ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

敬称

2008年12月02日 | 其の他
Honeywar様の記事「日本シリーズの熱戦に水を差していた地上波放送のゲスト解説者・とある現役選手について」及びはし れんたろう様の記事「敬称略は『失礼』か?」では、共に「敬称」に付いて触れた部分が在る。実は自分も敬称に関して思う所が在ったので、今回の記事を書く事にした。尚、敬称に関しても人それぞれ異なる考えが在って然る可きだと思っているし、今回の記事はあくまでも「自分はこう考える。」というだけの物と御理解願いたい。

先ずは、「野球解説者(ゲスト解説も含め。)が選手や首脳陣の名前を呼ぶ際」に付いて。若くして解説者になったOBが年上の選手の名前を呼ぶ際、概して「○○さん」と呼ぶケースが在る。こういうのは体育会の縦社会を見せ付けられている様な、又、何処か相手に媚び諂っている様な感じがして好きで無い。「非常に親しい間柄」だろうが「後輩」だろうが「先輩」だろうが、プロの解説者で在る以上は割り切って「○○選手(or投手)」や「○○監督(orコーチ)」と呼ぶのが適切の様に思う。

次に「ネット上で著名人の名前を記す際」に付いて。これは自分も悩ましく思っている事柄。当ブログでは「肩書き」を付けない場合には、男性なら「氏」、女性なら「さん」や「女史」を名前の下に付ける事にしている。又、子供(凡その目安は小学生以下。)の場合は「ちゃん」付けが一般的。「不特定多数が見られる以上、敬称を付けた方がベターかな。」という判断からだ。

しかし、違和感を覚えない訳でも無い。例えば自分が大好きな芸人の名前を記す場合、「ビートたけし氏」とするよりも、親しみを込めての「たけし」とした方が個人的にはしっくり来る。はし れんたろう様も例示されているが「ウエンツ瑛士氏」とするよりも、「ウエンツ」とか「ウエンツ君」とした方がこれ又しっくり来る。外国の俳優に「氏」や「さん」を付けるのも、何か格好良さを奪ってしまっている気も。使い分けて書く事も考えたが、人によっては「その基準がおかしい。」という事にもなろうし、一般人とはいえ公の場で書く以上は上記した「プロとしての解説者」と同様に、一定の決まりに基づいた呼び方をするのがベターという考えに落ち着いた。

「『盲人』という言葉は差別的だから『目の不自由な人』と呼ぶべきだ。」という考え方が在るが、個人的には「目の不自由な人」という呼び方は、逆に遠まわし的に差別している様な感じがして好きでは無い。「盲人」という呼び方をする心温かい人“も”居れば、「目の不自由な人」という呼び方をする差別的な人“も”居るだろう。斯く言う自分も、本来は敬称で在る「先生」の更に上を行く「大先生」を名前に付けて、その相手を揶揄する事も在る。人間的に大嫌いな著名人に対し、「氏」付けているケースも。

万人が納得し得る呼び方なんか在る訳無い。自分のスタイルは上に書いた通りだが、人それぞれ色んなスタイルが在って良い。「特定の人物に対して敬意を有しているか否か」は書かれている内容で判断すれば良いだけの事だし、仮に敬意を示していないからといって「敬意を持たないと許さない!」といった感じで強要するのも妙な話だろう。

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10 コメント

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敬称略順不同 (ハムぞー)
2008-12-02 20:57:28
年下は「くん」付け
年上は「さん」付け
最近の野球評論家は、このような風潮ですね。

江川掛布くらいから選手を
「くん」付けしだしたと思います。
(私がこの呼び方をキライなのは
 ご存知かと思います)

おっしゃるように呼び捨てか
さすがに年長者を呼び捨ては出来ないでしょうから、「○○選手」にするといいと思います。

プロレスでは、解説の山本小鉄氏が
(自社の社長)アントニオ猪木のことを
「猪木選手」と呼んでいたことを
思い出しました
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使い分け (雫石鉄也)
2008-12-02 21:31:49
私は、場合場合によって、使い分けています。
例えば、私のブログ11月20日の日記は、意識して麻生さん、と、さんづけで書きました。これが敬称ぬきだとかなりきつい印象の記事になります。すると、読者の目からは、ただたんに麻生首相の悪口にうつります。
私はあの記事で、1つのことしか、できない/やらない、ことはダメですよ、といいたかったわけです。そこらへんの効果を考えて、麻生さんと敬称をつけました。
横浜三浦の記事では敬称を抜きました。
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燕雀の見方 (Mars)
2008-12-02 21:53:01
こんばんは、giants-55さん。

私も、プロ野球解説者が「くん」や「さん」付けで呼ぶことに、違和感を感じております。
また、私の部分で、「くん」や「さん」付けするのは自由だと思いますが、TVやラジオといった、第三者がいる公の場でも使い続ける事には、公氏の区別もできない人、ともとらえられますが、、、。
(キツイ言葉で表現すれば、野球界という狭い世界での見方しかできない人、ととらえれられても、仕方がないように思えます)

毎度の閑話で申し訳ないです(汗)。
また、変な妄想を書いてみました(汗)。
ま、お時間がございましたら、さらっと受け流して下さい(劇汗)。
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Unknown (toshi16)
2008-12-02 22:26:26
あえてハッキリ書きますが、
『かたわ』
とか
『つんぼ』
といった言葉は、もともとは差別用語ではなかったそうです。

また、アメリカで使われる言葉の
『ジャップ』
も、差別用語ではなかったそうです。

時代とともに、差別的な意味を持つようになったそうです。
そういえば、
『チビクロサンボ』
というものもありましたね。

人の言葉の使い方によっては、今後、
『目の不自由な方』
と言う言葉さえも、差別用語になってしまうと僕は思います。

いまさら『つんぼ』なんて言葉を使いましょうとは言いませんが、言葉狩り的な風潮もどうにかならないかと思います。


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敬意 (Honeywar)
2008-12-02 23:53:09
 ご紹介ありがとうございます。

 自分のblogの場合、野球関係で現場にいる人なら必ず「~投手」「~選手」「~監督」などを添えます。明らかに自分より野球技術が優れた人たちへ、野球好きとして当然の敬意の表し方、だと思っています。
 野球関係でなければ、一律「さん」づけです。「ポール・マッカートニーさん」とか(笑)

 自分のところのコメントでも書いたのですが、10年ほど前、元ジャイアンツの水野雄仁さんが横浜-読売戦の解説をされているとき、他の選手は「石井」とか「鈴木」とか呼び捨てなのに、当時まだ現役だった畠山選手が出てきた途端、「畠山先輩」と呼んだので、我が家で大爆笑になったことがありました(池田高校ですね)。
 これはむしろ好感が持て、引退後に横浜の球団職員になられた畠山さんを、その後もずっと我が家では「畠山先輩」と呼び習わしています。
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Unknown (マヌケ)
2008-12-03 12:45:43
出世の遅れたB級サラリーマンである私は後輩の部長を大勢の前で○○クンと呼びます。 よい成績を修めて一番になることが人生の大切な目標としてきた優等生にありがちな間違いを社会人になってからも継続し、何一つ自分の生き方に疑問も迷いもなくまい進する姿はある意味素晴らしいです。 ただし、他人をライバルとしか見なさず、成果をアピールするためのパフォーマンスに終始し、尊大で無慈悲な人間へと、そこらへんにありがちな経営者へと進んでいくことに皮肉の意味合いもこめてこれから先も、彼がまかり間違って社長になったとしても、クン呼ばわりしようかと思っています。 世の中がこうなっては、今は、これまで以上に部下を励ましたり、褒めたりしてモチベーションを高める努力をしなくてはならない時期にあります。 これ以上、競わせてキュウーキュウーに締め付けては、ポキンと折れてしまうでしょう。 むしろ、上から下まで全員、クンやさんやちゃんで和んだ方がベストかも。
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-12-03 14:39:37
書き込み有難う御座いました。

年功序列制が崩壊した今、年下の上司というのも珍しくなくなりましたよね。仕事の上での“逆転”を、私的な部分にも持ち込んでしまう人も少なくない様ですが、私的な部分では最低限の「長幼の序」が無いと、社会がグダグダになってしまう様な気がしています。
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遅くなりましたが (れんたろう)
2008-12-04 00:14:23
拙サイトの駄文を取り上げてくださり、ありがとうございました。(昨日、書き込みましたが、手違いで消えてしまったみたいです。)

僕も外国人の名前に「氏」や「さん」をつけるのに、なんとなく違和感を覚えていたので、ついついはしょってしまっていたのでした。その点を指摘されると、大変気まずく思っていたのでした。

松坂大輔選手が初めてオールスター戦に出場した際、当時サンスポでコラムを書いていた坂東英二さんが、松坂選手を「松坂君」と呼んでいた長島三奈さんに苦言を呈していました。

「お父さんを見習いなさい!」

言われてみると、長嶋さんは解説の際に、若い選手を「君」と呼ばずに「~選手」と呼んでましたし、中田英寿氏のように、他ジャンルのトップ選手は「さん」付けで呼んでました。

一茂氏も、その点は見習っていました。

僕は今の職場では、入社して10ヶ月ですので、年下の上司にも10歳以上年下の先輩にも、「さん」付けで話しています。唯一、僕より一週間遅れで入社した、二周り若い後輩だけを「君」づけで呼んでいます。

盲人を「目の見えない人」と呼ぶことへの皮肉なのか、吉本新喜劇で“ミクロマン”池乃めだかさんのことを
「近くにいても、遠くにいるように見える人」と呼んでいたのが笑えました。
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Unknown (yama)
2008-12-04 19:08:38
チビ、デブ、ハゲ、バカ等はテレビで今も言われてますが、いずれ禁止になるのかな?

10年位前、障害者も言い換えられた言葉ですが、それも差別的ということで別の言葉にしよう、という運動がありました。
すごくいやな気分になったのを覚えています。
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>yama様 (giants-55)
2008-12-04 19:51:13
書き込み有難う御座いました。

「障害者」という言葉が差別と言うならば、「身体の不自由な方」とでも置き換えれば良いのでしょうかね?当事者の多くが不快に感じる言葉ならば、それは変えるべきでしょうが、もし自分がその立場だったらと考えた時、「身体の不自由な方」という持って回った言葉の方が、遥かに差別的な意味合いを感じてしまうし、その内「身体の不自由な方」という言葉ですら差別的とされ兼ねない気がします。(ビートたけし氏が以前、「ブスっていうのは『顔が不自由な人』と置き換えるのか?その方が遥かに差別的ではないか?」といった発言をされていました。自分も同感です。
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