ジャイアンツが日本シリーズで大惨敗を喫してから3日。記事「大惨敗を受けて、ジャイアンツがしなければならない事」の中で、「ジャイアンツが本当に強くなる為には、抜本的な改革が必要で在る。」と指摘した。ジャイアンツが行わなければならない事は山積しているけれど、特に急がなければならないのは「首脳陣とフロントの改革。」だと思っている。何方も「適材適所という観点から、人材を抜擢している。」と言うよりも、「基本は“情実採用”。」という感じが強い。
「大惨敗を受けて、ジャイアンツがしなければならない事」で、「リーグ優勝したとはいえ、日本シリーズであんなにも無様な負け方をしたのだから、首脳陣の誰かが責任を取る事になろう。原辰徳監督の辞任は流石に無いだろうけれど、吉村禎章・一軍打撃総合コーチか宮本和知一軍投手総合コーチ辺りが、“解任”される事になるのではないか。」としるした。けれど、コーチ陣の配置転換は在る様だが、誰も責任は取らない様だ。「フロントを改革しないといけない。」という声も上がっていないみたいだし、何とも温さを感じる。
2010年以降の日本シリーズでは、パ・リーグが圧勝状態(9勝1敗)に在る。偶然にしてこうなった訳では無く、何かしらの理由が在る訳で、セ・リーグのチームはパ・リーグのチームから学ぶべき事は多い筈。そんな中、原監督が「セ・リーグも、DH制度を導入すべきだ。」と発言した。
此方にも記されている様に、「DH制が、パ・リーグの投手も打者も強くしている。」という指摘は昔から在る。確かにそういう面は在るだろうけれど、でも、DH制自体は44年前から存在している訳で、「2009年以前は、日本シリーズでのセ&パの勝率はそんなに変わらない。」事を考えると、「DH制を導入しさえすれば、セ・リーグも強くなる。」という物でも無いだろう。
ジャイアンツに関して言えば、「DH制が導入された所で、首脳陣やフロントの改革を行わなければ、『仏作って魂入れず』になるだけ。」という気がする。誰も責任を取らない首脳陣&フロントを見ていると、「戦力を搔き集めさえすれば、何とかなる。」という考え方は変わっていない様だし。