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「さらば『キャスター』、『チェリー』等23銘柄」(5月12日、読売新聞)
日本たばこ産業(JT)は12日、全96銘柄の内「キャスター」、「チェリー」等23銘柄を廃止すると発表した。東日本大震災で工場が被災しており、生産を効率化して安定した供給体制の復旧を急ぐ。
JTは震災後の3月30日から4月10日迄全銘柄の出荷を止め、現在も出荷を主要25銘柄に絞っている。残る48銘柄の出荷は8月上旬迄に順次、再開する。廃止する銘柄は、人気が落ちている物で、全体の販売量の3%程度となる。
昨秋の値上げで煙草離れが進んでおり、JTは、2011年度の国内出荷本数を1,000億~1,080億本と、前年度比20%前後減ると見込んでいる。不人気銘柄の廃止で、原材料の種類も減らせると言う。
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2年前の記事「約9割が悪印象」の中で、自分と煙草の関係を記した。今は亡き父が半端じゃないヘビー・スモーカーで、同僚や部下を自宅に呼んで麻雀をする際には、客室が煙草の煙で濛々としているのが常で、飲食物を手伝いで運んだりしていた幼き自分は、部屋に入ると目や喉が痛くなるのが本当に嫌でならなかったし、車で家族旅行をする際には、車内で煙草を吸う父に何度も文句を言ったもの。
小学校の5年生の時だったか興味本位で、父が吸った煙草の吸殻に火を点けてこっそり吸った事も在るが、一口吸い込んだ時点で噎せ返ってしまい、「もう2度と吸うものか!」と決意して今に到っている。「煙草は大嫌いだが、他者が周りに迷惑を掛けない範囲で喫煙するのは全くOK。」というスタンスの自分にとって、煙草の銘柄が減らされるというのは本来どうでも良い話なのだけれど、唯、減らされる銘柄の中に「チェリー」が入っているというのは寂しい思いが。
と言うのも、父が吸っていた煙草が「チェリー」だったから。父から渡された硬貨(記憶違いで無ければ、100円だったと思う。)を握り締め、近所の煙草屋に買いに何度か行った事も在る。「ガキんちょに煙草を売るなんて。」と思われる人も当然居られるだろうけれど、煙草屋にとって父は常連客で在り、店の婆ちゃんは自分が父から頼まれて買いに来ているのを判っていたという状況が在った。今じゃあ在り得ないだろうけれど、或る意味「牧歌的な時代」だったと言えるのかもしれない。
チェリーを好んで吸っていた著名人と言えば、市川崑監督や昭和天皇の名前が自分には思い浮かぶのだが、此方の情報によると山本五十六長官や橋本龍太郎元首相、細野晴臣氏等も好んで吸っておられた(おられる)とか。又、架空の人物で言えばのび太のパパやジーパン刑事もチェリー派というのは、意外な発見だった。
チェリーを吸っている人を余り見掛けなくなって結構経つので「売れてないんだろうなあ。」とは思っていたけれど、想像以上に売れていなかったという事か。
こないだ帰ったときまとめて買って持ってて正解でしたが
チェリーの空き箱で今は亡き祖母が傘作ったりしてるのまだ置いてあったりで残念な思いありますね
うちの親がタバコ吸ってる間は残してほしい
と個人的には思います^^
吸ったことありますが
癖の強いタバコであの味に慣れるとたぶんほかのタバコがすいにくくなるのが原因かと
逆に固定ファンはがっつり居ると思うんですけどね新規は少ないと思う
確かジブリの宮崎さんとかもチェリーだったと思いますが
今の還暦前後の世代までは吸ってる人が居ると思うんでもう少し残してほしいです
ゆうじ様の親御様もチェリー派でしたか。記事でも書きました様に煙草を吸ったのが1回きり、其れもチェリーの吸殻を一口吸っただけですので他の煙草との比較は出来ないのですが、癖の強い煙草なんですね。そう言われてみれば、チェリー派の有名人の顔触れには個性的な人が多い気も。
そうそう、昔は地方のレストラン等に行くと、煙草のパッケージで作った傘とかが飾ってありましたね。懐かしいです。
チェリー愛好家の方が作られたサイトが在り、其方を覗かせて貰ったのですが、「サヨナラを言う間も与えられずに、製造中止というのは残念でならない。」といった趣旨のコメントが載っていました。ずっと吸い続けられると信じて疑っていなかっただろうに、未曽有の震災によって突如打ち切りを宣言される。煙草は好きじゃない自分ですが、無念さを訴えるコメントには心動かされる物が在りました。
たしかタバコを買うお使いに行かされるとき
渡されたのは100円玉でした。
ハイライトならお釣があったような記憶が。
>廃止
タバコは嗜好品の最たるものなので
銘柄選びは好み以外のなんでもないので、
いきなり廃止はちょっと気の毒に、
と思ってしまいます。(私も非喫煙者ですが)
>傘
そういえばタバコ屋のカウンター
(ガラリとガラスを開けるタイプ)
そんな店頭の接客台の下のガラス棚に
よく飾ってありましたね。
いまやそういうタイプのタバコ屋は少なく
コンビニで「41番」とか言って買うんですね
それも味気ないもんですね。
初代のチェリーが発売されたのは1904年という事ですから、100年以上の歴史を有する訳なんですよね。其れだけ歴史の在る煙草なので愛好歴の長い方も少なくないでしょうし、唐突に「もう製造しません。」と打ち切られてしまう事を無念に思われるのも理解出来ます。
煙草のパッケージで作られた傘以外に、毬なんていうのも在りました。現代の様に情報がパッと拡散する時代では無かったウン十年前、地方都市でも同じ傘や毬が普通に飾られていたのは興味深い事です。
昔は煙草屋の婆さんや爺さんと、客が世間話をし乍ら煙草を買っている姿を良く見掛けたもの。それを考えると、確かに今の煙草を買う風景というのは味気無さを感じます。