田雪中行軍遭難事件」をクリック&読んで戴きたいが、「余りの寒さに狂乱する者が続出した。」り、「兵士達に冷静さを取り戻させる為、喇叭を何度も吹いていた兵士が、喇叭の凍結で唇が剥がれてしまい、其の翌日に凍死した。」等、阿鼻叫喚という言葉が相応しい、地獄絵の様な状況には背筋が寒くなる。
「想像力の欠如」というのは、如何に人間を不幸にするかという事でしょうね。でも、其の想像力も、「真っ当な情報に触れられる環境」が在ってこそ働かす事が出来る訳で、そういう事の重要さを強く感じます。
ホリエモンの発想力には、「凄いな。」と思わされる部分も在る。だからこそ、一部の人間には熱狂的に支持されたりしているのでしょうが、何れだけ素晴らしい発想力を有していようとも、「他者の哀しみや苦しみ」、其れも自身が原因となっている事に関して、真摯に向き合えない様ならば、再び“泥沼”に嵌り込むでしょうね。
インサイダーに近いことをできる立場にある人が儲けているのは普通にあることです。 しかし、ほとんどの、特にお年寄りなどの個人投資家は企業がディスクロージャーする有価証券報告書の記載を信じて株の売買を行っています。 しかし、そこに記載されていた数字や文言が虚偽だったとすると、中には老後の資産を全て失いかねないことも起こりうるのです。 ホリエモンはもっと真剣に謝罪しなくてはならなかったのではないでしょうか。 自殺された側近の方もおられましたし。
AERA(1月20日号)に、興味深い記事が載っていました。昨年の12月25日付け朝日新聞に、作家・星野智幸氏(48歳)が寄せた文章を紹介しているのですが、星野氏が40代の旧友に、数十年振りに会った際の話。
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「変わらないなあ。」と笑い合っていたら、落とし穴が在った。話題が例えば韓国の事に及ぶと、其れ迄とは打って変わって態度が硬くなったので在る。侮蔑的な口調で、嫌悪を表明する。日本に対する態度を批判し乍ら次第に激昂し、中国に付いても詰り始め、日本はもっと国防に力を入れるべきだと言い、特攻隊や戦没者への感謝を口にする。スポーツでの「日本人」の活躍を、涙を流さん許りに礼賛する。其処には、私の見知らぬ友人が居た。
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「此れが既に世の中のマジョリティーとなっていて、『日本人で在れ。』という同調圧力が高まっている。此のメンタリティーが安倍政権を支えているのだろう。」と、星野氏は指摘しているとか。
志向の右or左に拘らず、こういった極端な主張を捲し立てる人に概して共通するのは、「自分自身の思考と見せ掛けているけれど、実は誰かの主張を受け売りしているだけというケースがほとんど。」という事。
「XXが言ってるんだけど。」等、矢鱈と口にするので、「XXの主張は判ったけど、じゃあ君自身の考えはどうなの?」と問い返すと、其れ迄の饒舌さが嘘の様に黙してしまったり、何とかの一つ御簿の様に「だから、XXがこう言ってるんだって。」と激したりする。当たっている情報も「自身にとって都合の良い事しか書かれていない所だけ。」だったりするのもそうですが、「自身に都合の悪い事柄に関しては、何でも彼んでも『陰謀説』に結び付ける。」に到っては、もう笑うしか在りません。
「逮捕され、刑務所の中に居た事で、ホリエモンに思考の変化が出て来ている。」様に、“個人的には”考えているのですが、其れでも「何かおかしいな。」と思う部分も少なからず在る。マヌケ様が書かれている様に「有価証券報告書の虚偽記載」は立派な犯罪行為で在り、其の反省が感じられない様な点は、自分もどうかと思っています。
映画「八甲田山」、公開されたのはもう37年も前になるんですね。仰る様に、只管暗い画面が続く映画で、余りの寒さに発狂した兵士が出る等、見ていて辛くなる内容でした。雪中行軍隊
の神田大尉(北大路欣也氏)が口にした言葉「天は我々を見放した。」は、流行語として広く使われたのも印象に残っています。
「悪い管理職の例として使用される。」、凄く判ります。勿論、上層部は部下達を殺そうと思っていた訳では全く無いけれど、結果として“余りにも稚拙な判断”によって、多くを死に至らしめてしまったのは事実ですからね。
実際、書籍と映画は管理職の為のセミナーでよく使われてますね(悪い管理者の例というので。映画は長すぎて疲れるから書籍だけ使う例が多いですが)
ライブドアは逆に凄い昔のことのように思います。リーマンショック後の製造業の苦境が長かったので。