ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

必要な音

2022年05月03日 | 時事ネタ関連

我が家では2度、救急車の御世話になっている。何方随分昔の事になるが、1度は亡き父が「が苦しい。」という事で、病院に搬送して貰った。救急車が自宅に到着するが非常に長く感じられ、到着して車内に運び込まれた時は本当にホッとしたし、救急隊員の人達が様の様に思えたっけ。

そしてもう一度は、社会人になって随分経った頃。社用で車を運転していた際、自分が自損事故を起こしてしまったのだ。「雨の夜に高速道路で。」という非常に危険な状況だったが、人様を巻き込む事が無かったのと、結果的には肋骨に軽いが入った位の怪我だったのは、不幸中の幸いだった。意識ははっきりしていたし、自分でも「大した怪我は無い。」と思っていたので、(誰かが呼んでくれた)救急車が到着した際、「全く大丈夫ですから、搬送しなくても結構です。」と救急隊員に言った程。とは言え、「用心に越した事は無いですから。」という救急隊員の主張で、救急車の御世話に。

救急車や救急隊員の方々には、もう感謝しか無い自分だが、「救急車のサイレン五月蠅い!」という苦情が激増しているのだとか。「週刊新潮」(4月21日号)に、「救急車のサイレンに“うるさい”苦情で対応策」という記事が載っていた。

東京消防庁によると、2017年から2019年迄の苦情は、年100件程。だが、2020年には142件となり、2021年には400件に急増したそうだ。(ポンプ車等、消防車に対してが77件、そして救急車が323件。)「サイレンが五月蠅い。」、「音量を下げて欲しい。」というのが、主な苦情。

こういった苦情に対して東京消防庁は、緊急自動車は“要件として”サイレンを鳴らし、且つ赤色の警光灯点けなければならないとされております。サイレンの音量に付いても、一定以上の音量で鳴動させる事が法律で定められ、サイレンを鳴らさない事、一定の音量よりも小さくする事は出来ません。と説明している。

「救急車のサイレンの音は、全く五月蠅く無い。」と言ったら嘘になる。寝ている時に聞こえると、目が覚めてしまう事も在るし。でも、緊急自動車、特に救急車は少しの遅れが、搬送を待つ人間の命取りに成り兼ねない。例えば車の運転中、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえると、早めに道を空ける事が出来るし、そういった事で救急車を“現場”迄速く到着させられるだろう。

出動の際、行き成り音を鳴らすのでは無く、『救急車が出動します。』というメッセージを流すアナウンス機能や、徐々に音量を上げるフェードイン機能等を開発した。り、音色の質にも注意を払い、耳障りな音を無くして、少しでも柔らかく聞こえる様にした。り、又、病院に接近する救急車の音は、入院患者の耳に段々と大きく聞こえ、到着した途端にプツッと不意に途切れる事で、心理的負担が生じる此れを解消すべく、到着時に音がフェードアウトする機能を作った。りと、消防本部も色々工夫をしているそうだ。

五月蠅い事は事実だが、救急車のサイレンは社会にとって“必要な音”だと思う。絶え間無く聞こえて来る訳でも無く、受け容れるべきではなかろうか。自身も救急車の御世話になる事だって、充分考えられるのだから。


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2 コメント

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自分勝手な人 (Kei)
2022-05-03 11:19:05
こんにちは。
週刊新潮の記事は私も読みましたが、一言で言って、「なんて自分勝手な人が多いのだろう」と呆れました。
私は「救急車のサイレンの音は、全く五月蠅く無い」派です。それは“必ず人の命がかかっている”からです。サイレンが聞こえると私は「一刻も早く到着して、誰か知らないけど、命が助かって欲しい」と祈るような気持ちになります。深夜にそれで目が覚めたとしても、「深夜でもこうして人命を救う為に働いている人がいる」と考えれば少しも腹は立ちません。
そうやって文句を言う人に限って、自分や家族が救急車で運ばれる事態になると、「もっと早く走れ!前の車、サイレンが聞こえんのか!」と文句を撒き散らすのでしょうね(笑)。
小さな赤ちゃんがいる家庭では、「子供が起きてしまった」と文句を言いたくなる気持ちも分かります。でも、その自分の子供だって、いつ夜中にひきつけを起こして救急車の世話になるかも知れないのです。赤ちゃんがいる家庭では「あの救急車、もしかしたらどこかの赤ちゃんが緊急搬送されてるのでは」という思いを巡らせて欲しいですね。
でも将来、ドローン技術が進んで「空飛ぶ救急車」が出来たら、サイレンを鳴らす必要もないでしょうし、車よりずっと早く現場なり病院に着く事も出来るでしょう。そうなればすべての苦情も解決しますね。国が予算付けてでも、早く開発して欲しいですね。ちなみに「空飛ぶ車」は早ければ来年にも実用化されるそうです。 ↓
https://wisdom.nec.com/ja/event/nvw/2021012601/index.html
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>Kei様 (giants-55)
2022-05-03 14:13:31
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

当ブログで何度か紹介している知り合いの高齢女性。弱者叩きが大好きで、生活保護受給者を執拗に叩くのも、「働けるのに働かず、生活保護を不正に受けているから。」というのが理由。彼女の頭には「働きたくても働けない人が居る。」、「不正受給をしているのは、本の僅かの人達。」、「セーフティー・ネットが充分に張られていない現状では、誰しもが生活困窮者に成り得るという現実。」等が、全く存在していない。

そんな彼女は以前、「国民健康保険料が高過ぎる。怠惰な生活で健康を害した人間に、高額な医療費が費やされている訳で、そんな連中の為に高い国民健康保険料を払うのは我慢出来ない!」と良く主張していた。然し、自身の配偶者が厄介な病気に罹患し、国民保険によって高額な医療費が長期間に亘って“免除”される事態になっても、過去の主張が無かったかの様な感じで、当然顔で“メリット”を受容している。

「そうやって文句を言う人に限って、自分や家族が救急車で運ばれる事態になると、「もっと早く走れ!前の車、サイレンが聞こえんのか!」と文句を撒き散らすのでしょうね。」というKei様の書き込みに、彼女の事が思い浮かびました。

空飛ぶ救急車・・・と言いますか、空飛ぶ車に関しては、其のメリットは認識しているものの、空中で事故が起こった際の被害の大きさ(地上に車体等が落下して来たりとかすれば、巻き込まれる被害の大きさ)は、地上での事故の比では無い様に思います。勿論、より厳しい法整備等が行われるでしょうが・・・。
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