ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

今季初の伝統の一戦

2006年04月22日 | スポーツ関連
「勝ちに不思議な勝ち在り。負けに不思議な負け無し。」ノムさんが良く口にする言葉だ。不思議な勝ち方、つまりたまたま勝ってしまう試合は在っても、たまたま負けてしまう試合は無い。負ける試合には、負けるだけの確かな理由が在るという事だが、この言葉を借りるならば、昨日のジャイアンツは不思議な勝ちを収めたと思う。

今季初のタイガースとの試合。ここ3年のジャイアンツの低落ぶりで、”伝統の一戦”という看板も色褪せ気味だったが、ジャイアンツの今季此処迄の試合内容を考えると、白熱した試合を見せてくれるのではないかと試合前は期待。その通りに試合序盤から上原浩治井川慶両先発投手の快投が続いていたが、4回裏のジャイアンツ攻撃時に渡真利審判が倒れるちったハプニングが起こり、波乱の試合展開を予想させた。

結果的には李承選手のサヨナラ2ランでジャイアンツが勝ちを収めた訳だが、試合展開から言えばタイガースが勝っていた試合だと思う。と言うのも、ジャイアンツが攻守に亘って誤った打ち手を幾つかしていたからだ。

エースの称号を背負った上原投手ならば、8回に1点取られただけの状況で交代させるべきではなかった。無論、エースだろうが何だろうが、ピッチング内容が駄目ならばスパッと交代させるのは当然だが、少なくとも昨日のケースはそんな内容では無かったと思う。

それに、攻撃でもチグハグさが目立っていた。試合終盤、開幕当初ならば確実にバントで進塁させていた状況で、バントなのかヒッティングなのか曖昧な攻め方をした挙句に空振りの三振。昨日の試合を含めここ3試合は、”たまたま”2勝1敗と勝ち越しているが、そういった雑な攻めが目立つ。展開に応じて臨機応変な手を打つのは間違いでは無いが、一貫性の無い雑な攻め方では本来勝てない。開幕当初の基本に忠実な野球を、今一度思い出して欲しい。

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7 コメント

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いやいや・・・ (toshi16)
2006-04-22 18:42:34
今年の巨人は強いですよ。

あれだけ、怪我人でて勝ってるんですから。
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Unknown (Sango-Q)
2006-04-22 22:25:53
上原投手はこれで3試合連続して、良いピッチングをしながら勝利投手になれませんね。

8回は代打を出さず、そのままエース上原に打たせて欲しかったです。

また個人的な考えてとして、あの場面で交代では直前に失点に繋がるエラーをした小坂選手も気の毒だと思いました。



「勝ちに不思議な・・・」はもともと野村監督の言葉だったのですか。

ずっと昔「エースをねらえ」の中で同じことを宗方コーチも言っていたので格言か何かと思っていました。

当時出典を調べたのですがわかりませんでした。
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勝って驕りなし (自選孝)
2006-04-23 00:29:03
厳しいですね。まあ勝って兜の緒を締めよという言葉もありますが、今年の巨人は確かに強いです。正直、ここまではまって来るとは思いませんでした。



金曜日の試合は阪神が勝ち越した時にそのまま逃げ切るかと思っていたのですが、その裏で逆転弾が出る所に今年の巨人を象徴するものがありますね。



毎年優勝するチームと言うのは得てして怖いくらいの勝ち方をするものですが、金曜日の試合はまさにそれを感じさせました。まだ始まったばかりで、これから試練はいくつもあるかも知れませんが、今の巨人はそれを想像する事が難しいくらい強いです。

(開幕戦で横浜が勢いをつけちゃったかな……)
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>Sango-Q様 (giants-55)
2006-04-23 02:32:44
書き込み有難うございました。



昨年に比べると状態は良さそうですが、上原投手勝てないですね。開幕戦は「(セ・リーグの場合)146分の1に過ぎない。」とも言いますが、やはりそれ以上の重みを持っていると思います。同様に、同じ投手という”種族”で在っても、エースとその他の投手では、自ずと意味合いが違うと思うんですね。ですから、Sango-Q様も書かれておられる様に「エースの上原投手だったからこそ、あの場面は続投させて欲しかった。」と自分は今でも思っております。何等かの理由で、上原投手自身が降板を望んだのなら別ですが、エースの座というのはそれだけ重いものなのではないかと。それに、仰る様に小坂選手の気持ちも救われないですしね。



「勝ちに不思議な~」は恐らくノムさんが最初に使われた言葉では無いと思います。確かに彼が好んで使われる言葉ですが、検索するとそれ以前の方で使われていた方も居る様なので。



それにしても、一昨日は”何とか”勝たせて貰ったジャイアンツでしたので、今季の力には疑心暗鬼な部分が在りました。でも、昨日の勝ち方を見て、これは本当に強いのかもとやっと思いつつ在ります(笑)。



唯、タイガースは今がどん底の状態。これ以上の下がり目は無い訳で、後は上昇するだけ。逆にジャイアンツは最高潮に在る訳では無いですが、でも下がり目に入る可能性は充分在り、未だ未だ予断は許せない所です。(ここ3年の弱体化で、かなり臆病になってます。
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驚いた (syuu)
2006-04-23 10:29:40
 テレビのチャンネルを回したら、偶然審判の倒れたところで、正直驚きました。と同時に、旦那と「あの人、うちのお父さんと同じで脳溢血かもしれないよね。大丈夫かな?」と、他人事には思えず、試合そっちのけで心配してしまいました。

 巨人の快進撃、すごいとは思いますが、やはり「勝って兜の緒をしめよ」ですね。俺たちってすごい!とか、天狗にならずに謙虚に進んでいって欲しいです。

 ところで、巨人の快進撃とは裏腹に、ヤクルトやイチローの調子がイマイチですね。がんばって欲しいです。
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勝ちに不思議な・・・ (Sango-Q)
2006-04-23 16:35:28
どうしても気になって、ちょっと調べてみました。

松浦 静山 (肥前平戸藩主)「常静子剣談」にある言葉だそうです。

http://www.budogu.jp/column/kotoba.html

このHP良い言葉がたくさん書いてありますね。



巨人、強すぎてちょっと心配です。

けれど調子の良い選手をどんどん起用しているので、全員が飛ばし過ぎで疲れる、とか油断をするということはないかなとも思っています。
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>Sango-Q様 (giants-55)
2006-04-24 00:05:56
情報有難うございました。



やはり先人の言葉だったのですね。歴史に学ぶ事は多いと言いますが、先人の言葉からも学ぶ事は多い。このサイトに載っている「道とは何か」も、一寸人に話したくなる良い話ですね^^。



ここ数試合のジャイアンツの闘い方に付いて、自分が書いた様に「雑」と捉える人も居る一方で、選手の調子に合わせた「臨機応変さ」と捉える人も居る様です。何が何でもバントで送るのではなく、TPOに応じて強行するのは在りだと思うのですが、それとはやや異なった一貫性の無い攻め方の様に自分には感じられ、其処に一抹の不安を覚えます。



昨日の一敗は単なる一敗では無いと思っています。タイガースの軸で在りながら、”眠れる虎”だった今岡&金本両選手を目覚めさせてしまった。どん底の状態から一転して、駆け上って行くタイガースに変貌するのではないかと。逆にジャイアンツは、明日から気を引き締めて臨まないと、11の貯金なんかあっと言う間に無くなり兼ねないでしょうね。
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