昨日、本年度のドラフト会議が開催され、12チームの1巡目の契約交渉権は、次の形で確定した。
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「2023年度ドラフト会議で確定した12チームの1巡目契約交渉権」
【パ・リーグ】
バファローズ:横山聖哉選手
マリーンズ:上田希由翔選手
ホークス:前田悠伍投手
ゴールデンイーグルス:古謝樹投手
ライオンズ:武内夏暉投手
ファイターズ:細野晴希投手
【セ・リーグ】
タイガース:下村海翔投手
カープ:常廣羽也斗投手
ベイスターズ:度会隆輝選手
ジャイアンツ:西舘勇陽投手
スワローズ:西舘昂汰投手
ドラゴンズ:草加勝投手
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今回のドラフト会議で、印象に残った事柄を幾つか記す。
新型コロナウイルス感染症の流行により、過去3年間は無観客で開催されたドラフト会議。4年振りの有観客で行われた今回は、「各チームが個室で指名し、指名が重複して抽選となった際には、代表1人が会場に赴き、籤を引く。」という形で無く、「関係者全員が観客の居る会場に集まり(丸テーブルから四角いテーブルに変わっていた。)、指名して重複した場合は、観客の前で籤を引く。」という従来の形に戻った。なので、「“当たり籤”を引き当てた人が雄叫びを上げたり、ガッツポーズを決めたりして、其れに対して観客がどっと沸く。」等、非常に臨場感が在った。
「1巡目指名、重複指名が続出し、抽選が凄く多いなあ。」と思ったが、「1巡目指名では7度の抽選が行われ、此れは史上最多。」なのだとか。
原辰徳監督時のジャイアンツは、指名が重複して抽選になると、外れ籤許り引いていたけれど、阿部慎之助新監督は1巡目でファイターズと指名が重複したものの、見事に当たり籤を引き当て、西舘勇陽投手の契約交渉権を獲得出来た事は、再びジャイアンツ・ファンに復帰した自分にとって最高のプレゼントだった。
「1巡目指名、東都大学リーグ所属の選手がやけに多いなあ。」とも感じた。調べてみると、「1巡名に指名された全12選手の内、7選手が東都大学リーグ所属で、此れは史上最多(此れ迄は4選手が最多だった。)。」と言う。
1巡目で契約交渉権が確定した選手の中で、最も感情移入してしまったのは度会隆輝選手。父・度会博文氏は元プロ野球選手(スワローズ一筋11年)で、現役時代を良く知っている。ユーティリティー・プレイーヤーとしてチームに欠かせない存在だったが、“父子鷹”誕生という事で、感慨深い物が在る。加えて「渡会隆輝選手は3年前のドラフトで指名漏れしたものの、腐る事無く頑張って来た上、明るくて“愛されキャラ”なのが良い!」のだ。プロ野球選手として、父親超えを果たして欲しい。頑張れ!!!
自分はジャイアンツのファンとなって半世紀以上経つ人間ですが、「原辰徳」という人物に不信感が高まり、今季はジャイアンツ・ファンを辞めていたという経緯が在ります。
とは言え、ずっと応援して来たチームですし、応援し続けて来た選手達が居りますので、全く無関心という状態にはなれませんでした。
此処数年、“唯我独尊的な采配”が目立っていた原監督。特に今季は酷かったですね。ドラフトでの籤運も「岡田監督か、原監督か。」と巷間囁かれる程の“外しっ振り”でしたが、昨年に続き今年も当たりを引き当てた事で、シーズン中の憂さを晴らせたジャイアンツ・ファンは多かった事と思います。
ネット上等では今回のジャイアンツのドラフト結果に対し、「良く無かった。」と酷評する声が結構在る様ですが、個人的には「良かった。」と思っています。1位指名も然る事乍ら、即戦力にターゲットを絞ったというのは、今季の低迷を考えると、決して的外れでは無い。
西館対決様が書かれた“来季の対決”、胸躍る物が在りますね。矢張り“良きライヴァル達”と切磋琢磨する事で、球界は盛り上がりますから。
阿部新監督には大いに期待したいのですが、コーチの陣容を見ていると、稍“御友達内閣”的な感じが在り、其れが心配では在ります。個人的にはコーチ陣も、もっと“外の血”を入れて欲しかったので。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。