今年の日本シリーズが、昨夜開幕した。片や「過去10年間(2009年~2018年)で5度日本一になっているホークス」、片や「2度のジャイアンツ」という顔合わせ。少なくとも日本シリーズに関しては、試合巧者という点でホークスに可成り分が在ると思っていたが、第1戦を終えた時点で、其の感をより強くした。
昨夜の試合が始まる前、今回の対戦成績は「4勝1敗」、又は「4勝3敗」と予想していた。「4勝1敗ならばホークスが、そして4勝3敗ならばジャイアンツの日本一。」と。ジャイアンツが日本一になるとしたら、「4勝の内の“少なくとも1勝”は、山口俊投手が上げないといけない。」とも。
第1戦に先発した山口投手、6イニングを投げ切って「5安打3失点」という結果は、“普通の投手”ならば「可も無く不可も無し」という感じだろうが、期待度が高かっただけに「最初の2失点だけに留めて欲しかったなあ。」という思いが在る。だが、ジャイアンツとして問題だったのは、「ホークスの先発・千賀滉大投手に、7イニングで3安打1失点に抑え込まれたジャイアンツ打線。」と「山口投手降板後、3イニングで5安打4失点のジャイアンツ投手陣。」という事になろう。
千賀投手が非常に素晴らしい投手なのは確かだが、其れにしてもジャイアンツ打線は情け無い。執拗に“内角”を突かれた事で、各打者の腰が引けていた様に感じた。一方、ジャイアンツの投手陣は、“執拗な攻め”という点で物足り無さが在り、其れが結果として、ホークス打線を“万遍無く”乗せてしまったのではないか。
第1戦は、ジャイアンツの完敗に終わった。「“完敗”は、次の試合に影響が残らない。」なんて言われたりするが、今回に関しては「大きな影響を残しそう。」な気がする。元々、「ジャイアンツの投手陣は、山口投手以外安定性に欠ける。」というのも在るが、「千賀投手の執拗な内角攻めで腰が引けてしまったジャイアンツ打線の“復活”に、時間が掛かりそう。」な気がするからだ。
「4勝1敗、下手をすれば4勝0敗でホークスが日本一。」という気が・・・。
メルセデス投手の場合は本人が「7回迄投げたかったが、足を攣ってしまった為、降板せざるを得なかった。」と明らかにした事で納得出来ましたが、山口投手の場合は「もう少し投げさせた方が良いのに。」と思う中での降板でした。確かに3失点していたけれど、DH制が採用されている試合でしたので、“体力”の在る彼をもう少し投げさせた方が、更なる失点は無さそうに感じたので。結果論になってしまいますけれど、2試合とも中継ぎが壊滅状態となってしまった事に、ON対決の時の様な結果が今一つ想像出来なかったりします。
何はともあれ、今日の第3戦が重要。若しジャイアンツが負ければ、1勝も出来ない儘に敗れ去りそうな気がします。そうなってしまうと、ジャイアンツ・ファンのみならず、“特定のチームを応援していない野球ファン”にとっては、盛り上がりに欠けた日本シリーズという事になるでしょうね。