GW期間中、久し振りに「徹子の部屋」を見た所、5代目・尾上菊之助氏(44歳)と彼の長男で在る7代目・尾上丑之助君(8歳)が、親子でゲスト出演されていた。5代目・尾上菊之助氏と言えば、彼が10歳の頃(当時は6代目・尾上丑之助を名乗っていた。)に家族で歯磨き粉のCMに出ていた頃を知っているので、「当時と同じ位の年齢の息子が居るんだ。」と感慨深い物が在った。
そして、彼等の姿を見ていて思い浮かぶのは、5代目・尾上菊之助氏の実母・富司純子さん。彼女が(当時の)6代目・尾上丑之助君と歯磨き粉のCMに出ていたのは41歳の時で、今の5代目・尾上菊之助氏の年齢より3つも若かった事になる。
「『3時のXXX』で思い浮かぶのは?」と問われたら、今の若い子なら「3時のヒロイン」と殆どが答えるのだろうが、自分の場合は「1968年~1988年迄、フジテレビ系列局で月曜日から金曜日の15時台に生放送されたワイドショー・情報番組の『3時のあなた』【動画】。」が真っ先に思い浮かぶ。1974年5月1日から1977年3月迄の水曜日、そして1980年4月~1988年3月迄の木曜日&金曜日の総合司会を務めていたのが富司さんで、当時は番組内で本名の「寺島純子」を名乗っていたっけ。
今の感覚で言うと、15時から“始まる”ワイドショー・情報番組というのは、「中途半端な時間からだなあ。」という思いが在る。当時はそういう感覚がもっと強かったが、「主なターゲットで在る主婦層にとって、15時から16時辺りが家事を一休みする時間帯。」というのを見込み、“中途半端”と見做されていた時間帯に、「3時のあなた」を始めたそうだ。
此方に「歴代の総合司会者」の名前が記されているが、高峰三枝子さん、木元教子さん、山口淑子さん、久我美子さん、芳村真理さん、扇千景さん、森光子さん、寺島純子(富司純子)さん、坪内ミキ子さん、司葉子さん、三田佳子さん、中村メイコさん、加茂さくらさん、そしてうつみ宮土理さんと、実に豪華な顔触れ。個人的には高峰三枝子さん、扇千景さん、森光子さん、そして寺島純子さんが総合司会を務めていた時代の「3時のあなた」が印象深い。(「歴代アシスタント」ならば、野間脩平氏と須田哲夫氏のイメージが強く残っている。)
「3時のあなた」での寺島純子さんと言えば、“2つのフレーズ”が余りにも有名。1つは「犯人に対して警察への出頭を呼び掛ける『犯人さん、出てらっしゃい。』。」で、此のフレーズは自分も実際に何度か聞いた事が在る。
そして、もう1つのフレーズは「悲しみのズンドコ」。1985年に発生した「日本航空123便墜落事故」を報じる中、彼女が「御遺族は、悲しみのどん底に突き落とされました。」と言うべき所を、誤って「悲しみのズンドコ」と言ってしまったと。自分は実際に其の発言を聞いていないし、「幾ら何でも、そんな言い間違いはしないだろう。」と都市伝説の類いと思っていた。でも、今回色々調べてみると、どうやら本当の様だ。
何方も、おっとりした寺島さん(富司さん)らしいフレーズでは在る。