呆れ果ててしまうニュースが余りにも多い昨今だが、先月報じられた或る宗教法人の脱税事件には呆れ果て過ぎて言葉も無かった。香川県に本部を置く宗教法人が長野市の繁華街でラブホテルを経営しており、其処の入り口には白い観音像と共に「喜捨を御願いします。少しでも多くの幼い命を救う為に。」と書かれた看板が。そしてこの宗教法人はラブホテルの売上の4割を非課税の「御布施」として収入から除外して税務申告していたそうだが、国税当局はこれを意図的な税逃れと認定して申告を認めず、7年間で14億円の所得隠しを指摘したというニュースだった。市井の人々は爪に火を灯す思いで日々の生活を送り、それでも「義務だから。」と多額の税金を納めているというのに、こんな好い加減な脱税行為を為していたというのは腹立たしい限りだ。
7月20日付けの東京新聞(朝刊)に「宗教法人の売買野放し 後絶たぬ優遇税制の悪用」という記事が載っていた。法人税法の規定では宗教法人や財団法人、学校法人等の公益法人で課税対象となるのは34種類の収益事業に限定され、相続税や固定資産税は課せられず、収益事業に付いても通常の企業の法人税率が30%なのに対して、22%とかなり優遇されている。この低い税率を悪用すべく、活動実態の無い休眠法人を買い取り、宗教活動とは無関係なマンションや駐車場経営で多額の利益を上げている輩が結構居るのだとか。指定暴力団山口組系旧五菱会による闇金融事件では、多額の売上金が支配下の宗教法人に「御布施」の形でプールされていた事も。
文化庁によると、宗教法人の数は2006年末現在で18万3千で、その内休眠法人は5千程度も在るとか。オウム真理教事件等を受けて1995年に宗教法人法が改正され、役員名簿や収支計算書の提出が義務付けられる等、宗教法人を設立する際の審査は非常に厳しくなったものの、宗教法人の売買に関しては届け出義務や審査は無いのだそうだ。
以前書いた記事「ズバリ聞きます!(3)」で、「宗教法人への非課税制度って、本当に必要だと思いますか?」という疑問を投げ掛けさせて貰った。「信教の自由を守るのは重要だが、それを錦の御旗として優遇税制を悪用している宗教法人が非常に目立ちはしまいか?上層部が私腹を肥やしていたり、固定資産税の掛からない宗教施設を利用して政治活動を行ったりなんて、全くとんでもない話。(年越し派遣村のニュースが連日報じられていた頃、豪華な施設を多く抱える宗教法人の中で、それ等をホームレスの為に提供するとした所が在っただろうか?)課税すべき所は課税し、法人税ももっと上げても良いのではないか?」という思いがずっと在るからだ。
今回紹介させて貰った東京新聞の記事に、東京都内の寺で僧侶を務めている人物(32歳)の証言が載っている。「まともに税金を払えと言われたら、とてもやっていけないですよ。僕等の給料には所得税は掛かるし、御寺は建物が広いので光熱費や水道料金等も高くなる。相続税なんて掛けられたら一代で潰れてしまう。(「坊主丸儲け」という)誤解を受けるのは心外。」と反論。檀家が多い都会の一部を除けば、運営は決して楽では無いとしている。
勿論、全ての宗教法人が好い加減とは言わない。でも好い加減な宗教法人が少なくないのも確かだと思うし、少なくとも一定数の信者を抱える宗教法人には現状の優遇税制は不要と考える。政治資金管理団体のおかしな優遇税制もそうだが、宗教法人にも然る可き課税をし、それで歳入を増やす事を考えても良いのではないか?「一般人に更なる重税を課す事在りき。」では無く・・・。
7月20日付けの東京新聞(朝刊)に「宗教法人の売買野放し 後絶たぬ優遇税制の悪用」という記事が載っていた。法人税法の規定では宗教法人や財団法人、学校法人等の公益法人で課税対象となるのは34種類の収益事業に限定され、相続税や固定資産税は課せられず、収益事業に付いても通常の企業の法人税率が30%なのに対して、22%とかなり優遇されている。この低い税率を悪用すべく、活動実態の無い休眠法人を買い取り、宗教活動とは無関係なマンションや駐車場経営で多額の利益を上げている輩が結構居るのだとか。指定暴力団山口組系旧五菱会による闇金融事件では、多額の売上金が支配下の宗教法人に「御布施」の形でプールされていた事も。
文化庁によると、宗教法人の数は2006年末現在で18万3千で、その内休眠法人は5千程度も在るとか。オウム真理教事件等を受けて1995年に宗教法人法が改正され、役員名簿や収支計算書の提出が義務付けられる等、宗教法人を設立する際の審査は非常に厳しくなったものの、宗教法人の売買に関しては届け出義務や審査は無いのだそうだ。
以前書いた記事「ズバリ聞きます!(3)」で、「宗教法人への非課税制度って、本当に必要だと思いますか?」という疑問を投げ掛けさせて貰った。「信教の自由を守るのは重要だが、それを錦の御旗として優遇税制を悪用している宗教法人が非常に目立ちはしまいか?上層部が私腹を肥やしていたり、固定資産税の掛からない宗教施設を利用して政治活動を行ったりなんて、全くとんでもない話。(年越し派遣村のニュースが連日報じられていた頃、豪華な施設を多く抱える宗教法人の中で、それ等をホームレスの為に提供するとした所が在っただろうか?)課税すべき所は課税し、法人税ももっと上げても良いのではないか?」という思いがずっと在るからだ。
今回紹介させて貰った東京新聞の記事に、東京都内の寺で僧侶を務めている人物(32歳)の証言が載っている。「まともに税金を払えと言われたら、とてもやっていけないですよ。僕等の給料には所得税は掛かるし、御寺は建物が広いので光熱費や水道料金等も高くなる。相続税なんて掛けられたら一代で潰れてしまう。(「坊主丸儲け」という)誤解を受けるのは心外。」と反論。檀家が多い都会の一部を除けば、運営は決して楽では無いとしている。
勿論、全ての宗教法人が好い加減とは言わない。でも好い加減な宗教法人が少なくないのも確かだと思うし、少なくとも一定数の信者を抱える宗教法人には現状の優遇税制は不要と考える。政治資金管理団体のおかしな優遇税制もそうだが、宗教法人にも然る可き課税をし、それで歳入を増やす事を考えても良いのではないか?「一般人に更なる重税を課す事在りき。」では無く・・・。
今から約20年前、「ふるさと創生事業」なる訳の判らない政策が敷かれ、各市町村に1億円がばら撒かれました。中には有意義な形でその資金を使った自治体も在りましょうが、無駄としか思えない建造物に姿を変えたケースも少なくなかった様です。
バブルの頃には税金対策も在ってか、訳の判らない宗教関連の建造物が少なからず建てられましたね。それにしても観光ガイドから完全無視されているというのは凄い。あれだけ巨大なら、“普通は”載せざるを得ないだろうに。
どうしたって目に入るのに
観光ガイドから完全無視されています・・
立志伝中の人物が
「税金に取られるくらいなら」と
作ったのかもしれませんが
後の始末に困るのは、ちょっと・・・
村上春樹氏の作品をこれ迄に読んだ事が在りませんでした。特に理由は無く、何となく手を出さないままで来てしまったという感じなのですが、流石に「今回は読んでみようかな。」と思って「1Q84」を読み始めた次第。読後にレビューを書く予定なので今回は詳細を書くのは控えますが、幼少時の“あの二人”の環境には考えさせられる物が在りました。子供を出しに使って、集金(or勧誘)を図る。大人の勝手な論理によって、傷付く子供達が居る。人の心の弱い部分を突く遣り口というのは、実際に集金(勧誘)している大人の嫌な部分で在り、もっと遡って言えば“胴元”の嫌な部分でも在ると言えますね。
前にも書いたのですが、「この宗教に入れば救われます。」と言い乍ら勧誘に回っている信者が、どう見ても幸せそうに見えないのは何故なのか?勧誘して回ってもけんもほろろに扱われる事自体が、自身が救われる為の苦難の道とでも思っているのでしょうけれど・・・。
「当時は『新しい幹線』という意味で名付けたんだろうけれど、何時迄も『新幹線』と呼ぶのもねえ。」とは良く言われますが、どんな宗教組織も発足時には「新興宗教」だった訳ですよね。
悠々遊様の書かれておられる事とほぼ似ているのですが、自分の場合は「特定の人物を崇める対象とした時点」で、その宗教に思いを寄せる事が全く出来なくなります。それは「人間が全ての欲を捨て去るのは無理。」と考えるからで、その崇める対象の人物乃至はその取り巻きが恣意的に信者を動かそうとするのは目に見えているから。
「日本には宗教教育が欠けている。」とか、「日本人は愛国心が欠けている。」といった発言を声高に叫び、自身の考えを押し付け様とする人程、自分やその身内に対して大甘な傾向が強い様に感じます。「気高い精神」云々と叫んでいる人に限って、特定の対象に謂れの無い愚弄を平然としているケースも見られ、何をか況やと思ってしまいます。
教祖のカリスマ性に多少の差はあっても、既成や新興に関わらず、宗教は組織として機能しだした時点で胡散臭いと私は思っています。我欲を捨てられない人間が他人に道を説くなど、おこがましいと考えるからです。
子供は大人の言うことを聞いて育つのではなく、大人のしていることを見て育つのだと言います。日本には宗教教育が欠けている、と訳知り顔で言う知識人がいるようですが、信仰心や道徳を他人に押し付けるこれらの人物の、日ごろの行いを十分観察する必要があるかと思いますね。
以上の観点から、宗教法人への優遇税制は完全に廃止すべきだと考えます。でも、圧力団体として巨大な力を持つ相手ですから、政治家は先ず手をつけられないでしょうね。せいぜい末端の「胡散臭そうな新興宗教」をちょっといじめる程度で、お茶を濁すのが関の山でしょう。
このニュースは存じ上げておりますが、「当該する自治体は良い迷惑だろうなあ。」と思っておりました。個人が残した迷惑遺物もそうですが、国家が「国民の為」という御為倒しの元に乱造した「箱物」も迷惑極まりない存在かと。
話題になっている「1Q84」を現在読んでいるのですが、その中に富士の麓に拠点が存在していた“あの教団”を思わせる宗教団体が登場します。内部で何が行われているのか見えて来ないカルト教団には、不気味さしか感じられません。
与党に“宗教党”が加わっている為か、又、国会議員と暴力団関係者の癒着が在る為か、宗教法人や暴力団への対策が極めて甘いという感じのする我が国。真っ当な宗教活動をしている所は別にして、営利団体としか思えなかったり、信者を食い物にしている様な組織に関しては、国家として様々な面でもっと“網”を掛けて良いのではないでしょうか。「信教の自由を侵害してはならない。」というのはその通りだと思うけれど、宗教法人が余りに擁護された現状は逆に一般市民への逆差別を生んでいると言っても良く、税収面からも然る可き法改正が必要ではないかと。
「強い者には媚び諂い、弱い者には強く当たる。」というのが昨今の嫌な風潮。こういう風潮は少しでも改まって欲しいものです。
どちらも関係自治体には大きすぎる負の遺産になっております。
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20090704/CK2009070402000007.html
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/column/fumon/CK2009071102000172.html?ref=related
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勝山市は大変だ。相互タクシー会長だった男の残した迷惑遺物。
そーいう我が県も新興宗教銀座で厄介なことが多いんです…。特に富士の麓方面^^;。
聞きなれない「宗教法人」てだけでも充分怪しいのに。
霊感商法も同様ですが、ナンダカナーですね。
苦しみを抱えている人達を必死で救おうとしている宗教法人も在るとは思いますが、如何せん怪しげな物が目立ちますね。その組織のトップを神格化し、二束三文としか思えない物を破格な値段で売り付ける。苦しみから逃れる為に宗教に頼ったのに、色々買わされてそれこそケツの毛迄抜かれてしまい、一層悲惨な状態に陥ってしまった人の話は自分も良く見聞します。「国民を救う為に立ち上がりました。」とやたらと選挙カーが走り回っている某宗教法人を母体にした政党。学業成就やら何やらと書き込まれた御布施袋に、数万円単位の御布施を入れないといけない様な状況にしているその宗教団体が、「良くもまあ国民を救う為と言えるもんだ。」と自分なぞは呆れ返ってしまいます。
度を越した課税は問題だけれど、現在の優遇税制は余りにも過ぎていると思うし、もっと税の網を掛けても良いのではないかと。
本来の宗教活動以外に、さまざまな副業をやっている宗教法人が結構あります。だったら、利益を得ているわけですね。利益があるのなら、税金をかけるべきですね。
いわゆる新興宗教の、多くは人を不幸にする団体としか言えない団体があります。
知人で大きな不幸に見舞われた方がいます。いろんな宗教に勧誘され、その人は大きく傷つきました。人の弱みに付け込む行為です。こういう団体も優遇されるわけですね。