ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

良くなりつつ在ると思っていたのに・・・

2009年10月21日 | 其の他
女優・南田洋子さんが亡くなられた。17日にクモ膜下出血で緊急入院し、危篤状態に在る事は報道で知っていたが、その回復を願っていただけに残念。76歳での死は若過ぎる。

昨年、「老い」という記事で彼女が認知症罹患している事を書かせて貰った。毅然とした嘗ての姿とは異なり、直視するのも気の毒に感じてしまう様な彼女の変わり様は、その後マスメディアでしばしば取り上げられたので御存知の方も多い事だろう。夫で在る長門裕之氏に対しては「金儲けの為、妻を“見世物”にしているのではないか?」、「女優の南田さんだからこそ、あんな姿は見せたくなかった過ぎる仕打ちだ。」等、非難の声も相当上がっていた。その思いには自分も共感出来る所は在るけれど、当事者でなければ判り得ない事情も在ろうし、基本的には“小心者”に思える長門氏なので、「多くの人に現状を知って貰う事で現実逃避を図りたかったのではないかなあ。」という気もしている。

あくまでも私見だが、南田洋子さんは演技が凄く上手いという女優では無かった。演技だけで言えば、もっと上手い女優は他に幾らも居たと思っている。でも、何とも言えない存在感を有する女優の一人では在った。そして映像から伝わって来る彼女の人間性が、自分は好きでも在った。おっちょこちょいで、しょっちゅうトラブルを起こす旦那・長門氏に対し、幼児の面倒を見る母親の如き存在が彼女だった様にも。

東芝ファミリーホール特ダネ登場!?」のパネリストや、「ミュージックフェア」(動画)の司会を長門氏と共に務めていた南田さん。女優としては「赤い衝撃」(動画)の新田文子役や、「天までとどけ」(動画)の是枝マキ役等も思い出深いが、映画「ハウス」(動画)での“おばちゃま”こと羽臼香麗(「はうす・かれい」は「ハウスカレー」を捩ったのだろうが。)役のインパクトが非常に強い。大林宣彦監督の初監督作品で、映像的には稚拙さも感じるけれど、強烈に印象に残る作品。下手をすれば“際物”となってしまいそうなこの作品を、南田さんの優雅さが救っていた様に感じた。

昨年以降、「認知症が進行する一方。」という感じの南田さんだったが、つい先だって放送された番組では「かなり良くなりつつ在る。」という姿を見せてくれたので、「良かったなあ。」と思っていた。それだけに今回の死はショック。

安らかに御眠り下さい。

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3 コメント

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こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-10-22 22:48:34
長門裕之さんと南田さん、理想のおしどり夫婦だった気がします。
長門裕之さんも、さぞかし気を落としてるでしょうね。
それにしても、加藤和彦さんに続いて南田洋子さんですか。
今年は訃報が多すぎますね。x±x

南田洋子さんのご冥福をお祈りします。v±v
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ご冥福をお祈りいたします (マヌケ)
2009-10-23 22:07:09
死ぬ時にだれに横にいてもらいたいか、時々考えませんか? 子供や孫?若い愛人?残念ながら妻というのはあまり思い浮かびません。 かわいいスタバの女の子でもいいです。 って、単に願望ですよ。 ただ、あと何年生きるだろうかというのは結構考えますね。 家族のために生きているので、子供が大学にあがって卒業して就職するのにあと何年という目安がわかりやすからでしょうか。 あしかせから解放されるまであと何年という気持ちが自分の中にあるからでしょうね。 加えて言えば、住宅ローンがあと何年とか、会社があと何年もつだろうかとか・・・ 
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>マヌケ様 (giants-55)
2009-10-23 23:56:22
書き込み有難う御座いました。

「死生観」って、本当に人それぞれですよね。「死ぬ前に何をしたいか?」や「“最後の晩餐”は何が良い?」という質問にも、千差万別な答えが集まるだろうし。

自分は海外旅行が大好きで、金銭的&時間的余裕が在れば1年中でも海外を飛び回っていたい程。でも死ぬ時は日本で、それも自宅のベッドで死にたい。一人で死ぬのはやはり寂しいし、愛する人に見守られて死にたいという思いは在りますね。
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