「週間新潮」の9月16日号に、「声はすれども姿が見えない『長嶋さんに温泉で会った!』」という記事が載っていた。長嶋さんが脳梗塞で倒れてから半年以上経つが、その間聞こえて来るのは、殆どが奇跡的な回復ぶりを伝えるものばかり。オリンピック期間中も、”長嶋ジャパン”(この呼称には、強い違和感を覚えた。別に監督がプレーをする訳ではないし、それよりも何よりも、その監督自身がベンチ入り出来ない状況では、違和感を覚えるなという方が無理な話だと思う。)の選手達に、様々なコメントが発せられていた。
だが、近親者に脳梗塞で倒れた人間が居る身としては、巷間報じられている様な奇跡的な回復ぶりには首を捻らざるを得なかった。今回の記事タイトルではないが、「声はすれども姿が見えない」事に、実際は相当状態が悪いのでは?と不安を感じていた。
記事に拠ると、実際は奇跡的な回復と呼ぶには程遠い状態の様だ。長嶋ジャパンの選手達が、帰国した日に、成田のホテルで長嶋さんと対面し、長嶋さんは選手達とガッチリ握手した上で、それぞれに労いの言葉をかけたという報道がされていた。しかし、今回、実際に対面した1人の選手は、「右顔面が完全に麻痺し、身体もブルブル震えっ放しだった。何か言葉をかけてくれたのだが、殆ど聞き取れなかったので、選手皆は困惑していた。監督の笑顔には心底感動したが、ここ迄になっていたとは思わなかったので、握手をしたら急に悲しくなってしまった。」と証言していた。オリンピック期間中の激励コメントも、本人が発したとは思えず、”大本営発表”的な作られたものだったのではないかというスポーツライターのコメントも有った。
又、8月中旬に、秋田県の有名温泉で長嶋さんと遭遇したという湯治客の証言も載っていた。付添い人4人に身体を抱え上げられながら、入浴していたというのだが、「アーウー」としきりに話しかけていたという事等からも、やはり奇跡的な回復ぶりとは言えない様なのである。
長嶋さん本人は、自分の状態をそれ程悲観していない様だとも記事は書いている。しかし、上記の作られたコメントや、彼の温泉地でも他の浴客が居ない時間を見計らって入浴させていた事(通常は貸し切風呂を利用していたとの事。)等から、家族を含めた周囲は、長嶋さんの実情を表に出したくないという思いが強いのだろう。
確かに、「好奇の目に晒させたくない。」とか、「国民的英雄の激変した姿を見せるのは、ファンに失望を与えるだけ。」という思いが家族等には強く有るのかもしれないし、その事は理解出来なくもない。でも、人間は誰しも老いるし、障害を抱えた身にならない保証はない。虚像を作り上げて行き、障害を隠し通す事で、「障害者=日陰の身」というイメージを一般的に強くさせはしまいか?これでは、障害者の人々を間接的に傷付ける事にも成り兼ねない。
常に前向きでプラス思考の人だったし、現役時代よりボランティア活動にも積極的に関わっていた”ミスター”。本人にとって、今の様な雲上人化されていく状況は、不本意で有りこそすれ、決して喜んではいないと思う。一時は好奇の目に晒されるかもしれない。しかし、それ以上に必死で頑張る長嶋さんの姿に、勇気付けられる人の数は多いのではないだろうか。
だが、近親者に脳梗塞で倒れた人間が居る身としては、巷間報じられている様な奇跡的な回復ぶりには首を捻らざるを得なかった。今回の記事タイトルではないが、「声はすれども姿が見えない」事に、実際は相当状態が悪いのでは?と不安を感じていた。
記事に拠ると、実際は奇跡的な回復と呼ぶには程遠い状態の様だ。長嶋ジャパンの選手達が、帰国した日に、成田のホテルで長嶋さんと対面し、長嶋さんは選手達とガッチリ握手した上で、それぞれに労いの言葉をかけたという報道がされていた。しかし、今回、実際に対面した1人の選手は、「右顔面が完全に麻痺し、身体もブルブル震えっ放しだった。何か言葉をかけてくれたのだが、殆ど聞き取れなかったので、選手皆は困惑していた。監督の笑顔には心底感動したが、ここ迄になっていたとは思わなかったので、握手をしたら急に悲しくなってしまった。」と証言していた。オリンピック期間中の激励コメントも、本人が発したとは思えず、”大本営発表”的な作られたものだったのではないかというスポーツライターのコメントも有った。
又、8月中旬に、秋田県の有名温泉で長嶋さんと遭遇したという湯治客の証言も載っていた。付添い人4人に身体を抱え上げられながら、入浴していたというのだが、「アーウー」としきりに話しかけていたという事等からも、やはり奇跡的な回復ぶりとは言えない様なのである。
長嶋さん本人は、自分の状態をそれ程悲観していない様だとも記事は書いている。しかし、上記の作られたコメントや、彼の温泉地でも他の浴客が居ない時間を見計らって入浴させていた事(通常は貸し切風呂を利用していたとの事。)等から、家族を含めた周囲は、長嶋さんの実情を表に出したくないという思いが強いのだろう。
確かに、「好奇の目に晒させたくない。」とか、「国民的英雄の激変した姿を見せるのは、ファンに失望を与えるだけ。」という思いが家族等には強く有るのかもしれないし、その事は理解出来なくもない。でも、人間は誰しも老いるし、障害を抱えた身にならない保証はない。虚像を作り上げて行き、障害を隠し通す事で、「障害者=日陰の身」というイメージを一般的に強くさせはしまいか?これでは、障害者の人々を間接的に傷付ける事にも成り兼ねない。
常に前向きでプラス思考の人だったし、現役時代よりボランティア活動にも積極的に関わっていた”ミスター”。本人にとって、今の様な雲上人化されていく状況は、不本意で有りこそすれ、決して喜んではいないと思う。一時は好奇の目に晒されるかもしれない。しかし、それ以上に必死で頑張る長嶋さんの姿に、勇気付けられる人の数は多いのではないだろうか。
長島ジャパンとか、テレビや雑誌の編集者ってキーワード・キーフレーズが大好きなんだなぁとつくづく思います。仕立てようという意図(を持っている人がいるの)もあるのでしょうけど、キーワード・キーフレーズとか、今年の流行はこれだっとか、オヤジ好みの作りに辟易してます。
障害も個性の一部として認知して欲しいな。可哀想、気の毒に、から一歩踏み出して欲しい。
それこそ長嶋さんが国民的英雄だから、ということでしょうが、
実際に監督として参加出来ない状況でしたからね。
確かに、今は長嶋さんの状態はどうなのか、
僕たちには詳しいところはわからないですよね。
僕も身内に脳梗塞で倒れた人がいますが、
彼は1度目は回復して、ある程度普通に生活
できましたので(2度目はさすがに回復しませんでしたが)、
「奇跡的な回復」もあり得なくはないと思います。
でも、もし思わしくない状態であったとしても、
変にそれを隠し通すというのは無理がありますよね。
giants-55さんの仰る通り、例え最初は長嶋さんの激変した
姿を見て、ショックを受ける人たちがいたとしても、
最後にはその頑張る姿を見て勇気づけられるでしょうからね。
早速こちらに書かせていただきます。
長島さんが現役の時には存在していなかった私ですが、活躍を当時観ていた方々それぞれが長島さんの事を楽しく話しているんですから、何となくですが、どういう選手だったのか彼らから知る事ぐらいは出来ます。
何よりも、マスコミがムーブメントの枠組みを提供しなくても、ファンが自ら作れる時代だと思います。
観れなかった人でも、野球に興味がある人であれば、衛星放送やインターネット放送で提供も出来れば観るるんじゃないでしょうか。放映権云々でもめるかもしれませんが。
「百聞は一見にしかず」
あの時、聖火を点火したモハメド・アリの姿には、世界中の人が衝撃を受けたと思います。これが、あのアリなのか…
しかし、衝撃はすぐ感動に変わった。
病で思う通りにならなくなった身体を必死に動かす姿は、誰をも勇気付けるものでした。
今長嶋氏がわれわれの前に姿をあらわしたとしても、同じことが起こるのではないでしょうか。
メディアに作られた虚像はいらない。
等身大の長嶋茂雄こそが、われわれに勇気を与えてくれる、そう思っています。
空気ですよね。どう考えても公の場への復帰は
もう無理だと思う。でもミスターを神格化しな
いでほしい。彼は意外に努力の人なのだから。
ある程度、話が出来るのなら一茂を通じてコメント出せると思うが、それもままならんのか?
それとも、ナベツネあたりに悪用されるのを恐れてださんのか?
そのあたりは、週末ストやったら自分のブログのTOPICとして取り上げようと思うのだが。。
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
現役時代から倒れる迄、散々長嶋さんで儲けて来たマスメディア。倒れてからも、まだ露悪趣味で書き立てて行くのかと思うと、長嶋さんが気の毒でなりません。本当に、もう私人として見守って上げて欲しい気がします。
これからも宜しく御願い致します。