「何か面白そうな本はないか?」と書店に足を運んだ所、コミック・コーナーで山根あおおに氏の「名たんていカゲマン」を発見。Wikipediaの情報によると1970年代~1980年代にかけて連載されていた作品という事で、自分の場合は恐らく連載開始当初に従兄弟の家等で読んでいたと思われる。余りにも懐かしく、衝動的に第一巻を購入してしまった。
当時の子供達には結構人気が高かった作品で、頁を捲る度に「この話覚えてるなあ。」と独り言つてしまう。幼少時の記憶は、斯くも鮮明に残っているものなのだ。登場する人物達や扱われているテーマに、当時の世相が色濃く反映されている。又、ギャグ漫画という事も在って当時の流行語やギャグがあちこちに鏤められており、当時の風俗を知る(思い返す)意味でも貴重。
この作品で用いられている流行語やギャグは、芸人達が発した物も勿論多いが、CMで使われて流行語になった言葉も少なくない。「も~、た~いへん!」(ずうとるびの江藤博利氏だったろうか、カレーか何かのCMで両手を頬に当て乍ら、この言葉を発していた。)、「1、2、3、4、ごくろうさん。6、7、ハッキリクッキリ東芝さん。グー!」(桂三枝氏が遣っていた東芝製TVのCM。)、「伊東に行くならハトヤ 電話は良い風呂(4126)♪」(動画)、「タダヨシ!野菜をたーんと食べなきゃ、駄目じゃにゃーきゃ。」(野菜ジュースのCMだったと記憶。)、「掃除は叩いてもあきまへん。埃は金鳥サッサで拭いとくれやす。え?もう奥さん使こうてはる?御友達になりたいわあ!」(動画)*1等々、CMから生まれた懐かしい流行語の数々。
巻末に山根氏へのインタビュー記事が載っているが、その中に次の遣り取りが在る。
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インタビュアー: そして、カゲマンと言えば炸裂するCMギャグの数々(笑)。読み返すと、あの時代が蘇って強烈に懐かしいです(笑)。
山根氏: いや、僕は当時、TVはCMばっかり見てたんですよ。ドラマとか映画とか見ないで。それでメモするんですよ。これどっかに使おうって。
インタビュアー: かなり意図的にCMを見てたんですね。
山根氏: そう。CMを使って何か面白い事描こうって。自分で面白いCMを新しく考えたりしてね。
インタビュアー: 子供って良くCM見てますからね。その面白さを学校に行って友達と話すんですよね。
山根氏: うん。CMギャグを入れた事も、人気の要素の一つだったかもしれないね。
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昔はCMから生まれた流行語が多かった。それに比べると近年は、芸人達が発祥の物は相変わらず多いが、CMから生まれた物は余り無い様に感じる。
*1 園佳也子さんの強烈な存在感。今の中堅女優で彼女の様な雰囲気の人は、一寸見当たらない気がする。
当時の子供達には結構人気が高かった作品で、頁を捲る度に「この話覚えてるなあ。」と独り言つてしまう。幼少時の記憶は、斯くも鮮明に残っているものなのだ。登場する人物達や扱われているテーマに、当時の世相が色濃く反映されている。又、ギャグ漫画という事も在って当時の流行語やギャグがあちこちに鏤められており、当時の風俗を知る(思い返す)意味でも貴重。
この作品で用いられている流行語やギャグは、芸人達が発した物も勿論多いが、CMで使われて流行語になった言葉も少なくない。「も~、た~いへん!」(ずうとるびの江藤博利氏だったろうか、カレーか何かのCMで両手を頬に当て乍ら、この言葉を発していた。)、「1、2、3、4、ごくろうさん。6、7、ハッキリクッキリ東芝さん。グー!」(桂三枝氏が遣っていた東芝製TVのCM。)、「伊東に行くならハトヤ 電話は良い風呂(4126)♪」(動画)、「タダヨシ!野菜をたーんと食べなきゃ、駄目じゃにゃーきゃ。」(野菜ジュースのCMだったと記憶。)、「掃除は叩いてもあきまへん。埃は金鳥サッサで拭いとくれやす。え?もう奥さん使こうてはる?御友達になりたいわあ!」(動画)*1等々、CMから生まれた懐かしい流行語の数々。
巻末に山根氏へのインタビュー記事が載っているが、その中に次の遣り取りが在る。
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インタビュアー: そして、カゲマンと言えば炸裂するCMギャグの数々(笑)。読み返すと、あの時代が蘇って強烈に懐かしいです(笑)。
山根氏: いや、僕は当時、TVはCMばっかり見てたんですよ。ドラマとか映画とか見ないで。それでメモするんですよ。これどっかに使おうって。
インタビュアー: かなり意図的にCMを見てたんですね。
山根氏: そう。CMを使って何か面白い事描こうって。自分で面白いCMを新しく考えたりしてね。
インタビュアー: 子供って良くCM見てますからね。その面白さを学校に行って友達と話すんですよね。
山根氏: うん。CMギャグを入れた事も、人気の要素の一つだったかもしれないね。
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昔はCMから生まれた流行語が多かった。それに比べると近年は、芸人達が発祥の物は相変わらず多いが、CMから生まれた物は余り無い様に感じる。
*1 園佳也子さんの強烈な存在感。今の中堅女優で彼女の様な雰囲気の人は、一寸見当たらない気がする。
こういう人間は大掃除の時に古新聞読み出すと止まらなくなるんですが(苦笑)
女優さんといえばフツーが売りの人でも
少しは浮世離れしたところがあるのですが
この人は「スーパーの入口で立っていると
幾らでも出てくるような」タイプの容貌です。
こういうタイプの女優さんは居ないので
確実に一定の需要があります。
今で言うと「泉ピン子」が
その守備位置ではないかと思います
バヤリースやリボンシトロンのCM、可愛かったですね。水森亜土さんと言えば、「フリスキー」のCM(http://jp.youtube.com/watch?v=6kUBwz3Hqzs)も印象的でした。面白いというのでは無いのですが、昔からサントリーのCMは記憶に残る作品が多かったです。
自らの過失という点では同じ乍ら、不良品の回収を呼び掛けるCMをずっと流し続けていた電機メーカーに対し、保険会社のCMはあっさりし過ぎている感じは確かに在りますね。個人的に好きでは無いのが消費者金融のCM。どんな奇麗事を並び立てようが、嘗てえげつない取り立てで自殺者を多く生み出した“本質”は変わっていよう筈も無く、それを可愛らしい動物を出したりして表面的に繕うのはどうしても受け容れられません。最近は大手銀行も同じ様な事をやってはいますけどね。
「○○ですからぁ~、残念!」や「何でかなぁ~?」、「そんなの関係ねぇ~!」等々、近年流行った一発ギャグは子供達から火が点いたと言われています。良く考えてみれば昔も「一寸だけよ。」とか「3分間待つのだぞ。」等、子供達から火が点いたギャグは多かった。短い時間で完結するCMの中のフレーズや、芸人の一発ギャグに子供達が惹かれるのは、仰る様な理由も在るのでしょうね。
そう、思えば自分も子供の頃は子供向けの番組(ウルトラマン、仮面ライダー)の他よく見ていたのはCMでした。子供って何かの前でじっとするのが中々難しいからCMのような短い時間で完結するものに惹かれるんでしょうかね。