「第44回野毛大道芸」を見に、昨日、横浜・野毛に行って来た。2012年に初めて見て以来、2013年、2014年、2015年、2017年、そして2018年と足を運び、今回が7回目の参加となる。
昨年訪れた4月22日は、「外を少し歩いただけで、じわっと汗が噴き出す陽気だった。」けれど、昨日は「ずっと雨が降り続き、肌寒い一日だった。」ので、客足も今一つで、又、中止になったパフォーマンスも幾つか在ったのは、本当に残念。(毎回楽しみにしている中国雑技芸術団【動画】のパフォーマンスも、見ようと思っていた回が中止になり、見る事が出来なかった。)
そんな訳で、見る事が出来たパフォーマンスは少なかったのだけれど、桔梗ブラザーズ【動画】は“安定した良さ”が在る。又、昨年の記事「人間ジュークボックス」で紹介したタカパーチ氏【動画】も大勢の人が集まり、笑いが絶えなかった。そして、しょぎょーむじょーブラザーズ【動画】の身体を張ったパフォーマンスも、非常に良かったと思う。
閑話休題。
********************************* 都心迄1時間半の寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘。20年程前に“ハッピーデー・キラー”と呼ばれた連続殺人事件が在ったきり、事件らしい事件も無い長閑な町だ。其れがどうした事か、2週間前に放火殺人が発生、空き巣被害の訴えも続いて、辛夷ヶ丘署は天手古舞い。そんな中、町で一番の名家・箕作一族の最後の生き残り・箕作ハツエ(みつくり はつえ)が引っ手繰りに遭うという、町にとっての大事件が起き、生活安全課の捜査員・砂井三琴(すない みこと)が捜査を命じられたのだが・・・。 「ゴブリンシャークの目」より
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若竹七海さんの小説「殺人鬼がもう一人」は、「ゴブリンシャークの目」を始めとする6つの短編小説で構成されている。作品に登場する辛夷ヶ丘署は、問題を抱えた者の吹き溜まりで、主人公の砂井三琴(1作品には、名前だけしか登場していないが。)も、そんな1人。
悪事を見逃して“小銭”を稼いだり、現場から物をくすねたりする三琴が、結果的には事件の謎を解くのだけれど、だからと言って必ずしも真犯人を捕まえる訳では無い。
「読むと嫌な気分になるミステリー。」の事をイヤミスと呼んだりするが、此の作品は典型的なイヤミスと言える。
「黒い袖」という作品に登場する人物の意外な正体等、「そう来たか!」という驚きを感じる部分は在るが、全体としては“読ませる内容”では無い。
総合評価は星3つ。