ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

心の弱さ

2020年09月23日 | 其の他

先日、TV番組で克美しげる氏の事件を取り上げていた。(番組では「X」と仮名で報じていたけれど、一定年齢より上の人ならば彼の名前、そして彼が起こした事件を殆どが知っていると思われるので、今回の記事では実名で書く。)1963年にSFアニメエイトマン」の同名主題歌動画】を歌った彼は、翌年の1964年に出した「さすらい」【動画】が大ヒットを記録した事で、1965年&1966年と2年連続でNHK紅白歌合戦に出場を果たす。だが、以降は人気低迷した彼は1975年、散々貢いで貰っていた愛人を身勝手な理由から殺害し、逮捕。懲役10年の実刑判決を受け、服役する事に。

番組で報じていたのは其処だったが、彼は事件から7年後の1983年に収監されていた大阪刑務所より仮出所となる。玉川良一氏等、芸能界の仲間が彼をバックアップした事で、地道更生の道を歩んでいると思われたのだが、1989年に覚醒剤取締法違反(不法所持)で逮捕され、懲役8ヶ月の実刑判決を受ける。以降は犯罪に手を染める事は無かったけれど、幾つもの病気を患い、2013年に75歳で亡くなった。

殺人という大罪を犯すも、周りの人達からバックアップを受け続けた彼。なのに、恩人達の思いを裏切り、再び罪を犯してしまった“心の弱さ”というのは誰しも抱えているとは思うけれど、彼の場合、特に弱かったのだろう。だからと言って、同情の余地は全く無い。一度は罪を犯しても、二度と罪を犯す事無く、立派に更生した人も少なからず存在するのだから。

TOKIOの元メンバー・山口達也氏が昨日、酒気帯び運転現行犯で逮捕された。バイクに乗っていた彼の姿を、後ろで走っていた車のドライヴ・レコーダーが撮影していたが、蛇行運転を繰り返す等、相当酔っ払っているのが明らかで、「死傷事故を起こさなかったのは、本当に幸いだったな。」と思った程。

TOKIOは、ジャニーズ事務所の中で好感を持っているグループ。だからこそ、山口氏が2018年に女子高生に対して強制猥褻を行った容疑書類送検され、結果的に芸能界を引退する事になった際は、「残念だなあ。」という思いが強かった。強制猥褻を行った際、彼は相当酔っ払っていた様で、「もう酒で失敗しないで欲しい。」と願っていたのだが・・・。

名前を挙げて申し訳無いが、清水健太郎氏や田代まさし氏、岡崎聡子さん等、何度も何度も罪を重ねてしまう有名人は存在する。彼等に共通するのは“心の弱さ”なのだろうけれど、華やかな時代を知っているだけに、落魄れた姿を見るのは何とも悲しい。今回、連行される山口氏からは、華やかだった頃の雰囲気は全く無く、寂しさえ感じてしまった。己の心の弱さを克服するには、酒を完全に断つ事から始めないと駄目だ。そして、完全に更生して欲しい。


コメント    この記事についてブログを書く
« 日本も減らせ! | トップ | 「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。