２００６年に突入

謹んで新年の御慶びを申し上げます。拙いブログでは在りますが、本年も引き続き御愛顧の程、何卒宜しく御願い致します。

さて、今年は戌年。十二支の中では、自分が最も愛する動物の年だ。先日目にした記事によると、都道府県別で犬の登録数が最も多いのは愛知県（約４２万９，０００匹）なのだそうだ。（２位：東京都[３９万３，０００匹]、３位：神奈川県[３８万３，０００匹]）幼少時に名古屋に住んでいたので、犬（戌）の付いた地名が多い土地柄なのは知っていたが、愛犬家の数が一番というのは知らなかった。

犬と言ってパッと思い浮かぶのは「新八犬伝」。江戸時代の戯作者、滝沢馬琴（曲亭馬琴）の「南総里見八犬伝」をベースにした人形劇だが、おどろおどろしくも在り、又、ＳＦチックな要素も盛り込まれた摩訶不思議な世界が堪らなく好きで、毎日夕方になるとＴＶの前で見入っていたというのが自分の幼少時代だった。当時のフィルムが３話分しか残っていないというのは本当に残念でならないのだが、明日＆明後日、ＴＢＳ系列でドラマ「里見八犬伝」が放送されるというので、当時を思い出しつつ見てみたい。

戌年から一旦離れ、２００６年という年号に注目し、この年に○○周年という区切りの年を迎える歴史的事項を調べてみたのだが、意外な程に大きな出来事が少なかった。日本史で言えば、保元の乱（１１５６年）から８５０周年、日ソ共同宣言締結（１９５６年）から５０周年位。世界史で言えば、モンゴル帝国のチンギス・ハーン即位（１２０６年）から８００年位しか見当たらない。○○周年という事から話を膨らまそうと思ったのだが、企画倒れになりそうなので頓挫する事とした。

そこで１２年前の戌年、つまり１９９４年に起こった出来事に着目。

政治の世界では、新生党や新党さきがけ等が未だ存在し、社会民主党が日本社会党を名乗っていた時代。自民党は１９９３年に細川護熙首相が誕生して与党の座を追われて以降、次の羽田孜首相が総辞職する迄ずっと野党に甘んじていた。村山富市首相になって、やっと連立の形で与党に復帰するも、現在の圧倒的な強さからは考えられない程の低迷ぶりだった。

オウム真理教による松本サリン事件発生、金日成国家主席の死去、ビートたけし氏のバイク事故、ナリタブライアンが１０年ぶりに三冠馬達成等もこの年の出来事。そして忘れてはならないのが、プロ野球史上初の最終戦首位同率決戦にて、我がジャイアンツがドラゴンズを下して優勝を決めた１０．８決戦。日本シリーズではそれ迄何度も苦杯を嘗めさせられた王者ライオンズと相見え、４勝２敗で念願の日本一を達成した。槙原、斎藤、桑田の３投手が「三本柱」としてチームを牽引し、チームの輝きが今よりは確実に感じられた頃の話だ。

ドラマの世界では、「家なき子」が高視聴率を稼ぎ、主人公の台詞「同情するならカネをくれ。」が流行語となった。（「価格破壊」という言葉が多用されたのもこの年で、金銭に関連する言葉が２つも流行ったのは、今の拝金主義的な世情の兆しが見える様で興味深い。）そして、この年に初めて御目見えした「警部補　古畑任三郎」が、１２年後の同じ戌年の今年、大団円を迎えるというのも何か因縁めいたものを感じる。

さてさて、今年は一体どんな年になるのだろうか？より良き年になって欲しいと切に望む。＊１

＊１　昨日の昼間、数多くの地震雲と思しき妙な雲を目撃した（関東圏）。大地震の予兆で無ければ良いのだが・・・。