ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ムラマツ・キャップの名前が飛び出すとは・・・

2007年02月04日 | TV番組関連
昨日放送された「ウルトラマンメビウス」の第42話「旧友の来訪」は、”昭和ウルトラマン”を見て育った世代には堪らない内容だったと思う。先だっての記事「南夕子が帰って来る!」でも触れた様に、2月以降の作品はこれ迄以上に”昭和ウルトラマン”へのオマージュ色が色濃く反映された物になるのは判っていたが、まさかこれ程迄やってくれるとは。

初っ端に”古代怪獣”ゴモラ、そして後半に”どくろ怪獣”レッドキングと、懐かしの怪獣の共演に心がときめく。

ゴモラが消え失せたと思ったら、GUYS総本部のトップで在るタケナカ最高総議長がCREW GUYS JAPAN、即ちGUYS日本基地を突然訪問するシーンが。そのタケナカ最高総議長を演じているのは「ウルトラQ」の万城目淳役等、ウルトラ・シリーズには非常に縁の深い佐原健二氏。「部下2名を伴い、基地の薄暗い廊下をコツコツと歩くタケナカ最高総議長。先ずはカメラが彼をバックから捉え、次に前方から、それも足元から上に舐める様に撮って行き、やがて全身を捉える。最初は暗くて良く判らなかった顔も、彼が前方に近付くと共にハッキリして来て、遂には完全に彼の顔を完全に捉える。」という撮影手法を採っているのだが、彼の顔を完全に捉えた瞬間に流れる効果音が「ウルトラQ」のOPで使われていたもの(又は「ウルトラマン」のOPで使われていたもの。)なのだ。*1

サコミズ隊長(田中実氏)と共に特別応接室に入るタケナカ最高総議長。この部屋の壁には「ウルトラマン」で登場した科学特捜隊(略称:科特隊)から始まる歴代の”地球防衛隊”のエンブレムが飾られていたと思えば、ボードの上にはこれ又歴代の戦闘機のモデルが陳列と、昭和ウルトラマン・ファンにとってはもうたまりまセブン大放送!といった心持ちに。

そして見た目では40歳近く離れて見えるサコミズとタケナカが、実は同い年で在る事実が明かされる。何とサコミズは科特隊の1チームを率いて地球で勤務していたのだが(タケナカは参謀本部に勤務していたとの事。)、或る日、地球外勤務を申し入れ、宇宙に飛び出したというのだ。「移動スピードが光の速さに近付くと、時間が引き伸ばされる。宇宙船で過ごす1年が、地球では5年にも10年にも該当する。」という所謂浦島効果”により、同い年で在るサコミズとタケナカの肉体にはこれ程迄の差が生じてしまったと。この展開にも驚かされたが、サコミズが地球勤務を離れた理由が、極東支部にはムラマツっていう優秀な指揮官が居たし、ウルトラマンの助けも在った。俺の出る幕は無いと思ったんだ。というのは更なる驚き。よもやメビウスでムラマツ・キャップ(仮面ライダー・シリーズの”おやっさん”こと立花藤兵衛役でも御馴染みだった小林昭二氏。)の名前を耳に出来るとは・・・。唯々、感動。

「地球はウルトラマンが守ってくれているから、自分は守られていない宇宙から地球の防衛に当たりたい。」と思っていたサコミズだったが、宇宙空間で外敵に襲われて死を覚悟した時、突如現れた”未知なるウルトラマン”ゾフィーに救われる。外敵を一瞬にして倒したゾフィーが、サコミズに向かって次の様に語り掛ける。

人間よ、遂に自力で此処迄来たな。やがて君達も我々と肩を並べ、星々の狭間を翔る時が来るだろう。それ迄は我々が、君達の世界の盾となろう。次に会う時が楽しみだ。

サコミズがタケナカに、俺達は守られていたんだ。俺達の知らない内に、俺達の知らない場所で、俺達の知らない敵からな。俺は彼等の心に応えたい。人知れず俺達を守って来てくれた彼等の心に。唯守られているだけじゃない。同じ場所に立って、同じ痛みを、苦しみを、同じ喜びを。と話すシーンにも胸がグッと来た。(現在、虐めで悩んでいる子供達には、「君の知らない内に、君の知らない場所で、君を守ってくれている人が必ず居る。」と置き換えて、何とか”今”を乗り越えて欲しい。)

来週放送分で登場する予定とばかり思っていた清水綋治氏がチラッと登場したが、その影は”異次元超人”巨大ヤプール。突如青空がガラスの様に割れ、その中に生じた赤い空間に消えて行くスタイルは、正しく大好きだった「ウルトラマンA」で超獣達が現れたり消えたりする際のもの。

GUYSのメンバーが戦闘機に乗り込み、基地から飛び立つシーンでは「ワンダバダバダバダバダバダ♪」がBGMで使用される等、間違い無くメビウスのスタッフ達もノリノリに楽しんでこの番組を製作しているのが伝わって来る。

巷間囁かれていた『ゾフィーの人間体=サコミズ隊長』説が怪しくなった今、一体誰がゾフィーの人間体なのだろうか?」、「タケナカがサコミズに渡そうとしていた物は一体何?」、「タケナカがメビウスの人間体で在るヒビノ・ミライ(五十嵐隼士氏)の顔をずっと凝視していた訳は?(よもやタケナカがゾフィーの人間体!?でも、そうだとしたら、ミライがあんな怪訝な表情を浮かべるのも妙な話だが。)」等々、今後の展開が益々気になるメビウスだ。*2

*1 手にしたコーヒー・カップを、サコミズが机に置いたシーン。カップの中身がアップとなるのだが、コーヒーの表面にはコーヒー・フレッシュ(ミルク)が渦巻いており、それが「ウルトラQ」や「ウルトラマン」のOP画面を彷彿とさせた。

*2 ツバサ様の記事によると、「帰ってきたウルトラマン」や「ウルトラマンレオ」で用いられた”悲劇”を思わせる展開(結局は悲劇的な展開にはならない様だが。)が待っているとも。

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9 コメント

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早く観たいです メビウス (ウルトラアイNO.6)
2007-02-04 02:20:00
今晩は。再度の書き込み有難う御座いました。

昨日のメビウス、面白かったようですね。
嗚呼・・早く観たいです!
ゾフィ=サコミズ説が怪しくなってきているんですね。
じゃあゾフィの正体は一体どなたなんでしょうね。
気になるところです。
最終回まで目が離せませんね


こちらの記事に対してのコメントとしては不適当ですが
掛布氏のエピソードをお話に参りました^^

氏がまだ現役の頃にキャンプ地の安芸市で私の知人が
お酒の席をご一緒したという所までお話させていただいてましたね。
とても気さくなお人柄で、後輩選手を可愛がっていたとのこと。
安芸市内で行きつけのお好み焼き屋さんがあり
そこで店の小母さんにお金を預けて
「他の選手が来たら御馳走してやってくれ」
そんなエピソードをお聞きしたような記憶があります^^
その話を聞いて、もう10年近く経つので私も明確に記憶していないのですが
とにかく「良い人」だそうですよ

お酒の席でも朗らかで楽しいみたいです。
また何か良い話、面白い話を聞いたらお話させていただきますね。笑
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こんばんは。 (さのかづみ)
2007-02-04 22:13:49
『ウルトラマンレオ』では無いですが、“メビウス”もこの後“毎日がクライマックス”になりそうですね。我々オールドファンが涙を禁じ得ない展開が次々と…。

視聴者の中心層で在るはずの子供達がついていけるか否か不安ですが…。
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ウルトラシリーズ万歳 (ぶりゅーわー@ソレイタだ木田)
2007-02-04 23:46:38
ウルトラマンメビウス、大変な展開になっているようですね。しかし、往年のウルトラシリーズのヒーローのみならず、佐原健二さんがゲスト出演、それもタケナカ参謀もとい最高議長役とは・・ウルトラQ、ウルトラセブンと見ていた私としては、もうたまらんですね。もちろん、ムラマツキャップの名前が出てくるところも憎いです。こうなればCG技術をフルに活用して今はなき小林昭二さんや藤田進さん、平田昭彦さん、MATの伊吹隊長役の根上淳さんなども出演させてほしいと思うのはわがままでしょうか。
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>ぶりゅーわー@ソレイタだ木田様 (giants-55)
2007-02-05 00:30:35
書き込み有難うございました。

大変な展開なんてもんじゃないですよ。特撮ヒーロー物は四半世紀以上も前に”卒業”し、唯でさえ世の中の出来事を斜に構えて見ている捻くれおっさんの自分を、此処迄夢中にさせてしまっているのですから(笑)。

”昭和ウルトラマン”に出ておられた方々は、画面に登場しただけで全ての視線を集めてしまう独特の存在感が在りますね。万城目のイメージが強い自分からすると、正直「佐原氏も流石に老けたなあ。」という思いは在りましたが、ストーリーが展開して行く中でそんな小さな事すらすっかり脳裏から失せ、のめり込んでいました。

残念ながらメビウスの撮影は全て完了しているとの事で、それ程大きなプライズはもう無いのでしょうが、是非とも次のシリーズを製作して欲しいもの。メビウスでは登場されなかったウルトラ・シリーズに縁深き方々の出演を期待すると共に、ぶりゅーわー@ソレイタだ木田様が書かれておられる様に残念ながら物故者になられた方々もCGを駆使して蘇らせて欲しいもの。映画「仮面ライダー THE FIRST」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/964e15420a2005b88acb17b69eb70043)で見事に死神博士を復活させた前例が在るのですから、、こちらも期待したいです。
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細かなディテールにいたるまでの観察眼に敬服いたします (マヌケ)
2007-02-05 16:29:40
ブリキでできたポインター号を掃除機をかけている最中に母が踏みつけてぺしゃんこにしてしまいました。小学校から戻ってその残骸を見て大泣きしました。 ウルトラホーク1号は釣り糸で天井から吊るしていました。 番組の中では通信機としても使われた流れ星の形のバッチも持っていました。 あの頃は本気で科学特捜隊になるつもりの子供も多かったと思います。この写真は懐かしいですね。 イデ隊員のスパイダーガンが欲しかったです。 人間の力だけではなかなか倒せない怪獣をウルトラマンがなぎ倒す、やった!現れたぞというワクワク感、カラータイマーが鳴り出すピンチのドキドキ感、切り札のスペシウム光線で怪獣が大爆発する爽快感、いい年こいたオヤジになりましたがいいもんです。 そういえばあのころ大量にあったビニール製の怪獣たちはどうなったんだろう。 うちは風呂場にほったらかしでカビがして母が捨ててしまいましたが、今でも蒐集されているマニアの方が多いと聞きます。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-02-05 21:36:33
書き込み有難うございました。

どうしても自分の好きな分野に関しては、ついつい夢中になってしまうんですよ。それ故にどうでも良い細かい部分に迄目が行ってしまって(笑)。

ウルトラマン・シリーズ関連のグッズを持っていた子供達って、今以上に当時は多かったのではないでしょうか。実際に販売されていたグッズの他にも、あの頃はモザイク紙やセロファン等を使って、自分でそういったグッズを工作していましたね。他者から与えられるのが当たり前になってしまった現在では、その様に自分で作ったりする事は在るのかなあ?とふと思いました。

科学特捜隊のメンバーって絶妙な構成でしたね。ムラマツ・キャップが厳格な中にも優しさを持つ父親的存在で、フジ隊員は御姉さんといった感じ。猪突猛進型のアラシ隊員に、ユーモラスなイデ隊員(普段はユーモラスな雰囲気の彼だからこそ、ジャミラの回でのシリアスな表情が逆に、あのストーリーをより泣けるものにしたと思っています。)、そして謹厳実直型で時折間抜けさも見せてくれるハヤタ隊員と。

最近のヒーロー物はメビウス以外は見ていないので断言は出来無いのですが、隊長的な存在の人物が父親的というよりも兄的な描かれ方になっている様な気も。

”ソフビ”の怪獣、自分も何体か持っていました。ああいうのは、お宝鑑定団とかで物凄い金額が出ますよね。
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見逃してしまいました (o_sole_mio)
2007-02-05 23:44:06
2/3日放送分のメビウスは、予告編を見て楽しみにしていたにも関わらず、諸事に紛れて見逃してしまい、残念至極です。

サコミズ隊長はムラマツキャップと同じ世代だったのですか・・・。初代ウルトラマンは辛うじて物心つくころに初回の放送を見て、小学生~高校生まで何度となく再放送を見て育ったくちです。確か初代ウルトラマンの時代設定は1990年代でしたね。ジャミラの墓標に刻まれた年号がそうだったと記憶しています。

ウルトラマン・メビウスは父親世代をターゲットにした番組作りをしているように思えます。我が家でもメビウスを真剣に見ているのは私だけで、隣で子供たちはDSをやっています。
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Unknown (ユカ)
2007-02-08 22:41:19
私のブログにコメントありがとうございました。
ココログの調子が悪いのか、私のPCの問題か、書き込みが出来ず、お返事がおくれて申し訳ありません。
そうですねー。カエル君たちにも種の保存の為にツボカビに打ち勝つ力をなんとか編み出して欲しいです。
自然治癒能力や免疫力を上げることが人間にもカエルにも大切ですね(^o^
メビウス、どうなるのでしょうか。
私も多くのファンの予想と同じくサコミズ=ゾフィーと思っていたので(まだ否定されたわけではありませんが)意外な展開にますますドキドキです。
今回のお話で唯一不満だったのはゴモラをあっさり倒してしまったこと。ウルトラマンの時の悲しみが忘れられない私としては、なんらかゴモラにとって救いのある終わり方にして欲しかったです。
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マークは流星 (起龍)
2007-02-13 18:29:34
お返事遅れまして申し訳ありません
トラバありがとうございます、起龍です
いよいよ今週は北斗と夕子(!?)の登場ですが、毎週のように濃いゲスト(怪獣・宇宙人も)が登場するなかメビウスの存在が消えてないのはいいですね!

…まあ、毎週毎週エライ目にあってるんですが
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