“伝統の一戦”が開幕戦となった、昨日の「ジャイアンツvs.タイガース」戦。ジャイアンツが球団創設から80周年を迎えたという事で、国歌斉唱にSMAP、そして始球式にキャロライン・ケネディ駐日アメリカ合衆国大使を呼ぶ等、例年以上に華やかな演出が目立ったが、古くからのジャイアンツ・ファンとしては、ジャイアンツを支えて来た約200人のOB達が球場内に登場するセレモニーに痺れた。
「皆、老けたなあ。」とか、「今日の試合で解説を務める金本知憲氏は以前、自身の講演会で杉下茂氏の事を『老害』、『糞爺』と切り捨てたらしいけれど、其の杉下氏がOBとして来場しているのは気まずく無いのかなあ?『人の話を全く聞かない人。』と扱き下ろしていた(OBの)広岡達朗氏は来場していない様だけれど。」とか、色んな思いが頭の中に渦巻く。“我等がカネやん”の元気な姿を確認出来たのは、心底嬉しかった。
で、肝心の試合だが、先発はジャイアンツが菅野智之投手、そしてタイガースは能見篤史投手。先に点を失ったのは菅野投手で、3回表、エラー絡みでの4失点。ジャイアンツ打線が苦手とする能見投手を相手に、4失点は余りに重い。「今日は負けかなあ・・・。」という思いが8割湧く一方、「でも、ジャイアンツの攻撃は未だ7回も残っているし、何よりも今日の先発の菅野投手は、昨年の日本シリーズで奇跡を起こした男だから、ジャイアンツの勝利を期待しよう。」という思いが2割。
失点直後の3回裏、ジャイアンツ打線が3点を取り、反撃体勢に出る。其の後、坂本勇人選手、片岡治大選手、ホセ・ロペス選手、そしてレスリー・アンダーソン選手が其れ其れホームランを放ち、終わってみれば「スタメン全員安打」を記録したジャイアンツが、「12対4」でタイガースに勝利した。
14安打を放ったジャイアンツに対し、タイガースは9安打。タイガース打線も良く打ったが、3回表の攻撃以外は、此処ぞという所でタイムリーが出なかったのが、最大の敗因だろう。
行き成り4失点するも、其の後は崩れなかった菅野投手は天晴れ。「プロ2年目で開幕戦に勝利投手となるのは、2リーグ制以降、1960年の伊藤芳明投手(ジャイアンツ)以来54年振りの快挙。」との事で、菅野投手は此れで又、エースになる為の階段を、1つ上ったと言って良い。
空中戦に持ち込まれてしまうと、仰る様にジャイアンツの方に分が在ると思いますので、タイガースとしては投手陣が踏ん張らないと厳しいですよね。
唯、オープン戦の絶不調さを考えると、タイガースの打撃陣は良く打ったと思うし、個人的には藤浪投手登板時に、チームの流れを良い方向に持って行きそうな気がしています。プロ2年目ですが、彼には其れだけの力量が既に備わっていると思いますので。