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「『はやぶさ2』採取の石から15種のアミノ酸・・・宇宙由来の物質、地球の生命誕生に関与か」(6月6日、読売新聞)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った石に、少なくとも15種類のアミノ酸が含まれていた事が判った。地球外で採取した試料から直接、アミノ酸が確認されたのは初めて。「生命の材料となる種類のアミノ酸も含まれ、宇宙由来の物質が地球の生命誕生に関わっている可能性が在る。」と言う。
はやぶさ2は、地球と火星の間を回る小惑星「リュウグウ」から計5.4gの石を採取し、2020年12月に地球に持ち帰った。日米の研究チームが、石の一部の解析を進めている。外気に触れない状態で分析した結果、15種類のアミノ酸を検出した。構造が微妙に異なる物も含めると、30種類以上に上る。
中には、人間や動物等の蛋白質を作るアミノ酸も在り、体内でエネルギーを生み出す反応に関係する「アスパラギン酸」や、旨味成分の「グルタミン酸」など等が見付かった。
地球の生命の起源を巡っては、「生命の材料となる物質が、隕石等で運ばれて、地球に降り注いだ。」という説が在る。過去、「地球に落下した隕石から、アミノ酸が検出された例は在った。」が、地球上で混入した可能性も指摘されていた。成果は今後、論文として発表される見通し。
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地球の生命の起源に関しては、幾つかの説が在るけれど、“宇宙からの御土産”によって「生命の材料となる物質が、隕石等で運ばれて、地球に降り注いだ。」という説を“後押し”する結果が出たのは、非常に興味深い。更なる情報が楽しみだ。