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「落選議員3人に顧問報酬130万円 総務省」(2月24日付け東京新聞【朝刊】)
政府は23日に決定した答弁書で、昨年夏の衆院選で落選し、原口一博総務相により同年10月に同省顧問に任命された元衆院議員3人に、合計約130万円を支払ったと明らかにした。
内訳は、亀井久興氏(国民新党)83万8,300円、八代英太氏(新党大地)21万2,100円、保坂展人氏(社民党)25万2,500円。同省規則は顧問が1日2時間以上勤務すれば2万200円、2時間未満の勤務なら1万100円を支払う様に定めている。
野党は原口氏の人事を「落選議員の失業対策だ。」(自民党の田野瀬良太郎総務会長)と批判しているが、答弁書は「元国会議員を含めて顧問は必要な能力を満たす方々が任命されており、報酬の支給も適正。」としている。
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この記事を取り上げたのは、顧問の報酬額をどうこう言いたいが為では無い。過去にも何度か書いているけれど、「『高報酬=悪』と決め付けるのは、どんな職業で在れ適切では無い。」と思っているので。政治家も同様で、その業務を為した結果として多大な福利を国民(特定の国民を指す訳では無く、一般国民という意味。)に与えたならば、それに見合った高報酬を得るのは妥当だろう。
問題は、顧問の抜擢に「柵」を感じてしまう所だ。別の記事によると同省の顧問は合計21人も居り(自民党政権下では幹部職員が退職後に、1人か2人程度就くポストだったとか。“天下り人事はどうかと思うけれど、人数的に少なかったのは事実。)、その多くが原口総務相と近しい関係に在る人達なのだそうだ。これには“御友達人事”の匂いを感じてしまう。
星野仙一氏に関する記事を含めて過去に何度か書いたけれど、「『“純粋に”能力だけを評価した上で抜擢したら、“結果として”仲の良い人物が多くなったという人事。』と、『“最初から”仲の良い人物を集めただけの人事。』とでは全く意味合いが違う。」のは言う迄も無いだろう。今回の原口総務相の人事は「個人的な近しさ」と、そして「党利党略」を最優先させた“御友達人事”と指摘されても仕方無いと思う。
自民党政権の末期、安倍晋三首相の時代が特に酷かったけれど、組閣ばかりでは無く、無数に乱立された「有識者会議」の顔触れには、“御友達人事”が色濃く反映されていた様に思う。少なからずの国民はそういった点にも嫌気が差したろうし、民主党はそういった点を含めて刷新する筈ではなかったのか?
長崎県知事選の最中、地元への利益誘導をちらつかせての恫喝発言をした民主党のアホ議員も居たと言うし、「自民党の悪しき体質」(自民党にも良い面が在った事は自分も過去の記事で認めているので、その辺は誤解無き様に。)を持ち合わせる旧態依然とした議員は、与野党を問わず不要で在る。
「落選議員3人に顧問報酬130万円 総務省」(2月24日付け東京新聞【朝刊】)
政府は23日に決定した答弁書で、昨年夏の衆院選で落選し、原口一博総務相により同年10月に同省顧問に任命された元衆院議員3人に、合計約130万円を支払ったと明らかにした。
内訳は、亀井久興氏(国民新党)83万8,300円、八代英太氏(新党大地)21万2,100円、保坂展人氏(社民党)25万2,500円。同省規則は顧問が1日2時間以上勤務すれば2万200円、2時間未満の勤務なら1万100円を支払う様に定めている。
野党は原口氏の人事を「落選議員の失業対策だ。」(自民党の田野瀬良太郎総務会長)と批判しているが、答弁書は「元国会議員を含めて顧問は必要な能力を満たす方々が任命されており、報酬の支給も適正。」としている。
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この記事を取り上げたのは、顧問の報酬額をどうこう言いたいが為では無い。過去にも何度か書いているけれど、「『高報酬=悪』と決め付けるのは、どんな職業で在れ適切では無い。」と思っているので。政治家も同様で、その業務を為した結果として多大な福利を国民(特定の国民を指す訳では無く、一般国民という意味。)に与えたならば、それに見合った高報酬を得るのは妥当だろう。
問題は、顧問の抜擢に「柵」を感じてしまう所だ。別の記事によると同省の顧問は合計21人も居り(自民党政権下では幹部職員が退職後に、1人か2人程度就くポストだったとか。“天下り人事はどうかと思うけれど、人数的に少なかったのは事実。)、その多くが原口総務相と近しい関係に在る人達なのだそうだ。これには“御友達人事”の匂いを感じてしまう。
星野仙一氏に関する記事を含めて過去に何度か書いたけれど、「『“純粋に”能力だけを評価した上で抜擢したら、“結果として”仲の良い人物が多くなったという人事。』と、『“最初から”仲の良い人物を集めただけの人事。』とでは全く意味合いが違う。」のは言う迄も無いだろう。今回の原口総務相の人事は「個人的な近しさ」と、そして「党利党略」を最優先させた“御友達人事”と指摘されても仕方無いと思う。
自民党政権の末期、安倍晋三首相の時代が特に酷かったけれど、組閣ばかりでは無く、無数に乱立された「有識者会議」の顔触れには、“御友達人事”が色濃く反映されていた様に思う。少なからずの国民はそういった点にも嫌気が差したろうし、民主党はそういった点を含めて刷新する筈ではなかったのか?
長崎県知事選の最中、地元への利益誘導をちらつかせての恫喝発言をした民主党のアホ議員も居たと言うし、「自民党の悪しき体質」(自民党にも良い面が在った事は自分も過去の記事で認めているので、その辺は誤解無き様に。)を持ち合わせる旧態依然とした議員は、与野党を問わず不要で在る。
今はどっちに転んでもなあ。
もともと同じところから出たから・・・どっちに転んでも改革はなさそうです。
与党も野党も、その境界線がないや・・・x±x
民主党の上層部に関しては、その多くがそもそもは嘗て自民党に籍を置いていた人達ですので、その意味では良くも悪くも自民党的体質を引き摺っていると言えますね。
昨夏の衆院選で大敗を喫し、議員数を大幅に減らした自民党。怪我の功名とも言えましょうが、その結果として若手でも色々声を上げられ易い環境にはなった。これは評価したい所では在ります。民主党の若手にも良い素材が結構居るのだけれど、締め付けが厳しい為(杉村太蔵氏に象徴された「小泉チルドレン」の駄目さ加減が余りにも取り上げられた結果、同じ轍を踏むまいとして新人議員の締め付けを図っているのでしょうが。)、若手議員達が単なる「駒」になってしまっているのは、本当に勿体無い。政治家は国民の為に働いてなんぼ。くだらない締め付けを無くし、自由闊達に議論出来る環境を作らなければ、民主党が自民党の二の舞になるのは目に見えていると感じます。
先だって「自民党の過去の体質」を真摯に反省していた谷垣総裁。「自らの過ちをきちんと認め、そして反省しない限り、自民党の再生は無い。」と思っていましたので、彼の発言は高く評価したい。唯、そういう思いを持っている自民党の議員が、余り見受けられないのは残念。小泉Jr.は「民主党は数の論理で、横暴に事を進めている。民主主義が危うい!」といった主張をしていましたが、「じゃあ貴方の父親が数の論理で、散々法案を強行採決していたのは何だったのか?」と聞いてみたい。「自民党は過去に数の論理で横暴さを見せていた。その反省を踏まえて、民主党の遣り方に異を唱える。」と主張するので在れば自分も共感出来るけれど、反省無き主張にはどうにも違和感を覚えます。