ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ペア担任制

2009年12月28日 | 教育関連
以前、伊集院光氏の著書のはなし」を読んでいて、ふと思った事が在る。「『冷蔵庫』のはなし」の中で、幼稚園児だった頃の彼が冷蔵庫の製氷室に張り付いた舐めようとして、唇が引っ付いて離れなくなってしまったという話なのだが、このシーンに関して「もしかしたら今の若い子は、今一つこのシーンが理解出来ないかもしれないな。」と思ったのだ。一定年齢以上の人ならば製氷室(乃至は冷凍室)に霜がびっちりと張り付いた状態というのは、“過去の経験”から容易に思い浮かぶ事だろう。伊集院氏の表現を借りると、「製氷室のキャパシティーが2割狭くなる位に張り付いた霜」という状態。しかし今や「霜取り機能」の無い冷蔵庫は絶滅危惧種で、若い子ならばそういう状態になって冷蔵庫を一度も目にしていない可能性が在るのではないかと。自分も「霜の張り付いていない冷蔵庫」というのに、何時の間にか慣れ切っている。「何時頃からそういった冷蔵庫が普通になったのか?」を思い出そうにも、思い出せない。

閑話休題

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「新人教員『ペア担任制』 退職のベテランが支援 来年度からの公立小導入」(12月21日付け東京新聞【朝刊】)

採用直後に学級担任を受け持つ公立小学校の新人教員をサポートする為、東京都教育委員会が2010年度、退職後に再任用したベテラン教員と新人をペアで担任とする制度を導入する。都教育庁は「全国初の取り組み。」としている。

都内では2010年度、約1,200人の公立小学校教員が新規採用され、内700人程度が年度当初から担任になる見通し。

これを受け都教育庁は、定年退職したベテラン等100人程度を新人教員の「育成担当」として再任用。新卒で社会経験が無い新人等へのアドヴァイスや、児童への木目細かい指導を期待している。2011年度以降も段階的に育成担当教員を増やす予定。

小学校では、入学したばかりの児童が学校生活に適応出来ない「小1プロブレム」等難題山積新人教員は担任の重責や保護者への対応に悩むケースが多く「判らない事が在っても、他の先生は忙しそうで聞き辛い。」との声が上がっていた。
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自分が義務教育下に在った頃は、1クラスの生徒数は45人程だったと記憶している。少子化の影響等から、今はもっと少なくなっている様だが、それでも「1人の教師が大勢の子供を監督するのは大変だろうなあ。」と思ってしまう。が小中学校時代にも授業を聞かずにふざけている生徒(自分もその一人だったけれど。)は居たけれど、突然教室から飛び出したり、「静かにする様に!」と注意されても騒ぎ続ける生徒というのは居なかったと思う。「学級崩壊」なる用語が使われる様になって久しいが、それに加えて困った親達、即ちモンスターペアレント」が増加しているのだから、教師の苦労も相当の物だろう。昔の新人教師が“ドラクエ”の「レベル1」から戦い始められたとしたら、今の新人教師はいきなり「レベル6」位から戦い始める様な感じかも・・・って喩えが妙だけれど。

2人で1クラスを監督した方が、教師1人に伸し掛かる精神的&肉体的負担はかなり軽減されるだろう。生徒個々への木目細やかな指導というのも、望めるかもしれないし。負担との兼ね合いだが、今回の制度は決して悪い物では無いと思う。

唯、ベテラン教師だから、全て良いという訳でも無いとも思っている。これは一般企業でも言える事だけれど、一定年齢以上の人が新人に対して「こいつ等は何を考えているのか判らない!」と匙を投げるケースは幾らでも在るし。しっかりとした指導力を有するベテラン教師を任用しなければ意味が無いし、もしかしたら「嘗ては抜群の効果を発した指導力」も今や余り意味を為さなくなっている可能性も在り得る。現在の教育現場に於いて新人教師に不足している部分を、補う事が出来るベテラン教師を配するのでなければ意味が無いのではないかと。

終身雇用制度が完全崩壊した企業では、行き過ぎた成果主義敷衍された為に、先輩が後輩に対して適度な指導をするというのが消滅しつつ在る。「人に教えている暇なんか無い。我が身を守るだけで精一杯。」という訳だ。教育現場も同じ状態に在るのならば、新人教師がアドヴァイス出来る人材を配するというのも判らなくは無い。

知り合いに教育関係者が多いのだが、何しろ雑務が多いそうだ。絶対的に必要という訳では無いペーパーワークを削減し、「教師達が本来すべき事」に専念出来る環境を作る必要が在るだろう。

又、何でもかんでも学校に責任を押し付ける風潮笑止千万。明らかに問題の在る教師は排除されて然る可きだが、現在の教育現場で大きな問題になっている事柄は、その大部分が家庭教育に問題が在る様に感じている。「モンスターペアレントに対して毅然と対応出来る専門部署を“外部”に設け、訳の判らないクレームから、“まともな”教師達を守る必要も在るのかなあ。」と思ったりも。この場合、正当なクレームもが「言い掛かり」として処理されてしまう危険性は避けなければいけないけれど。

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3 コメント

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親の責任 (雫石鉄也)
2009-12-28 09:58:32
本来、家庭で親がすべきことまで、学校に
押し付けている場合が多いですね。
お父さんも、お母さんも、働きに出て、帰宅は夜。と、なると子供にかまっているヒマがなく、しつけなども、学校任せ。とうぜん先生に負担がかかってくるわけですね。
家庭でやるべきこと、学校でやるべきことを、厳然と分ける必要があります。
家庭で親が、やらないから、しかたなく学校で先生がやっている、という構造を改めることです。
しつけ=家庭、教育=学校、と、きっちりと役割分担をすべきですね。
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ホント、ペーパーワークは・・・ (((まめ)たぬき)
2009-12-28 14:58:53
私なんか非常勤ですからまだやらなきゃならない分量が少ないんですが、成績処理の時期にはうんざりしてます。
担任だと、通知表をそれを元につけるわけなんですが、さらに「指導要録の記入」があり、これが年度末の地獄となります。
とはいえ「指導要録」は個人情報の山なので、単純に教員以外のものに任せていいわけでもなく、その辺が難しいところです。

あと、部活動の指導や生徒指導もあり、きついです。

個人的には、ペア担任ならベテランよりも20代と30代で組んだほうがいいと思います。
小学校では複数の担任であるほうが「異なる視点」から児童1人1人を見ることが出来ていいでしょうね。
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こんにちはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-12-29 15:25:18
うちは冷蔵庫にシールを貼ってました。^±^ノ
これが取れないのなんのって。
冷蔵庫が処分されるまでずっと貼ってあったなあ。
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