昨夜行われた「カープvs.ジャイアンツ」戦、ジャイアンツの先発・澤村拓一投手は、初回に四球を連発した挙句、連打を食らって4失点。「1回限りで降板」という、惨憺たる投球だった。
“昨日の彼”は、7月の記事「成長の跡が全く見えない選手は不要」で記した“全く駄目な頃の彼”。過去3試合の好投を褒めたというのに・・・。
でも、彼も人間なので、絶不調の状態も在るだろう。大事なのは、次の試合で同じ失敗を繰り返さない事。もし同じ失敗を繰り返したら、残念だけれど彼の評価を再び下げざるを得ない。
昨夜の試合、劣勢のジャイアンツを救ったのは、8回表に逆転2ランを放った大田泰示選手だ。“松井二世”と期待されてプロ入りするも、一軍ではさしたる結果を残せない儘、6年目を迎えていた彼。ボール球にホイホイと手を出してしまう悪癖が、打撃面で数字を残せない大きな理由だと思っている。
今年2月の宮崎キャンプで、特に大きな期待を掛けられた2人の選手。其の1人が大田選手だった。「今季、良い成績を残せなかったら、ジャイアンツから放出されるかもしれないなあ。」と思っていたけれど、遅々たる歩みでは在るが、存在感を表わし始めているのは嬉しい事。
そして、もう1人の期待されていた選手は宮國椋丞投手。2012年に6勝を記録して以降、自分も彼には大きな期待をしているのだが、今季は全くパッとしない。昨日現在、一軍で登板したのは僅か2試合で、防御率は「11.57」というのだから話にならない。(二軍では16試合に登板して「2勝8敗」、防御率も「4.39」という在り様。)一軍では今季2度目の登板となった8月7日の試合、3回を投げて5失点という結果に終わり、解説者(確か槙原寛己氏)から「一軍で投げられるレヴェルでは無かった。」と酷評されていたし。
素質的には非常に良い物を持っていると思うのだが、問題は「ハート」だろう。見るからに人の良さそうな顔をしており、プロの世界では必要な“えげつない投球”が出来ない。時には相手打者を仰け反らす様な投球も必要なのに、其れが中々出来ない。えげつない投球が珍しく出来たとしても、相手打者に申し訳無いと思ってしまうのか、以降に甘い球を投じて打たれたりする。大田選手と共に、何とか開花して欲しいのだが・・・。