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「トランプ氏 ケネディ氏暗殺の捜査資料、機密指定解除へ」(10月22日、毎日新聞)
トランプ米大統領は21日、1963年のケネディ元大統領暗殺事件の捜査資料に関して「長年の機密指定を解除し、公開を許可する。」とツイートした。主に中央情報局(CIA)と連邦捜査局(FBI)による3,100件、数百万頁分の文書は、此れ迄に多くが公開されているが、暗殺犯とされるリー・オズワルド容疑者の事件前の足取り等、新事実が明らかになる可能性が在る。
ケネディ暗殺事件は、容疑者が逮捕2日後に射殺され、狙撃した男も多くを語らぬ儘、獄中死。真相が明らかにならない中、半世紀以上を経た今でも、マフィアや軍需産業等が黒幕とする陰謀説が燻ぶる。1992年に制定された法律により、25年後の今月26日に全文書が公開される事が決まっているが、大統領権限で機密解除を制限する事も可能で、トランプ氏の対応が注目されていた。
公開されていない資料には、情報・治安機関の捜査手法や協力者の名前等が含まれているとされ、CIA等が開示を拒んで来た。トランプ氏が公開に踏み切った場合、激しい抵抗が予想される。
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「ケネディ大統領暗殺事件」発生から、今年で54年。幾つもの陰謀論が主張されているが、肝心な捜査資料が非公開の儘となっている事から、アメリカでは「ロズウェル事件」等と並び、謎多き事件となっている。
事件発生当時、関係者が仮に20歳だったとしても、今年で74歳。多くが鬼籍に入っているで在ろう今でも、此の事件の真相に触れられては困る人や組織が多いのだろう。
トランプ大統領が本当に全文書の公開を実行出来たら、此れは凄い事。大統領就任以降、初めての功績となるだろう。他の人物が大統領だったら、恐らくは無理だと思う。命の危険が考えられるから。
でも、結論から言えば、公開には踏み切れないのではないだろうか。54年もの間、真相が明らかにされて来なかった現実は、其れだけ此の事件の闇の深さと巨大さを意味しているだろうから。