************************************* 「福島応援ショップ『放射能不安』風評被害で出店中止」(9月9日、スポーツ報知) 東京電力福島第1原発の事故発生後、風評被害に苦しむ福島県の農家等を支援する為、福岡市内のショッピング・モール「マリノアシティ福岡」内で17日にオープン予定だった「ふくしま応援ショップ」の中止が8日、決まった。先月下旬の計画発表後、放射性物質の拡散を不安視する市民等から「不買運動を起こす。」、「(韓流問題で抗議デモを受けた)フジテレビみたいになりたいのか。」といった抗議がメールや電話で寄せられた為、苦渋の決断に到ったと言う。 「ふくしま応援ショップ」プロジェクト事務局によると、同店舗の計画は4月下旬にスタート。マリノアシティ福岡内の直売コーナーに店を構え、今月17日から福島県産の農産物を販売する予定だった。先月26日に記者発表し、開店準備を進めていた。 消費者が抱える不安を考慮し、生鮮食料品の取り扱いは無し。店頭に並べるのはジャムや饂飩等、震災前に原材料が収穫された加工品に限定した。更に全商品に放射線量のテストを行い、国の暫定基準量の10分の1以下で在るかどうかをチェックするという、徹底した管理態勢を敷く方針だった。 にも拘らず、先月末から今月初旬に掛け、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で、ショップに対して批判的な書き込みが相次いだ。其の後、マリノアシティや、店の運営母体で在る「九州産直クラブ」に対し、抗議の電話、メールが約30件寄せられた。内容は「福島からトラックが来るだけで放射性物質が落ちる。」、「(マリノアシティの)不買運動を始めるぞ。」といった物。更に、先月下旬に「韓流偏重だ。」等として抗議デモを受けたテレビ局を引き合いに出し「フジテレビみたいになりたいのか。」等と脅迫めいた抗議も在った。 九州産直クラブは、マリノアシティ全体に迷惑や影響が及ぶ事を懸念し、7日に出店の断念を申し入れた。今後は別の形での展開を模索する事になる。プロジェクト事務局の吉田登志夫さん(59歳)は「風評被害とはこういう物なのかと痛感しました。残念という他在りません。」と肩を落としつつも「此れからも福島県との繋がりを作って行きたい。」と話している。 ************************************* 其の実施を巡り対応が二転三転した「京都五山送り火騒動」には後味の悪さ許りが残ったけれど、今回のニュースは不快さしか感じ得ない。「京都五山送り火騒動」の場合は主催者の手際の悪さを感じる面も在ったので、主催者が非難されてしまったのは仕方無い気がするけれど、今回の場合は「生鮮食料品の取り扱いは無し。」、「店頭に並べるのはジャムや饂飩等、震災前に原材料が収穫された加工品に限定。」、「全商品に放射線量のテストを行い、国の暫定基準量の10分の1以下で在るかどうかをチェックする。」等、消費者が抱える不安を“最大限”考慮した上での徹底した管理態勢を取るとの事で、主催者に問題が在ったとは思えない。 記事「有名人だって腹は立つ」で記したけれど、「偏重放送」という事でフジテレビ等に猛抗議した人の中には、2ちゃんねる等に執拗にコピー・アンド・ペーストされた「嫌がらせの具体的な手法」(「こういう抗議電話をフジテレビ等に掛けたら、相手を怒らせる事が出来る。相手が怒ったりしたら、其れを録音し、『こんなとんでもない暴言を吐いた。』として、更なる攻撃を仕掛ける様に。」等と、具体的な文面や手順を詳細に記していたケースも。)に便乗していた輩も少なからず居た様に感じる。「京都五山送り火騒動」でも、そういった愚劣な輩が跋扈していた様で、本当に残念な事だ。今回の件では「純粋に放射能汚染を不安に思い、抗議をした人。」も居るのかもしれないが、「上記した様に主催者が二重三重の配慮をしているのだから、抗議するというのはどうなのだろうか?」と個人的には思うけれど、まあ人の考え方は其れ其れ異なるのだから、どうこうは言わない。問題は「フジテレビみたいになりたいのか。」等、「嫌がらせをする事のみ在りき」としか思えない抗議。こんなのは抗議でも何でも無く、悪質極まり無い便乗犯ではないか?*1
抗議の電話やメールは約30件との事。「抗議数が多ければ真剣に取り上げ、少なければ無視して良い。」とは思わないけれど、約30件の抗議で出店を断念してしまったというのは、面白半分に便乗して騒ぐ連中を今後ものさばらせるだけ。悪質極まりない便乗犯に対しては威力業務妨害等、毅然と法で罰を与えて良くはないか?被災者を更に傷付ける連中は、絶対に許せない!
*1 以前、或るブログで「暴力団の構成員には、中国人や韓国人が多い。だから中国人や韓国人は、日本から排除しなければいけない!」といった事を書いている人が居た。「暴力団は絶対に許せない組織で在り、だからこそ絶対に暴力団員を排除しなければいけない!」という論旨なら判るのだが、「暴力団の構成員には、中国人や韓国人が多い。だから中国人や韓国人は、日本から排除しなければいけない!」というのでは、「『暴力団は許せない。』という一般の認識を利用して、単に中国人や韓国人を排除したいだけ。」という“便乗”としか自分には思えなかった。
東日本大震災発生から間も無い頃、石原都知事が「日本人のアイデンティティーは我欲。此の津波を上手く利用して我欲を1回洗い落とす必要が在。やっぱり天罰だと思う。」という発言をし、非難を浴びました。確かに「自分さえ良ければ、他人なんかどうでも良い。」という身勝手な人間が増えたとは思うし、そういった思いを持つ人には自分も嫌悪感を覚える。だがしかし、だからと言って「身勝手な日本人が増えた。→天災で亡くなる人が居ても仕方無い。」という風にも受け取られる発言はおかしい。天災の被害を受けた方達には、天災の被害を受けなければならない「落ち度」なんぞは無いのだから。況してや「自身及び身内に対して異常に甘く、他社に対しては異常に厳しい。」という、其れこそ我欲の塊の様な石原都知事が、良くもまあ天に唾する様な発言が出来たものだと、当時は呆れて此のニュースを受け止めてもいました。こういう人は九分九厘、自身の身内が天災の被害に遭った際には、間違ってもこんな発言はしないでしょうね。
東日本大震災によって苦しんでいる人達に対して、“意図的に”嫌がらせの言葉を浴びせる下種な連中が居る現実。AK様が触れておられる中傷コメントもそうですし、自分が目にしたケースでは「東日本大震災で死んだ連中は喜ばなければいけない。」といった趣旨の書き込みも、被災者の心の傷口に塩を塗り込む事を目的とした下種さでは全く変わりない。「自分が被災者の立場になった時、同じ言葉を浴びせられたらどう感じるか?」というのが、全く出来ないのでしょうね。本当に残念な事です。
天罰が当たるでしょうね。もう当たってるからこういう風なのかもしれませんが。
グーグルで東日本応援企画のユーチューブ動画でも茨城県の農家に対し多くの中傷コメントが載っていました(現在は削除されています)。中傷した者たちのページをいくつか見ましたが、「病んでいる」印象を受けました。こういう弱いものたちがこういうことをやっているのかと。そして結局相手にされないだけ(農家の首吊りを望んでいるのかもしれないが、少なくとも茨城農家が自殺したニュースは聞かない)。
「弱者の弱者たたき」かもしれませんが、福島や茨城の農家の人はそのコミュニティの団結の力、農協、行政、NPO等さまざまな支援、および補償を受けることが出来るわけで叩いている者たちほど弱いわけではありません。むしろ力強く前に進む人たちだと思います。それは大企業社員の不祥事にたかる事象でも同じです。大企業であれば逮捕されたとしても罪が証明されなければ解雇されないケースが多いです(居づらいので自主退職と言うパターンもあるでしょうけど)。
>「彼等は書き込んだ人間が自殺でもしない限り、満足しないのではないか?」という怖さを感じてしまう。
その人が死ぬ前にたかっているイナゴのほうが日常生活に疲弊して死ぬ確率のほうが高いのではないでしょうか。
一般人がネット上で「愚かな書き込み」をした事で、バッシングを受けるケースが近年は増えていますね。飲酒運転やらカンニング、痴漢行為等を誇らしげに記す等、「バッシングされて仕方無い。」と思う一方で、「だからと言って、書き込んだ人間の個人情報を次々に晒すというのは許されない。そんな権限は、誰にも無い筈。」という憤りの思いも。面白おかしく個人情報を晒し上げているのを目にすると、「彼等は書き込んだ人間が自殺でもしない限り、満足しないのではないか?」という怖さを感じてしまう。
インターネットへの書き込みは、決して「匿名」足り得ない。仰る様に、そういった事を周知徹底させて行く事も大事でしょうね。
「京都五山送り火騒動」及び今回の件、被災者の気持ちを全く慮る事無く、単に便乗して騒いでいる輩には嫌悪の気持ちしか無いのですが、唯、同時に認識しなければいけないのは、京都及び福岡から抗議の声が上がっていたと言っても、其の総数は絶対的少数だったという事実。仮に今回の件で届いた抗議が全て福岡の人からで在った“としても”、総数は約30件なのですから、圧倒的大多数の人は少なくとも抗議はしなかったという事になるし、恐らくは「どうしてこういう結末になってしまったのか・・・。被災者が気の毒だ。」と感じていると自分は信じたいです。
松本前大臣にせよ、今回の鉢呂大臣にせよ、自身が然る可き立場に居るという自覚が無さ過ぎ。(松本前大臣の場合は、発言した時点で病を患っていたという話も在りますので、其の点では同情を覚えますが。)両者共に批判されて仕方無いでしょうね。唯、だからと言って「大臣を辞めろ!」となるのも、個人的には疑問を感じています。自民党が政権与党の頃からそうですが、「大臣を辞めさせる事だけ在りき。」的な“野党”のスタンスはどうかと思っておりますので。此の辺の話は、明日の記事にする予定です。
あの人病気らしいけど。人聞きで聞いたがホントにマジで精神やられてしまったらしいです。
確かに戦争場にいるようなもんだからなあ…。
「愉快犯」どももそういう人(パニックから疾患、もともと精神が不安定、震災・原発災害で悪化)多いでしょうね。ネットオタク、2ちゃんねらーはそういう人が基本多いと思うから。普通の集団に比べてもね。(実際産経の6月頃の記事で「風評差別の心理」に「弱者の弱者タタキ」を上げていたのがあった)
福岡選出アソーさんが(99%東京の人だと思うけどね)親類縁者の相馬さん(相馬さん自身は数十年前から北海道民)の相馬市言ったこととかで相殺してもらいたいですね。
http://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/newly/110324_aso.html
アソーさん、鈴木善幸一家とも親戚だから三陸も縁があるんですよね
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110411/219398/
また首相になってほしいとは思わないが、義理堅い人だという評判は本当でしたね
でもアソーさんのはあまり報道されてないから…
罪滅ぼしにもならないかも…
長々失礼
福岡は何があるかな。明日はわが身という発想がないのかな。玄海原発止めたところで韓国原発、中国原発、佐世保に原子力潜。地震のリスクは低いが台風と津波なら高いエリア。
一部のネットイナゴを告発することは必要と思う。応援しようとする人が多いことは私は知っているのだが(会社内で福島、宮城、岩手、北関東、南関東の産直販売をすることがある)。
他の人たちはどういう気持ちで買っているのか知らないが、自分は明日はわが身だと思ってるから寄付したり、物品買ったりしてるのです。同情や憐憫ではない。明日の自分かもしれないから。
一方某大臣、怒りを覚えつつ所詮こういうのの集まりが日本人。ゴミからはゴミしか出ない、とも。
今回の件とは無関係ですが、鉢呂経済産業相の言動には憤りを覚えました。「死の街」と口にした事に関しては「人っ子一人居ないゴーストタウン」という意味合いで在り、必ずしも表現が適切では無かったかもしれないけれど、此の発言だけで「辞任だ!」とか「解散だ!」と騒ぎ立てている野党にはゲンナリしていました。しかし福島第1原子力発電所の周辺自治体を視察して帰京した夜、着用していた防災服の袖を取材記者にくっ付ける仕草をした上で、「ほら、放射能。」と言った事に関しては、大臣云々という以前に人としてどうかと。冗談だったのかもしれないし、自分(giants-55)でも“身内”ではそういう事を冗談として言ってしまう可能性はゼロと言えないけれど、でも然るべき立場の人間が公の場で口にして許される発言では無い。此の発言で即刻辞任しなければいけないと迄は思わないけれど(重要なのは、何をするかだと思っているので。)、被災者に対して誠心誠意謝罪をし、今後は強い自覚を持って事に当たって貰いたい。
「京都五山送り火騒動」及び今回の件と、心身共に傷付いている被災者達を更に傷付ける結果になった事は、本当に残念でならない。又、京都や福岡の人達も、周りから白い目で見られないか心配。何方のケースも主催者は善意で遣ろうとした事なのに、ほんの一部の愚劣な便乗犯によって、必要以上に事が荒立てられたとしたら、全く以て許し難い事。
主催者の九州産直クラブさんには、なんの落ち度もないですね。このような企画を立てられたことに敬服します。また、中止という結論を出されたことも理解できますし、さぞかし断腸の思いであったこととお察しします。
非常に残念なことになりましたが、これにめげず、再度「ふくしま応援ショップ」を実行してもらいたいです。そしてかような悪質なやからが出れば、giants-55さんがおっしゃるように、威力業務妨害で告発すればいいでしょう。実行すれば、きっと、真摯に応援する人が出てきます。そのような人の方が多くいるでしょう。